2026年5月19日〜20日にかけて行われた高市早苗総理大臣の韓国訪問について、その目的と結果(首脳会談の成果)は‥‥。
今回の訪問は、両首脳が互いの国を行き来する「シャトル外交」の一環であり、今年1月に李在明(イ・ジェミョン)大統領が高市総理の地元・奈良を訪れたのに対し、今回は高市総理が李大統領の故郷である安東(アンドン)を訪れる形で実現した。
1.訪問の目的
主な目的は、激動する国際情勢に対応するための「経済安全保障の強化」と、首脳間の「個人的な信頼関係(シャトル外交)の深化」で
• エネルギー・資源の安定調達(資源外交):不安定化する中東情勢や、中国を意識したサプライチェーン(供給網)の混乱に備え、エネルギーや重要鉱物の安定確保に向けて日韓で緊密に連携すること。
• 地域の安定と日韓・日米韓の安保協力:北朝鮮問題を含め、インド太平洋地域の安定に向けた「要」としての日韓関係を強固にし、緊密に意思疎通を図ること。
• 信頼関係の誇示(国内外へのアピール):互いの地元を訪問し合うことで、強固な日韓関係を国際社会へ強く印象付けること。
2.訪問の結果と主な成果
会談は終始なごやかな雰囲気で行われ、経済・安保の両面で具体的な進展があった。
① エネルギーの「相互融通」で一致
最大の具体的成果として、中東情勢の緊迫化を念頭に、ガソリンなどの石油製品や液化天然ガス(LNG)を日韓で融通し合う(助け合う)体制の構築で一致しました。これに伴い、関係省庁による「政策対話」を新たに立ち上げる方針だ。
② 戦略的連携の強化
高市総理は日韓関係を「インド太平洋の安定化の要」と表現し、李大統領もこれに同調。激変する国際秩序の中で、日韓、そして日米韓の戦略的な意思疎通をさらに緊密にしていくことを再確認した。
③ 「国賓並み」の歓待と信頼関係の深まり
韓国側は高市総理を国賓級の待遇で迎えた。
• 地元の見学: 晩餐会の後、両首脳は世界遺産である伝統集落「河回(ハフェ)マウル」を訪れ、伝統芸能をそろって鑑賞した。
• 親密な交流: 懇談中、高市総理が持参した地元の名産(福井県鯖江市のメガネフレーム)をプレゼントし、お互いのメガネを交換して笑顔で写真に収まるなど、親密なトップ外交が演出された。
総括
今回の訪韓により、日韓の「シャトル外交」は完全に軌道に乗った形で、特にエネルギーや物資の融通といった「実利的な経済安全保障協力」に踏み込めた点、そして緊迫する国際情勢下で強固な日韓の絆をアピールできた点で、非常に実利と象徴性を兼ね備えた外遊となった。
高市総理は次回の日本開催に向け、「次は温泉にしようかな」と言及するなど、今後の継続的な関係維持に意欲を示している。
しかし、李大統領といえば極左であり、文在明以上に反日と思われていたが、何故に親日に舵を切ったのだろうか。
それについては続編にて。