親や教師は子供や生徒がゲームクリエーター系専門学校に進学すると言い出す事だけは避けたいというのが本音だ。
まあ、敢えて分析するまでも無く、親や教師の気持ちはよくわかる。
1. 「潰し(つぶし)がきかない」という最大のリスク
親や学校が最も恐れているのは、万が一「途中で挫折したときの後戻りの難しさ」だ。
• 他業界への転職・就職が不利になりやすい:一般的な大学(文系・理系問わず)を卒業していれば、たとえ在学中に進路が変わっても、一般企業のへの就職という幅広い選択肢が残されている。しかし、ゲーム専門学校のカリキュラムは「ゲーム制作」に特化しているため、途中で「自分には向いていない」「ゲーム業界は体力的につらい」と気づいたとき、他業界への方向転換が構造的に難しくなる。
• 「大卒」という肩書きが手に入らない:日本の多くの大手企業や公務員試験では、依然として「大卒以上」という応募資格が残っている。専門学校卒(専門士)だと、それだけでスタートラインにすら立てない企業が世の中にはまだ多く存在している。
2.学費が「理系大学並み」に高い
ゲーム系の専門学校(特に最新の3Dグラフィックやゲームプログラミングを学ぶ3〜4年制のコース)は、学費が非常に高額となっている。
• 年間130万〜170万円ほどかかるケースが多く、4年制の専門学校に通うと、学費だけで500万〜600万円を超えてしまう。これは一般的な私立文系大学よりも高く、実験器具を多く使う私立理系大学に近い金額だ。
• 親からすれば、「これだけ巨額の投資(学費)をするのに、本当にそれに見合うリターン(安定した就職)があるのか」と慎重にならざるを得ない。
3.「入るのは簡単だが、残れるのは一握り」という格差
多くの専門学校は、入学試験が書類選考や面接のみで、学力試験がないため「誰でも入れる」のが実態だが、そこからの生存競争が極めてシビアとなっている。
• パンフレットの「マジック」:専門学校のパンフレットには「カプコン、スクエニ、任天堂への内定実績多数!」と輝かしい実績が並んでいるが、それは何百人もいる生徒の中の、トップ数パーセントの「天才・努力家」だけの話だ。
• 厳しい現実:授業にギリギリついていっているレベルの層は、大手どころかゲーム業界にすら入れず、デバッグ(バグ探しのアルバイト)や、ゲームとは無関係な中小のIT派遣企業、あるいはフリーターになってしまうケースが毎年一定数存在する。
まあ、ハッキリ言って良いとこ無しだから、そりゃ親や教師は敬遠するよねぇ。
そこで現れたのが、4年制大学のゲームクリエーター学科(専攻)だ。