2026年7月、イスラエルが「イランによるトランプ大統領の新たな暗殺計画」に関する独自の機密情報を米国政府に提供し、警告を発していたことが主要メディアによって一斉に報じられた。
この件に関する主な経緯と背景は‥‥
🔷警告の内容と報道
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)やCNN、AFP通信などの報道によると、イスラエルは米国に対し、イランがトランプ大統領をターゲットにした「具体的かつ新たな暗殺計画」を策定しているという情報共有を行った。 米国の情報機関も以前からトランプ氏に対するイランからの継続的な脅威を追跡していたが、今回のイスラエルからの警告は「特定の計画」に言及していたため、新しい情報として扱われた。
🔷 背景にある因縁
イランによるトランプ氏への敵意は、トランプ氏が1期目の大統領在任中だった2020年1月、米軍のドローン攻撃によってイラン革命防衛隊のカセム・ソレイマニ司令官を殺害したことに端を発している。イラン側は当時から一貫して「トランプ氏への報復」を公言しており、直近でも最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師の葬儀の場などでトランプ氏の殺害を叫ぶスローガンや横断幕が掲げられていた。
🔷米政府内やトランプ氏の受け止め
今回のイスラエルからの情報に対し、米当局やトランプ氏周辺では以下のような見方や反応が出ている。
• トランプ氏本人のコメント:訪問先のトルコ・アンカラでの記者会見で、「彼らは米国のリーダーである私を排除したがっている。私は彼らのあらゆる(暗殺)リストに載っているようだ」と語り、自身への脅威を認識している旨を明かした。その後、トランプ氏はイランに「もし私を暗殺しようとすれば、イランを完全に滅ぼす」と強い警告を発している。
• 情報に対する慎重論(米国側の見方):一方で、米当局者の中には「この情報は具体的な暗殺プロットというよりは、イラン高官らの間で交わされた一般的な対話レベルのもの」と分析する声もある。
また、当時、対イラン政策(軍事行動の強化など)を巡ってトランプ氏とイスラエルのネタニヤフ首相との間に路線のズレが生じていたことから、「イスラエル側が米国の対イラン政策を自国に有利な方向へ誘導(または関係強化)するために、このタイミングで情報を強調して伝えたのではないか」という冷ややかな見方をする米高官も複数存在している。
このように、情報の深刻度やイスラエル側の意図については米政府内でも解釈が分かれているが、「イスラエルから米国へ暗殺計画に関する具体的な警告・情報提供があったこと」自体は間違いない。
