テスラなどの電気自動車で「充電不能」や「充電ができないトラブル」が話題となった背景には、主に①極寒地域でのバッテリー機能低下・インフラ不全(海外ニュースで話題化)と、②日本国内における一部急速充電器との電圧不一致問題の2つの事象がある。
1. 極寒地域における連続充電不能トラブル(シカゴなどの例)
その中でも 極寒地域における連続充電不能トラブルについては、まあ、バッテリーの特性上から考えても十分にありうることだ。

北米などで記録的な大寒波(氷点下20〜30℃)が発生した際、充電ステーションに動けなくなったテスラが長蛇の列を作り、「EVの墓場」として大きく報道された。
• 低温によるバッテリー化学反応の鈍化:リチウムイオンバッテリーは極度の低温下では急速充電を受け入れられなくなる。
• プレコンディショニング(事前加熱)の不足:充電器へ向かう際、ナビゲーションで急速充電地点を設定しておかないとバッテリーの自動予熱機能が働かず、到着しても充電が開始されないか、非常に低速になる。
• 充電待ち中の電欠:寒冷下では暖房使用などにより待機中のバッテリー消費が早まり、順番待ちの間にバッテリー残量が0%になって動けなくなる車両が相次いだ。
• 充電設備の物理的フリーズ:充電ケーブルやコネクター部分が凍結・破損し、設備側が作動不能になるケースも発生した。
これに対して、日本でも問題になっているのは以下の状況だ。
2. 日本国内:特定急速充電器(CHAdeMO)での充電不能問題

日本国内においては、テスラ公式サポートから2023年以降製造のModel SおよびModel Xに関する急速充電不能の現象が公表されている。
• 対象車両:Model S、Model X(2023年製造以降)
• 発生条件:CHAdeMO(チャデモ)規格の急速充電器のうち、システム上限電圧が450Vの機種を利用した場合
• 原因:車両側のハイボルテージバッテリー電圧に対して充電設備側の上限電圧(450V)が低く、電圧差により充電シーケンスが開始されない。
• 公式見解:テスラ側からは「現段階において改善の見込みはない」とアナウンスされており、テスラ専用のスーパーチャージャーや上限電圧の異なる他の充電設備の利用が推奨されている。
3. 日常利用で起きやすいその他の「充電不能」原因

特殊な環境や不具合以外にも、ユーザーの運用面で充電が進まないケースがある。
• 家庭用コンセントの電力不足:100Vの普通コンセントや容量不足の回路では、車両側が保護機能を作動させて充電を中断したり、速度が極端に遅くなったりする。
• アダプターの過熱保護:アダプターやコネクターが高温になった際、安全制御(サーマルスロットリング)によって自動的に充電が停止する。
• 補機用12Vバッテリーの劣化:駆動用バッテリーが残っていても、車両システムを起動する12V/16Vバッテリーが上がっていると充電口の開閉や充電制御の通信ができなくなる。
結局、EVの現状は発展途上であり、信頼性を考えれば安易に手を出す代物ではないのだった。ましては、中華EVのBYDなんて買ったら、こりゃ悲惨な事になるだろう。