B_Otaku のクルマ日記

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2010年8月16日〜31日 ⇒ 
8月1日〜15日

 
2010/8/31(Tue) 30年前の輸入車vs国産車


前回 、20年前の輸入車vs国産車を比較してみたが、丁度日本車が大きく変わる(欧州車に追いつこうとする)時代だった。それでは30年前ならどうなのだろうか?という興味は当然ながら湧いてくる。そこで、やってみました、30年前。

    

1980年のメルセデスは、Sクラスの場合は既に述べたように13年間に渡って販売されてきたという超ロングセラーW126 が販売されていた。そして、ミディアムクラスはW123(1976〜85)で、このモデルこそ B_Otaku が30年前に始めて運転して、その後のクルマに対する考え方が変わってしまった記念すべきクルマだった。
右上の写真のように、正面にメータークラスターがあって、ダッシュボード中央から、コンソールに繋がるセンタークラスターにオーディオとエアコンを配置するという、30年前に既に現在のような構成になっていて、ドライバーズシートに座った瞬間に別世界を感じたものだった。当時の国産車といえば右下の写真のようなゴチャゴチャと田舎臭いデザインだったから、W123でショックを受けるのは当然だった。そしてウレタンステアリングに驚き、集中ドアロックに驚き、ATセレクターのジグザグゲートに驚き・・・と、見るもの触るもの全てが驚きの連続だった。
後に知ったのだが、このダッボードデザインは衝撃吸収材の多用と埋め込み式ドアハンドル、脱落式ルームミラーなどのパッシブセーフティの思想からだった。
さらに走ってみれば、これはもう、こんなデカいクルマ(しかも初めて乗ったのはワゴンのS123だった)が当時の国産車ではずば抜けてコーナーリング特性の良いといわれた、いすゞピアッツァと同等以上だったのだから、そのショックの大きさは今でも覚えている。

    
    
    

そして、30年前の高級車といえば、クラウンもセドリックも主流は4ドアハードトップで、元々剛性の足りない当時の国産車を、さらにグニャグニャにした訳で、税制からくる狭い全幅(5ナンバーサイズ)と、さらに狭いトレッドとショボいサスとタイヤの組み合わせで、その走りをW123と比べたらば、もう全く話にならない状況だった。
勿論内装だって、田舎のキャバレー風という情けなさ!

    

そして、当時の中小企業の若手2代目社長(or専務)が憧れたのが、クラウンの2ドアハードトップで、これはもう米国車の影響をモロに受けていた。

さて、30年前のハイオーナーカーも主要緒元の一覧表を作っては見たが、流石に当時の詳細を調べるのは至難の業だった。しかも、途中で仕様が変更されていたりするし、どれを使えば良いのかという問題もある。しかし、何もないのでは当時の状況が全く判らないことから、可能な範囲で表を埋めてみた。したがって、数字の信頼性は低いと思われるので、あくまで参考としてもらいたい。
えっ、お前のデーターは、何時だって信頼性が低いだろ!って、痛いところを突くじゃあねえか!



当時は米国と共に厳しい排気ガス規制により、欧州仕様に対して大きくパワーダウンしていて、280Eにおいては欧州仕様よりも30psもダウンしていた。 高い代金を支払って買った欧州車は、欧州仕様よりも動力性能は悪いという踏んだり蹴ったりだが、それでも安定のある走りは国産車には望めないものだった。
当時に比べれば、本当に良い時代になったのだが、何故か当時のような、クルマに対するワクワクする思いがないのは如何したのだろう?


 


 
2010/8/30(Mon) 20年前の輸入車vs国産車 その2


前回は高級オーナーカーのEセグメントについてEクラスとクラウンを比較したが、それに気を良くして、今回は続編として真の高級車 (多くがショーファードリブン)であるFセグメントついても同様に調べてみた。

    

1990年時点でのメルセデスSクラスはW126で、このモデルは何と1979〜1992年の13年間に渡って販売されてきたという超ロングセラーで、これまたW124と並んで、正に黄金期のメルセデスだった。

    

