万が一、中国・三峡ダムが決壊した場合の具体的な被害想定


三峡(さんきょう)ダム(最高貯水量:約393億立方メートル)が万が一にも完全決壊した場合、長江(揚子江)下流域を中心に人類史上最大級の人的・経済的惨事となると試算されている。

長江流域は中国の人口の約3割、GDPの約40%以上が集中する国家の心臓部であるため、その影響は中国一国にとどまらず、世界経済やグローバルサプライチェーン全般に壊滅的な打撃を与える。

🔷下流域への影響・到達想定(シミュレーション)

流体シミュレーションや研究データに基づく、下流主要都市への影響想定は以下の通り。

🔷4つの壊滅的影響
1. 巨大な人道危機(被災者数 4億〜6億人)

• 広域の被災と犠牲者:下流域は中国で最も人口密集度の高い地域だ。津波のような濁流と広域の冠水により、直接的な水害やその後の避難生活を含めると4億〜6億人が影響を受けると推計されている。

• 二次災害・感染症:下水道の破綻や衛生状態の著しい悪化により、広域での感染症流行のリスクが飛躍的に高まる。

2. 中国経済の停止と世界サプライチェーンの寸断

• 中国GDPの40%以上が直撃:長江沿岸(上海、蘇州、南京、武漢など)に集約されている自動車、半導体、化学、電子部品などの製造拠点が一斉に停止する。

• 世界的なハイテク・物流麻痺:上海港をはじめとする水運ルートや国際物流ハブが途絶し、世界的な製品不足や深刻な世界不況が引き起こされる。

3. 電力網の広域停電(ブラックアウト)

• 最大出力 2,250万kWの喪失:三峡ダムは世界最大の水力発電所でもある。電源が一瞬で失われることで、華中・華東地域の電力網(基幹送電網)が壊滅的ダメージを受け、復旧には長期間を要する。

4. 食料安全保障への打撃(穀倉地帯の水没)
• 農地の長期機能不全:江漢平原や鄱陽湖(はようこ)・洞庭湖の周囲に広がる国内屈指の米作地帯が、大量の土砂と泥水で埋没し、数年間にわたり農業生産能力を喪失する。

マスコミやAIの論調
三峡ダムは土砂を積み上げたダムではなく、自身の巨大な重量で水圧を支える「重力式コンクリートダム」だ。そのため、仮に部分的な損傷やオーバーフロー(越流)が生じたとしても、一瞬で壁全体が崩壊して全貯水量が一度に流れ出るような事態は、物理的に発生しにくい構造となっている、と必死に崩壊を否定する。

ところが、これに真っ向から反対し、崩壊の危険性とその原理を拡散している人物がいる。

これについては後編にて