2026年現在、「いずも型」護衛艦(いずも・かが)の空母化改修は決定的な局面を迎えており、中国にとっては非常に計算しにくい「不確定要素」となっている。

「十数機」という数字だけを見れば、中国の大型空母「遼寧」「山東」、そして最新鋭の「福建」(推定搭載機数40〜60機以上)に劣るように見えるが、軍事的な実態は数字以上の脅威を内包している。

🔷第5世代機 F-35B の「質的」な圧倒
中国の空母が運用する「J-15」は第4世代機であり、ステルス性能を持つ F-35B との間には、ボクシングでいえば「見えない相手と戦う」ほどの格差がある。

• 探知と先制攻撃:F-35Bの高いステルス性とネットワーク戦闘能力(センサー・フュージョン)により、いずも型は中国艦隊が自軍を察知するより先に攻撃を仕掛けることが可能となる。

• 少数精鋭の効率:たった数機のF-35Bであっても、中国空母の防空網を突破して中枢を叩く能力を持っており、中国側はこれを防ぐために膨大なリソースを割かざるを得ない。
🔷「動く航空基地」としての生存性
中国が最も恐れているのは、日本の「固定基地(沖縄や先島諸島の基地)」がミサイル攻撃で破壊された後も、洋上を移動し続ける「いずも型」からステルス機が発進してくることだ。
• 不沈基地の代替:2026年4月の最新状況では、いずも・かが共に「四角い艦首(長方形の飛行甲板)」への改修が進み、F-35Bの安定的運用が確立されつつある。
• 追跡の困難さ:固定基地と違い、常に移動し、高性能な護衛艦(イージス艦)に守られた「いずも型」を捕捉・撃沈するのは、中国の長距離ミサイルをもってしても容易ではない。
🔷「ライトニング・キャリア」という米軍との共同戦術
米国も「いずも型」のような小型空母を 「ライトニング・キャリア(Lightning Carrier)」 と呼び、戦略的に重視している。
• 米海兵隊のF-35Bといずも型が相互に発着艦できる能力(インターオペラビリティ)は、中国海軍にとって「日本の護衛艦が、実質的に米海軍の攻撃拠点にもなる」という悪夢のようなシナリオを突きつけている。
中国側の反応
中国の御用メディアなどは「たった十数機の搭載機数では人民解放軍の優位は揺るがない」と強気の発言を繰り返しているが、軍事専門家の間では「日本の空母化は、中国の太平洋進出に対する『最も効果的なチェックメイト』の一つ」と評価されている。
結論
巨大だが防御に不安のあるイラン(シャヒド・バゲリ、既に撃沈)や中国の空母に対し、いずも型は「小さくとも鋭い、見えない刃」として、東シナ海のパワーバランスを日本側に引き戻す役割を果たしている。

海上自衛隊による「かが」F-35B艦上運用試験の映像 このビデオは、いずも型護衛艦が実際にF-35Bを運用し、事実上の空母として機能する様子を確認できるため、非常に参考になる。