さた、その当時の国産車といえば、バブル経済華やかな1988年にニッサンから発売されたシーマは大いに話題と人気を獲得したが、その理由は当時の最上級パーソナルカーはセトリック/グロリアであり、それ以上となると必然的に輸入車しか存在しなかった時代に、上級市場を狙って発売されたというタイミングの良さだった。
バブル経済による住宅価格の上昇から持ち家を諦めたファミリーが、それならと住宅用に貯めた資金をクルマに回して一点豪華主義に走るなど当時の社会現象となり、これはシーマ現象などと呼ばれた。
ただし、初代シーマはベースがセドリック/グロリアであり、位置づけはセド/グロの上級バリエーションという事だった。 したがってメルセデスSクラスと比較する程の上級車という訳ではなかった。

    

シーマの翌年に発売されたQ45は米国のプレミアムブランドであるインフィニティの最上級車として発売されたものと同等車種を国内向けにはニッサン インフィニティQ45として発売したものだった。シーマに対して、Q45はより本格的なFセグメント車で、ニッサンらしくドライバーズセダンを狙って走行性能を強化したり、内装にもジャパンオリジナルを取り入れたりと日本の高級車を追求していた。
しかし、残念ながら結果的にはドイツ車の買い得レプリカ的なレクサスLS(セルシオ)に完敗して、結局Q45自体は絶版となってしまった。

     

Q45と同じ1989年に発売されたセルシオは米国のプレミアムブランドであるレクサス系販売店の扱う最上級車種の”LS”を国内向けとしたもので、日本でも米国でも大人気で、特に国内においては品薄で納期も半年以上という状況が続いた。勿論米国でも大いなる人気で、レクサスのブラントが短期間で浸透する結果となった。LSは言って見ればメルセデスSクラスをトヨタの生産力で安価に供給したといえるクルマで、これを見て脅威を感じたメルセデスが、伝統の最善か無かのコンセプトをかなぐり捨ててローコスト化へとまい進する結果となった。
 
   
      Mercedes
Benz
Nissan Nissan Toyota
      560SEL 300SE CIMA 3.0
TypeⅢ Limited
INFINITY Q45
Selection Pack.
 CELSIOR C
F Package
 

型 式 (開発コード)

  W126 FGY31 G50 F10
 

販売期間

  1979-1992 1988-1991 1989-1997 1989-1994
寸法重量乗車定員
全長(m) 5.160 5.020 4.890 5.090 4.995
全幅(m) 1.820 1.770 1.825 1.830
全高(m) 1.445 1.435 1.380 1.425 1.410
ホイールベース(m) 3.070 2.935 2.735 2.880 2.915
  最小回転半径(m)   5.8 5.7 5.5 5.8 5.5
トレッド 1.555 1.500 1.570 1,565
    1.525 1.520 1.570 1,565
車両重量(kg)   1,790 1,590 1,640 1,830 1,830
乗車定員(   5
エンジン
エンジン型式   1178 103 VG30DET VH45DE 1UZ-FU
  エンジン種類   V8 SOHC I6 SOHC V6 DOHC Turbo V8 DOHC
総排気量(cm3) 5,546 2,960 2,960 4,494 3,968
  最高出力(ps/rpm) 285/5,200 185/8,700 255/6,000 280/6,000 260/5,400
最大トルク(kgm/rpm) 44.8/3,750 26.5/4,400 35.0/3,200 40.8/4,000 36.0/4,600
トランスミッション 4AT
  パワーウェイトレシオ(kg/ps) 6.3 8.6 6.4 6.5 7.0
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ダブルウィシュボーン ストラット マルチリンク ダブルウィシュボーン
マルチリンク セミトレーリングアーム マルチリンク ダブルウィシュボーン
タイヤ寸法 前/後 205/65R15 225/60R15 205/65R15 215/65R15 225/60R16
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/Vディスク ダブルウィシュボーン
価格
車両価格(参考) (円) 1355.0万 840.0万 510.0万 630.0万 653.0万
備考 データーは
1985モデル
     

上の一覧表を見れば、Q45もセルシオも仕様的にはW126と大きく変わらないように見えるが、W126の基本設計はこれら日本車に比べて10年前だから、言い換えれば日本は10年遅れていたことになる。 逆に言えば、W126の13年というモデルサイクルは現在のメルセデスでは考えられない事で、それだけ熾烈な競争になった事と、世の中の変化が速くなったということだろう。

