怪しげな専門学校に年間130万〜170万円も払うならば、「本物」の大学を選ぶ方がはるかに有用だ、と思うのは当然だ。そこで最近、大学にゲームクリエーター学科(専攻)というのが新設され始めた。これらは大きく分けて3種類に分類できる。
1.芸術・メディア・コンテンツ系の大学
デザイン、企画、CGグラフィック、サウンドといった「クリエイティブ(文芸・芸術)」の側面からゲームを捉える大学だ。
• 東京工芸大学 芸術学部 ゲーム学科:日本の大学で「ゲーム学科」をいち早く名乗ったパイオニア的存在で、企画・デザイン・プログラムの3分野に分かれ、2年次からチームでのゲーム制作を行う。
• 宝塚大学 東京メディア芸術学部:メディア芸術学科(ゲーム領域) 新宿にキャンパスがあり、サブカルチャーやエンタメに特化したカリキュラムが特徴だ。
• 大阪芸術大学 芸術学部 キャラクター造形学科:ゲーム、漫画、アニメのキャラクターデザインや世界観設定に特化している。関西の有名な芸術大学というのも特徴だ。
• 京都芸術大学 芸術学部 情報デザイン学科(ゲームクリエイションコース):企画力やビジュアル表現、キャラクターデザインを中心としたゲーム開発を学ぶ。
2.情報・工学系の大学
プログラミング、数理演算、ネットワーク、AIなど、エンジニアリング(理系)の観点からゲームを開発する大学。
• 大阪電気通信大学 総合情報学部 デジタルゲーム学科:2003年設置という、理系大学としては国内最古参のゲーム学科で、「デジタルゲーム専攻」「ゲーム&メディア専攻」などに分かれ、カプコンなどの大手へも内定実績があるという。
• 東京工科大学 メディア学部(インタラクティブメディアコース):ゲームを「メディア学」として体系的に学ぶ、関東の有力なIT系大学で、ゲーム制作の技術や研究に定評がある。
• 神奈川工科大学 情報学部 情報メディア学科(ゲームコース):プログラミングを中心に、ゲームのシステム開発をガチガチの理系視点で学ぶ。
• 大阪工業大学 情報科学部(ゲームサイエンスコース):関西の有力な工科大学で、プログラミングやゲームエンジン(Unity/Unreal Engine)の制御に強いエンジニアを育成している。
3.国の新しい制度「専門職大学」
2020年以降に誕生した、「大学卒業(学士)の資格が取れる、4年制の専門学校」のような新しい形態の大学で、授業の3分の1以上が実習・インターンで構成されており、専門学校並みの実践を積む場所として注目されたが、ハッキリ言って苦戦している。
• 東京国際工科専門職大学 / 大阪国際工科専門職大学 / 名古屋国際工科専門職大学 (工科学部 デジタルエンタテインメント学科 ゲームプロデュースコース 等) 学校法人HAL(専門学校で有名)と同じグループが運営しており、設備やカリキュラムは専門学校のノウハウをそのまま大学にした仕組みだ。
実は、この「ゲーム学科」の流れは、ついに日本の最高峰の学府にも到達している。
東京藝術大学 大学院(2026年4月新設) 映像研究科に「ゲーム・インタラクティブアート専攻(修士課程)」が新設された。
これまで「たかがゲーム、遊びの道具」と見られがちだった領域が、国立の最高峰である東京藝大で「学問・芸術」として正式に認められたともいえる。
ところが、いざ大手ゲーム会社への就職となると、その敷居の高さは凄まじいのが実態だった。
任天堂・ソニー(SIE)への就職は、東大・京大・東工大(現・東京科学大)や、早慶などの超一流大学の「数理科学」「情報工学」の大学終了がひしめき合っているだった。
そこで東大クラスでなくともこれらの企業に就職する方法は無いかと考えたところ、あった、あった。