韓国製軽戦闘機FAー50はFー15と比べてどのくらい安価なのか


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ポーランドが韓国製軽戦闘機FA-50を導入した理由の一つとして、圧倒的に安価である事があげられている。

では、FA-50はF-15(最新のF-15EXなど)と比べてどのくらい安価なのか、「機体本体の価格(調達コスト)」と「1時間飛ばすための費用(運用コスト)」の2つの面から比較する。

結論から言うと、価格・維持費ともに「約4倍〜5倍」の差がある。

1.機体本体の価格(調達コスト)の比較
世界的なインフレや仕様によって変動するが、近年の新造機1機あたりの大まかな市場価格(推定)は以下の通り。

・FA-50 約3,500万 〜 4,500万ドル(約50億 〜 65億円):練習機ベースのため、構造がシンプルで安価。

・F-15EX(最新型) 約9,000万 〜 1億1,000万ドル(約130億 〜 160億円) :大型で高性能なレーダーや電子戦システムを満載。

FA-50を2機〜3機買っても、最新のF-15EXが1機買えるかどうかのレベルで、さらにF-15を導入する際は大型の専用設備や高額な予備部品(エンジン2基分など)が必要になるため、初期のパッケージ費用(導入総額)で比べると、実際の格差はこれ以上に開く。

2.1時間あたりの飛行費用(運用コスト)の比較
軍隊が兵器を維持する上で、本体価格以上に重くのしかかるのがこの「維持費」で、1時間飛行させるのに必要な燃料代、消耗品、整備士の人件費などを比較すると

• FA-50: 約4,000 〜 5,000ドル(約60万 〜 75万円)
• F-15(各型): 約22,000 〜 27,000ドル(約320万 〜 400万円)

実に5倍以上の差がある。 F-15を1時間パトロールさせる予算があれば、FA-50なら5時間以上飛ばすことができる、あるいは5機を同時に飛ばすことができる計算になる。

なぜこれほどの差が生まれるのか?
このコスト差は、機体の「サイズ」と「設計思想」の根本的な違いに起因している。

① エンジンの数(単発 vs 双発)
• FA-50: F-16と同じエンジン(F404系)を1基だけ積んでいる。
• F-15: 強大なパワーを生み出す大型エンジンを2基積んでいる。

• エンジンが2倍あれば、燃料消費量も単純に跳ね上がる。また、戦闘機で最もメンテンスに手間と費用がかかるのはエンジンなので、ここが1基か2基かの差は維持費に直結する。

② 機体規模(軽戦闘機 vs 大型の重戦闘機)
• F-15は「大量のミサイルを積み、遠くまで高速で飛ぶ」ために作られた大型の重戦闘機で、自重だけでF-15はFA-50の約2.2倍あり、最大離陸重量(兵器や燃料を満載した状態)にいたっては約3倍近くになる。

• 機体が大きければ大きいほど、機体洗浄、点検、消耗部品の交換など、あらゆる維持管理の規模が大きくなる。

まとめ:ポーランドなどの買い手から見た金銭感覚

F-15は間違いなく最強クラスの戦闘機だが、国家の防衛予算には限りがある。ポーランドのような国からすれば、「F-15を1機買って維持する予算で、FA-50を4〜5機配備して広範囲のパトロールやパイロットの訓練に回した方が、国全体の防衛コスパ(費用対効果)が圧倒的に高い」という判断になるのだった。