それにしても、初代セルシオが開発されていた頃の日本はバブル経済真っ盛りで、ジャパンマネーは米国の資産を片っ端から買収し、このままだと日本が世界を制覇するのでは、というくらいの勢いだったから、クルマの開発にしても気合が違ったのだろう。しかし、その後にバブル崩壊と共に今に続く20年間の劣勢で、セルシオ (今では国内でもレクサスLS)も何やら以前の勢いもなく、自動車で世界を制覇するという夢は数量的にはトヨタが達成したと思ったらば、どうも雲行きが怪しくなってしまった。
そして、クルマの内容的には、初代セルシオでメルセデスの背中が見えた段階で、さらに追い上げれば良かったのだが、残念ながら息切れがしたのか、油断したのか、その距離は再び徐々に開いてしまったような気がする。

今回2回に渡り20年前のメルセデスと国産高級車の状況を比べてみたが、20年前のクラウンは必死にEクラスを追ってはいたが、マダマダ遠く及ばすという状況だった 。ところが、Fセグメントについてはメルセデスに追いつけ追い越せで、特にセルシオはメルセデスが脅威を感じるところまで迫った訳で、この技術を基本に改良された現在の日本車(の上級車)は、メルセデスやBMWに比べても大きく劣らない、とういか比較相手と成り得るところまで成長した訳だ。しかし、スペック的には近づいたものの、フィーリングの世界ではどうしても超えられない一線があるのも、また事実。それでも、今のユーザーは結構良いクルマに割安で乗れるのは幸せかもしれない。

そんな、上昇機運の20年前に比べて、今の日本は一体どうしてしまったのだろうか?先ごろ遂にジャパン・アズ・ナンバー3となってしまったとか。


 


 
2010/8/29(Sun) クイズ


今回は久々のクイズです。



今回は大サービスで簡単なために、車名と排気量、グレードまで当ててください。回答はメールにてお願いします。
 


 
2010/8/27(Fri) 20年前の輸入車vs国産車 1


今でこそ、メルセデスに代表されるドイツプレミアムブランドと国産上級車を比較して、国産車はマダマダだの、いや充分に対抗できるだのという議論が出来る程度に、国産車も進歩した。しかし、30年前に B_Otaku が初めてメルセデス(S123、300TD)のステアリングを握った時のショックは、大変なものだった。それまで、雑誌などでメルセデスの偉大さは薄々気が付いていたが、実際に乗ってみれば全く次元の違う乗り物だったし、国産車って本当にどうしようもないガラクタなんだという事を知ってしまったショックは、今でも鮮明に覚えている。

そこで今回は、30年前とは言わず、せめて20年程前の状況を比較してみようと思う。20年前と言えばバブル真っ最中の頃で、都心ならばメルセデスも結構街で見かける程にはなっていたし、国産車も豪華金満仕様が花盛りという時代だった。

    

この時代のメルセデス ミディアムクラスは1985年に発売され、不滅の名作といわれたW124で、10年間という長いライフスパンにより、初期型と後期型ではエンジンなども代わっていた。モデルライフの途中からEクラスと呼ばれるようになったが、前半では220E、300Eなどという標記だった。
W124は”最善か無か”の時代の最後を飾るモデルであり、正に黄金期のメルセデスだった。

    

W124が発売された1985年のクラウンはというと、1983年に発売されたS120系で、法人向けのセダンとパーソナルユースのハードトップの2種類のボディが用意されていた。上の写真はハードトップでサッシレスのドアや細〜いピラーなど、W124と比較するとゾッとするようなクルマを作っていたわけだ。狭いトレッドとリジットのリアサスにグニャグニャのボディだから、マトモに走る訳がないから、初めてメルセデスに乗ったらカルチャーショックを起こす のも当然ではあった。

    

