米国では相次いで航空機事故が発生したが、これらの事故機の機種を調べてみた。
先ずはワシントンDCでの衝突事故で、乗員・乗客64人が乗っていたアメリカン航空5342便の機種はリージョナルジェット「CRJ700」で、カナダのボンバルディア・エアロスペース社が製造していた小型双発ジェット旅客機で、プロペラ機が主流であった50~100席程度の小需要・短距離の地域航空路向け(リージョナル)として、初めてのジェット機だった。
CRJシリーズには4機種のバリエーションがあり、世界中で2,000機近くが納入されたが、ボンバルディア社は2020年に保守管理・カスタマーサポートを三菱重工業に売却し、製造は2021年に終了した。

CRJと衝突した相手は、米軍のヘリコプター「UH-60ブラックフォーク」で、中型多目的軍用ヘリとして世界中で使用されていて、日本の自衛隊も使用している代表的な軍用ヘリだ。

次に、フィラデルフィアで墜落した小型ジェット機の機種は「リアジェット55」で、リアジェット社はアメリカのビジネスジェットのメーカーで、現在はカナダのボンバルディア・エアロスペース社の系列となっている。
リアジェットには数種のモデルがあるが、今回事故を起こしたリアジェット55は9人乗りの商用ジェット機で、140機が製造された。現在は胴体を1.1㎡ストレッチしたリアジェット60が生産されている。

ボンバルディア社は、一時期は航空機メーカーとして世界第三位、すなわちエアバス、ボーイングに次ぐ生産台数を誇っていたが、現在は事業の再編を行い、商用航空機部門から撤退している。
なお、ボンバルディア社が小型短距離の地域航空路向のジェット機、いわゆるリージョナルジェットから撤退したため、現在はブラジルのエンブラエルが、この分野のトップシェアを持っている。
