世界の情勢はイラン戦争一色だが、そういえばウクライナはどうなっているのだろうか。
ウクライナの現状は、東部および南部戦線において激しい消耗戦が続いており、広範囲にわたるインフラ被害や膨大な人的損失が発生している。欧米諸国の軍事支援を受けて徹底抗戦が続けられているが、和平に向けた国際的な議論や交渉も模索されている。
【戦況と人道的被害】
• 長期化する戦闘:前線ではドローンや電子戦などの技術を交えた戦いと、第一次世界大戦を想起させる陣地戦が並行しており、多くの死傷者を出している。
• インフラへの攻撃:首都キーウをはじめとするウクライナ全土で、ロシア軍によるミサイルや無人機を用いた空爆が依然として発生している。
• 占領地域:ロシア軍はウクライナ東部・南部を中心に国土の約19%から20%前後を占領しており、領土問題をめぐる対立が続いている。

【外交・和平への動き】
• 和平交渉の模索:欧州首脳らがロシアとの対話を模索し、ウクライナ側も年内の和平への道筋を求めているが、ロシア側は現時点で慎重な姿勢を示している。
• 国際的統合:戦争の最中でありながらも、欧州連合(EU)への加盟交渉が進展するなど、欧州との結びつきを強める取り組みが続けられている。
日本政府は全土に退避勧告を出しており、現時点での渡航は固く禁じられている。
最近は逆にウクライナによるロシア領土攻撃も伝えられている。その状況は自国製の中長距離ドローンの大規模な投入や防空網の破壊により、ロシアの軍事インフラや経済の基盤に大きな打撃を与えている。
攻撃の主な特徴と最新の状況は‥‥
【主な攻撃対象と被害】
• 石油・エネルギー施設:サンクトペテルブルク、リャザン、ロストフなど、ロシア本土深部にある製油所や燃料タンクをドローンで相次いで攻撃している。これにより、ロシア国内で燃料危機の悪化や10億ドル規模の経済損失が出ていると伝えられている。
• 軍事拠点・弾薬庫:コストロマ州の兵器庫や、各地のレーダー、地対空ミサイル(SAM)システムといった防空網を狙い撃ちしている。

• 補給ルート:ロシア本土とクリミア半島を結ぶ主要な高速道路や鉄道、タンカーなどを攻撃し、ロシア軍の物資輸送や部隊移動を激しく妨害している。
【戦術の変化と影響】
• 前線から50〜160キロの後方攻撃:ウクライナが大量に自国生産している「中距離ドローン」の性能が向上し、前線後方のロシア軍の補給網を効果的に崩壊させている。
• ロシア軍の攻勢が停滞:本土の防空網が壊され、後方の兵站(物資の供給)が混乱した結果、ウクライナ国内におけるロシア軍の地上攻勢が勢いを失う要因にもなっている。
• 「戦争をロシアに持ち込む」:ゼレンスキー大統領が掲げるこの戦略により、ロシア側にも一定の緊張感と実質的な損害を与えている。
ウクライナはドローンに「復讐」のメッセージを刻んで飛ばすなど、徹底抗戦を続けている。
とは言え、一部の論客が述べているようなロシアがウクライナに負けるという事は無いだろうし、ウクライナ東部をロシアから奪還することも容易ではない。