W124は10年と言う長いモデルライフだったことから、その間にクラウンは2度のフルモデルチェンジをおこなっている。W124の後期と重なるクラウンはS140系で、前期モデルは以前のクラウンの常識を捨てて丸みを帯びたデザインとしたが、これが小さく見えると評判が悪くて2年で大幅フェイスリフトを施す羽目になった。
しかし、S140系自体は3ナンバー専用ボディとなり、下の表でも判るようにトレッドも広く、リアサスも独立となり、タイヤも大きく、ブレーキも4輪ディスクとなるなど、大いなる進歩を遂げている。 数字で見るスペックでは、メルセデスに結構近いところまで行っている。トヨタも必死で追いつこうと短いライフスパンで大幅改良を繰り返しをしてきたのが判る。
上の内装写真を見れば、S120系のアメ車チックなヘンテコなダッシュボードやステアリングホイールが、S140系ではW124の影響を受けて改良されているのはハッキリと判るだろう。
 
   
      Mercedes
Benz
Toyota Crown Toyota Crown Toyota Crown
      Mid. (E) Class
300E
Hard Top 2000 Super Saloon Sedan 2800
Royal Saloon G
3000 Royal
Saloon G
 

型 式 (開発コード)

  W124 GS120 JZS140
 

販売期間

  1985-1995 1983-1987 1991-1995
寸法重量乗車定員
全長(m) 4.740 4.690 4.860 4.800
全幅(m) 1.740 1.690 1.715 1.750
全高(m) 1.445 1.410 1.435 1.415
ホイールベース(m) 2.800 2.690 2.730
  最小回転半径(m)   5.2 5.5 5.5
  トレッド 1.494 1.430 1.480
    1.490 1.430 1.400 1.480
車両重量(kg)   1,470 1,540 1,415 1,490 1,680
乗車定員(   5
エンジン
エンジン型式   103 104 M-EU 5M-EU 2JZ-GE
  エンジン種類   I6 SOHC I6 DOHC I6 SOHC I6 DOHC
総排気量(cm3) 2,990 2,960 1,968 2,759 2,997
  最高出力(ps/rpm) 185/5,700 225/6,400 125/6,000 145/5,000 230/6,000
最大トルク(kgm/rpm) 26.5/4,400 27.6/4,600 17.0/4,400 23.5/4,000 29.0/4,800
トランスミッション 4AT
  パワーウェイトレシオ(kg/ps) 7.9 6.8 11.3 10.3 7.3
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ウィシュボーン+ストラット ダブルウィシュボーン
マルチリンク リジット セミトレーリングアーム
タイヤ寸法 前/後 195/65R15 185SR14 205/65R15
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/ディスク ディスク/ディスク Vディスク/ディスク
価格
車両価格(参考・税別) N/A 750.0万円 245.5万円 364.5万円 442.0万円
備考 1985モデル 1990モデル      

こうしてみると、クラウンの歴史は短いモデルサイクルによる頻繁な改良でメルセデスに追いつこうと必死の努力をしてきたのではないか。しかし、一番の抵抗勢力(?)はクラウンユーザー自身で、チョッと先進的過ぎると直ぐにクレームがついて、結局後戻りする羽目になる。要するにクラウンの進歩は”3歩進んで2歩下がる”と、いうことか。

勿論、何もドイツ車の真似をすることはないし、ジャパンオリジナル自体は大いに結構なのだが、クルマとしての安定性に疑問が残るような退歩はどうかと思う。もっとも、このコテコテ演歌調が仇となってグローバル市場では勝負できないと思われていたクラウンだが、その演歌調が幸いして中国市場では高級車のナンバー2を確保しているようだ。 アジア向けには欧州人には理解できないアジア人の感覚が有利のようだ。そういう意味では、同じアジアで中国から生えた半島に ある国も、目の色を変えて日本車に対抗している。そうは言っても、クラウンの例を見れば一目瞭然で、昨日今日の経験ではうわべは真似できても、中味が伴わないから結局ユーザーにバレてしまうのだが、ユーザーに判断力がないと、結構騙されるかもしれない。
 


