B_Otaku のクルマ日記


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2020/3/19 (Thu)  Toyota Raize vs Tank <2>

いつものように前後正面の比較から‥‥

全幅 x 全高はライズが 1,695 x 1,620㎜ 、タンクは 1,670 x 1,735㎜ と全幅はほぼ同一だが、全高はタンクが 115㎜ も高い。しかも写真を見れば判るように、ライズは全幅に対してウエストラインより上のグラスエリアが大きく幅方向に絞られているから、事実上はタンクの方が一回り大きい感じだ。タンクは一見軽自動車のようなフォルムで小さいイメージだが、決してそうでも無いのだった。

フロントグリルは両車とも最近のトヨタの (安物の) 標準となっているキーンルックだが、台形のアンダーグリルは似ているがヘッドライトを結ぶアッパーグリルは大分違う。

リアから見ると前述のようにタンクの幅と高さがライズに比べてかなり大きい事がより判り易い。

サイドビューは全長 x 全高がライズでは 3,995 x 1,620㎜ 、タンクが 3,700 x 1,735㎜ とライズは約300㎜ も長い。またホイールベースは其々 2,525 および 2,490㎜ で、全長の割にはその差は僅かに 35㎜ しかない。要するにタンクは車軸を目一杯前後に配置して車輛の4隅にタイヤを配置するという、言ってみれば軽自動車的な構成となっている。大きさの割にタンクが軽自動車のように見えるのはボティのフォルムも大いに関係しているのだろう。

逆にライズは一般には大型ボディの多い SUV 的なスタイルだから、実際よりも大きなイメージがあるのかもしれない。

ヘッドランプはレイズではトップモデルのZがオートレベリング付きの LED で、それ以下ではマニュアルレベリング式の LED となる。タンクではカスタム G および G-Tにはオートレベリング付き LED が装着されるが、それ以下ではハロゲンランプとなる。まあタンクの場合は自然吸気のベースモデルでは 149万円という軽自動車並みの低価格を実現するために、このようになったのだろう。

リアコンビネーションランプはレイズではオーソドックスな横長で勿論 LED だ。対するタンクはDピラー上をルーフまで届くくらいに長い。このタイプはボルボのパクりと思いがちだが、トヨタはその昔のカローラワゴン (豪州向け) やスプリンターカリブで採用されていたから結構歴史は長い。

リアゲートを開けてラゲージスペースを比べると、これはもう圧倒的にタンクが大きい。特にウエストラインから上の幅と高さの広さは嵩張る荷物を楽に詰めるだろう。リアシートのバックレストを倒せば小型ワンボックスバン的な使い方もできそうだ。

まあ想定はしていたが、実用という面ではタンクは圧倒的だ。しかしスタイリッシュと言う面ではライズの SUV 的フォルムは小さいながらも安っぽさを感じさせないが、勿論高級感が無いのは 200万円前半の価格を考えれば文句は言えないところだ。

次回はエンジンとブレーキを比較する。

つづく




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2020/3/16 (Mon)  Toyota Raize vs Tank <1>

本年1月および2月の販売台数1位は何れもトヨタ ライズでそれぞれ 10,220/9,979台だった。しかしトヨタの場合タンク、ルーミー、そしてダイハツトールという3兄弟があり、これを合計すると同じく1/2月では 12,597/15,923台と何れもライズより多く、事実上のベストセラーとなっている。

この2車はエンジンが共通であり価格帯も近いが、カテゴリーとしては SUV と ハイトワゴンと最近のトレンドを代表するもので、しかも今どき珍しい全幅 1,700㎜以下のいわゆる5ナンバーサイズであり、軽自動車では衝突安全性に不安があるというユーザーには良い選択なのだろ。

そこで両車を比較するという事を思いついた。プレミアムブランドの好きな読者の多いこのサイトだが、既に20年が経過しているから初期にはバリバリ働き盛りでメルセデスだ BMW だポルシェだとい言っていても、今や年金受給世代となり車なんて単なる足、と割り切れる心境になっているかもしれない。

先ずは両車の諸元を比較すると、同じエンジンとは言ってもライズは全てターボが装着されているが、タンク兄弟 (以下代表してタンクと表記) は自然吸気 (NA) モデルがあり、しかもこれが結構主流となっている。価格的にはターボ同士を比べると概ね同一価格帯となっているが、流石に NA のタンクは一番安く、ベースモデルでは 150万円を切っているくらいだ。

それでは両車を写真で比較するが、それぞれの写真については下記の日記等でよりサイズの大きいものを掲載しているのでこちらも参照されたい。
⇒ 2019年12月6日 日記 Toyota Raize
⇒ クルマ写真館 Toyota Tank

両車のエクステリアは当然ながら全くカテゴリーの違う車だから、見た目もマルで違う。まあ多少でもスポーティーというか遊び心があるのはライズの方だが、実用一点張りのタンクも悪くない。ただし年金生活者が近所の足代わりに使うのにはタンクの方がそれらしい、かもしれない。

まあ今回はイントロだが、次回からは本格的に比較を行う。

つづく


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