猪苗代湖ボート事故のクルーザーって幾らぐらいで買えるの?

 

先日話題になった猪苗代湖のボート事故
猪苗代湖ボート事故の容疑者が1年後に逮捕

上記のブログでは容疑者の所有するクルーザーが12mというニュース映像のアナウンスで40フィートと仮定した。ハッキリ言って、これは結構高級クラスであり一流ブランドなら億円単位の価格だし、大きさも可なりなもので、航行区域に子供が浮かんでいても先ず認識できないだろう、と想定したが、ニュース画像をみると、アナウンスとは違い字幕スーパーでは10mと記されていた。

えっ、10mなら33フィートとなり、話は大分変わってくる。

そんな状況で、今度は一年前に警察がそのクルーザーを所有者や同乗者立会いで検証している動画が放送された。

それが下のものだ。

噂ではクルーザーと言われていた。そのクルーザーという表現は日本独自のモノで、欧米ではモーターヨットというようで、クルーザーというのは巡洋艦のことだ。その為に一部ではこれは間違いだという意見もあるが、それを言ったらマンションだって豪邸の事であり、日本の分譲マンションはコンドミニアムとでも言うべきと言う事と同じで、あくまで日本語として使われているものだ。

話を戻して上の写真を見ると屋根が全くないオープンタイプだ。クルーザーというとキャビンがあって、中にはキッチンや寝室やシャワーがあるような物を想像するが、これは違いそうだ。

そこでこのボートのメーカーを推定すると、恐らく米国のSey Rayであろう。そこで同社のカタログ写真から似たようなものを探すと‥‥

サンシェードが事故艇とは違うが、まあボードは各種のオプション仕様や年式で変わるので、ドンピシャの写真は中々無いが、ほぼこのメーカーに間違い無さそうだ。

ここで250という事は25フィートであり、それなら7.5mだが、船の長さは喫水の位置で表すようなので、間違いでは無いだろう。というか、Sey Ray 270や290もあるが、これらは明らかに報道されている写真に比べて大きい。

それでは価格はというと、日本のボート販売会社のHPで見ると新艇で1500万円くらいだった。ただし、実際にはこれに各種のオプションを付ける為にもっと高くなるが、何れにしても2000万円以内だろうか。

さて、上の写真を見て、これを操舵していて水上に浮かんでいる子供を認識できるか、というのは微妙なところだ。そして同乗者はといえば、これまたキャビンのあるクルーザーでは全く気付かない事もあり得るが、このオープンボートだと‥‥

いやあ、これも微妙だなぁ。警察が事故直後にこの船を調べているのに、逮捕まで1年掛かったのも成程頷ける。しかも事故の起きた場所は実は船舶航行区域で遊泳禁止区域だったとか、ネットの一部で指摘されているように、被害者側の落ち度も大きいだろう。

ところで、船というのはクルマと比べて概ね一桁高価と思えば良い。事故の船が2000万円として、クルマならカーマニアの憧れ、ポルシェ911カレラSが楽に買える値段だ。しかし船でポルシェ並みのステイタスなら億の単位となる。

今回の船は湖で使っていたオープンボートだが、海釣り用のキャビン付きクルーザーは、国産のヤマハやヤンマーでもちょっと良い奴にソナーなどの最新装備をすれば2000万円では足りないくらいで、やっぱり船はカネがかかる。

 

コメント

“猪苗代湖ボート事故のクルーザーって幾らぐらいで買えるの?” への1件のコメント

  1. kenのアバター
    ken

    ブログ主様は、オープンボートだと気づく可能性が高いかもと書いてますが、キャビン型のほうが気づく可能性は高い気がしますね….沖合であれば30ノット以上を出しているでしょうから(時速60km前後)波しぶきも含めて、暴風雨の中をバイクでオフロードを突っ走る感覚です。(船は、とにかく揺れが酷い)ゴーグルでもしないかぎりw水面の細かな判別は困難です。気づいたときは遅かった可能性が高いですね。船には、もちろんブレーキは付いていませんが、水の抵抗でアクセルを戻すと急ブレーキに近い減速となります。ただ30ノットだと急ハンドルは無理だろうな~

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