 
2010/8/26(Thu) インド タタモータース 2


前回に引き続き、タタの現行生産モデルについて調べてみる。
   
      TATA MOTORS TATA MOTORS TATA MOTORS TATA MOTORS
      SAFARI DICOR SUMO GRANDE MKII ZENON XT
寸法重量乗車定員
全長(m) 4.650 4.285 4.421 2.125
全幅(m) 1.918 1.726 1.780 1.860
全高(m) 1.925 1.976 1.940 1.833
ホイールベース(m) N/A 2.400 N/A 3.150
  最小回転半径(m)   6.0 4.9 5.3 6.0
最低地上高(mm) 205 160 180 200
車両重量(kg)   GVW 2,650
-2,780
N/A GVW 2,625 1,990
GVW 2,550
乗車定員(   7 6-10 7-9
エンジン
エンジン種類   Diesel Turbo Diesel Diesel Turbo
総排気量(cm3) 2,179 2,956 2,179
  最高出力(ps/rpm) 140/4,000 70/3,000 120/4,000 140/4,000
最大トルク(Nm/rpm) 320/1,700-2,700 223/1,500-2,200 250/1,500-3,000 320/1,700-2,700
トランスミッション 5MT
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ダブルウィシュボーン N/A ブルウィシュボーン
5リンク N/A 楕円リーフ
タイヤ寸法 前/後 235/70R16 215/75R15 235/70R16 N/A
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/ドラム N/A Vディスク/
ドラム
価格
車両価格(参考) (Rs) 96.3-120.0万 57.3-73.8万 58.0-78.0万 N/A
    (円) 176.2-220.0万 104.9-135.1万 106.1-142.7万 N/A
備考 Specは4X4モデル
4X2 76.5-万

4X2 47.3-万

 

     
 タタのSUVおよびクロスカントリー車は全てディーゼルエンジンを搭載しており、ガソリン車の設定は無い。
 ⑥ SAFARI DICORは1998年に発売されたSUVでニッサンサファリとは全く関係が無い。
 ⑦ SUMOは1994年から発売された初代パジェロを思い出すスタイルのクロスカントリー車。

      

 ⑧ GRANDE MKⅡはSUMOの新型。
 ⑨ XENON XTは2008年に発売されたばかりのピックアップトラックで、ハイラックスのコピー という感じだ。

ナノについては2008年7月1日の日記で紹介しているので、詳細はそちらにて。
ナノの販売は2009年末から抽選で限定販売(11.3万ルピー)されているようだが、本格的な量産は新工場が稼動してからだろう。本日現在、タタのHPでは、価格を検索しても表示されないので、正式な量産価格は未だ未定のようだ。
 


 
2010/8/25(Wed) インド タタモータース 1


タタモータースはインド最大の自動車メーカーで、インド国内の他にタイ、アルゼンチン、南アフリカKに生産拠点を持つ。傘下には英国のジャガー、ランドローバー、韓国のタタ大宇(旧大宇の商用車部門)がある。インドでの乗用車販売シェアは09年で約14%と前回紹介したヒュンダイとほぼ同率だが、話題の超低価格車ナノが順調に生産されれば、ヒュンダイを抜いて第二位を確保するだろう。
そこで、タタの現行生産モデルについて調べてみた。

   
      TATA MOTORS TATA MOTORS TATA MOTORS TATA MOTORS TATA MOTORS
      INDICA V2 INDICA VISTA INDIGO CS INDIGO MANZA INDIGO MARINA
寸法重量乗車定員
全長(m) 3.690 3.795 3.988 4.413 4.158
全幅(m) 1.665 1.695 1.620 1.703 1.625
全高(m) 1.485 1.550 1.540 1.550 1.575
ホイールベース(m) 2.400 2.470 2.450 2.520 2.450
  最小回転半径(m)   N/A N/A 5.0 5.1 5.0
  最低地上高(mm)   165 165 165 165 165
車両重量(kg)   995 1,035 1,065 1,100 1,090
乗車定員(   5
エンジン
エンジン種類   N/A N/A DOHC I4 N/A
総排気量(cm3) 1,396 1,172 1,193 1,368 1,396
  最高出力(ps/rpm) 54/5,500 65/5,000 65/5,000 90/6,000 85/5,500
最大トルク(Nm/rpm) 85/2,500 96/3,000 100/2,700 116/4,750 122/3,500
トランスミッション 5MT 5MT/2Trans.
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ストラット
セミトレーリングアーム トーションビンビーム ストラット
タイヤ寸法 前/後 165/65R13 175/70R14 175/65R14 185/60R16 175/65R14
ブレーキ方式 前/後 ディスク/ドラム Vディスク/
ドラム
価格
車両価格(参考) (Rs) 34.8-万 45.8-万 38.3-万 57.9-万 48.6-万
    (円)
備考 1.4L 71ps Dieselアリ 1.2L 75ps Dieselアリ   1.3L 905ps Dieselアリ 1.4L 70ps Dieselアリ

     
 INDICA は1998年末に初代がデビューしたインド発の国産乗用車で、オリジナルはAセグメントハッチバックで、寸法的にはスズキA−STAR等に近い。
 ① INDICA V2は初代モデルで10年以上生産されている。
 ② INDICA VISTA は2008年から発売された第二世代モデルで、初代のV2と併売されている。
モデルチェンジ後も旧型を廉価モデルとして併売するのは、スズキにも例が多いからインドでは一般的なようだ。

      
 ③ INDIGO CSはV2のセダンバージョン。
 ④ INDIGO MANAZAはVISTAのセダンバージョン。
ハッチバックと同様に新型ベースがMANAZAで、旧型ベースがCSとなる。
勿論価格的にはMANAZAが高く、その差は約20万ルピーにもなる。

⑤  INDIGO MARINA はV2のステーションワゴン。なお、新型ベースのワゴンは現在未発売のようだ。

タタモータースは他にもSUVのオリジナルモデルがあり、更には20万円カーという話題のナノもある。これらは次回に紹介する。



 
2010/8/24(Tue) プジョーRCZ


常連の読者のかたなら既にお気づきの事と思うが、B_Otaku はどうもプジョーとは相性が悪いようだ。いや、その昔バブル時代に流行った205GTIなんて中々良いと思ったが、最近のは乗ってみても全滅だった。そんな訳で画像を処理するのも面倒なので、興味のある読者は下のリンクからオフィシャルフォットをご覧いただくことにしよう。透視図やエンジン特性図などプジョーファンなら大喜びしそうな画像がたくさんある。

全長4287×全幅1854×全高1359mmで、MINIと共通で207や308でも御馴染みの4気筒 1.6リッターDOHC 直噴ツインスクロールターボ付エンジンはハンドル位置により仕様が異なる。右ハンドル(RHD)仕様が、6速AT+156psエンジン、左ハンドル(LHD)仕様が6速MT+200psエンジンを搭載する。

従って、コテコテのプジョーマニアは当然ながらLHDに乗る事になる。
 


 
2010/8/23(Mon) インドでのヒュンダイ 2


引き続き今回はC、Dセグメントのセダンについて調べてみた。
 
   
      HYNDAI HYNDAI HYNDAI
      Accent 1.6 Verna Transform Sonata Transform
寸法重量乗車定員
全長(m) 4.250 4.300 4.800
全幅(m) 1.670 1.695 1.832
全高(m) 1.370 1.490 1.485
ホイールベース(m) 2.440 2.500 2.730
  最小回転半径(m)   N/A N/A N/A
  最低地上高(mm)   172 170 170
車両重量(kg) N/A N/A N/A
乗車定員(   5 5
エンジン
エンジン種類   I4 N/A I4
総排気量(cm3) 1,495 1,599 2,359
  最高出力(ps/rpm) 95/5,500 103/5,500 175/6,000
最大トルク(kg-m/rpm) 12.7/3,500 14.9/3,000 23.8/4,000
トランスミッション 5MT
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ストラット ダブルウィlシュボーン
2リンク トーションビンビーム マルチリンク
タイヤ寸法 前/後 175/70R13 175/70R14 215/60R16
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/ドラム N/A Vディスク/ディスク
価格
車両価格 (Rs) 50.0万 65.6-75.1万 146.3万
    (円) 91.5万 120.0-137.4万 267.7万
備考 1.5 LPG:53.7万Rs 1.5CRD Diesel:
78.8-92.2万Rs
CRD Diesel:
161.2-171.4万Rs

     
 ④ Accent はCセグメントに近いセダンで、韓国では先々代となるモデルである。
 ⑤ Verna はAccent のモデルチェンジ版で、韓国では既に新型がデビューしているので先代モデルとなる。なお、インド向けのモディファイ版であることを 区別するためにTransform というサブネームが付いている。

 ⑥ Sonata はヒュンダイのFF中型車(カムリ、USアコードと同じクラス)で、米国や中国でも有名だし、一時期日本でも販売されていた。

ヒュンダイ車が少なくとも外観だけは世界の標準に追いついたのは極最近の新型車からで、それ以前は何やら垢抜けない見るからに安っぽいクルマだった。そういう意味では、インド生産のヒュンダイ車は i10、i20を除いては最新のものでは無いことから、以前のダサいクルマが主流になっている。 したがって、売れているのはi10、i20らしいが、車種別の販売台数データーがないので定かではない。
下の動画は今や有名な英国BBCの番組での韓国車特集で、初めてのかたは是非ともご覧下さい。まあ、最新の韓国車は、これほど酷くは無いとは思うが・・・・。






既に日記で何度か紹介しているが、韓国人は見栄を張る性格のために小さいクルマが売れない。したがって世界戦略車の i10やi20は韓国国内で販売していない (勿論製造もしていない)し、ヒュンダイ自体が今までコンパクトカーに力を入れてこなかった。それでも、i20は韓国国内に輸入すれば結構売れるのではないかということで、販売計画もあったが、韓国の労働組合の反発によって、現在は実現していない。
 


 
2010/8/22(Sun) インドでのヒュンダイ 1


インドの乗用車販売実績で50%に迫るマルチスズキに次いで、第2位となっているのは約15%のシェアーを持つヒュンダイだ。そこで、スズキに引き続きヒュンダイについても インドでの状況を調べてみた。
 
   
      HYNDAI HYNDAI HYNDAI
      Santro Xing i10 1.1 i10 1.2 i20 1.2 i20 1.4
寸法重量乗車定員
全長(m) 3.565 3.565 3.940
全幅(m) 1.525 1.595 1.710
全高(m) 1.590 1.550 1.505
ホイールベース(m) 2.380 2.380 2.525
  最小回転半径(m)   4.4 N/A N/A
  最低地上高(mm)   N/A 165
車両重量(kg)   N/A N/A N/A
乗車定員(   5
エンジン
エンジン種類   SOHC I4 SOHC I4 DOHC
総排気量(cm3) 1,086 1,086 1,197 1,197 1,396
  最高出力(ps/rpm) 63/5,500 66.7/5,500 80/5,200 80/5,200 100/5,000
最大トルク(kg-m/rpm) 9.8/3,000 10.1/2,800 11.4/4,000 11.4/4,000 13.9/4,200
トランスミッション 5MT 5MT 5MT/4AT 5MT 4AT
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ストラット
トーションビンビーム
タイヤ寸法 前/後 155/70R13 155/80R13 175/70R14 185/65R14
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/ドラム N/A
価格
車両価格 (Rs) 27.4-39.5万 34.4-39.8万 40.6-55.7万 46.1-63.0万 76.3万
    (円) 50.1-72.3万 63.0-72.8万 74.3-101.9万 84.4-115.3万 139.6万
備考       Dieselあり

 ① Santro Xing (サントロ シン)はヒュンダイのAセグメント車だが、現在はインドに生産を集約したことで、韓国内では生産されていない。既に事実上のフルモデルチェンジ版としてi10が販売されているが、旧型のSantro Xing も併売されている。旧型の方が価格が安い事から、i10はSantro Xing の上位車種の位置づけになっている。


     
② i10は最新の欧州戦略Aセグメント車で、これも韓国内では生産も販売もしていない。
③ i20は最新のBセグメント車で、i10と同様に欧州戦略車としてインドで生産されている。
先代はゲッツ/クリック で、日本でもTBの名称で販売されていたこともある。
i10とi20のライバルはそれぞれ、スズキのA−STAR(欧州アルト)とRITZ(スプラッシュ)だが、そう思ってよくよく見るとフロントのライト周りなんてそっくりだ。

次回はもう少し上級となるC、Dセグメントについて紹介する。
 


 
2010/8/20(Fri) マルチスズキ その3


前回までにマルチスズキの9モデルを紹介をしたが、今回は残る4モデルについての紹介をする。
これでインド国内で販売されているマルチスズキの全車種を紹介した事になる。
 
   
      MARUTI
SUZUKI
MARUTI
SUZUKI
MARUTI
SUZUKI
MARUTI
SUZUKI
      SWIFT SX4 DZIRE GRAND VITARA
寸法重量乗車定員
全長(m) 3.760 4.490 4.160 4.500
全幅(m) 1.690 1.735 1.690 1.810
全高(m) 1.530 1.560 1.530 1.695
ホイールベース(m) 2.390 2.500 2.390 2.640
  最小回転半径(m)   4.7 5.3 4.7 5.5
  最低地上高(mm)   170 170 170 200
車両重量(kg)   980-1,010 1,170-1,210 1,000-1,035 1,614-1,636
乗車定員(   5  
エンジン
エンジン型式   N/A N/A N/A N/A
エンジン種類    I4 16Valve I4 DOHC 16Valve
総排気量(cm3) 1,197 1,586 1,197 2,383
  最高出力(ps/rpm) 85/6,000 105/5,600 85/6,000 164/6,000
最大トルク(Nm/rpm) 113/4,500 145/4,100 113/4,500 225/4,000
トランスミッション 5MT 5MT/4AT 5MT
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ストラット
トーションビーム トレーリングリンク マルチリンク
タイヤ寸法 前/後 165/80R14 195R/65R15 165/80R14 225/65R17
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/
ドラム
ディスク/
ディスク
価格
車両価格 (Rs) 33.5-42.0万 60.2-86.7万 48.9-70.8万 169.4-182.7万
    (円) 61.3-76.9万 110.2-158.7万 89.5-129.6万 310.0-334.3万
備考 185/70R14アリ 205/60R16アリ 185/0R14アリ Dieselアリ

  
 ⑩ SWIFTは国内や欧州でも発売されているので御馴染みの車種だ。
 ⑪ SX4はスズキとフィアット(セディチ)が共同開発した小型車で、当初はハッチバックで発売され、その後セダンが追加された。インドでは4ドアセダンが販売されている。

  

 ⑪ DIZIRE(ディザイア)はスイフトのセダンバージョンでインドのみで販売されている。
 ⑫ GRAND VITARAは日本名エスクード。マルチスズキのラインナップでは最も価格が高く、上級モデルは180万ルピー(330万円)と、M800の19万ルピー(35万円)に比べれば、極めて高価だ。
以上で、マルチスズキの全車種を紹介したが、これを見れば判るように今やスズキは日本で、いつ軽自動車が無くなってもグローバルレベルでAセグメントの売れ筋車を持っているから、小型車へのシフトは難なくできそうだ。

マルチスズキはインドでの乗用車のシェアはほぼ50%というダントツの強さを発揮している。そして第二位はヒュンダイグループという事だが、この詳細については近いうちに紹介しようと思っている。
 

 
 
2010/8/19(Thu) マルチスズキ その2


前回に引き続きインドのマルチスズキのラインナップを紹介してみよう。
 
   
      MARUTI
SUZUKI
MARUTI
SUZUKI
MARUTI
SUZUKI
MARUTI
SUZUKI
      WAGON R EECO A-STAR RITZ
寸法重量乗車定員
全長(m) 3.595 3.675 3.500 3.715
全幅(m) 1.475/1.495 1.475 1.600 1.680
全高(m) 1.670/1.700 1.800 1.490 1.620
ホイールベース(m) 2.400 2.350 2.360 2.360
  最小回転半径(m)   4.6 4.5 4.5 4.7
  最低地上高(mm)   165 160 170 170
車両重量(kg)   860-885 908-923 860-880 1,005-1,110
乗車定員(   4 5/7 5 5
エンジン
エンジン型式   KB10 N/A KB N/A
エンジン種類    I3 12Valve I4 16Valve I3 12Valve I4
総排気量(cm3) 998 1,196 998 1,197
  最高出力(ps/rpm) 68/6,200 73/6,000 67/6,200 85/6,000
最大トルク(Nm/rpm) 90/3,500 101/3,000 90/3,500 113/4,500
トランスミッション 5MT
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ストラット
トレーリングリンク 3リンクリジット トレーリングリンク トーションビーム
タイヤ寸法 前/後 145/80R13 155R13LT 155/80R13 165/80R16
ブレーキ方式 前/後 Vディスク/
ドラム
ディスク/
ドラム
価格
車両価格 (Rs) 33.5-42.0万 27.3-30.9万 35.7-42.0万 40.0-53.3万
    (円) 61.9-76.9万 50.0-56.5万 65.3-76.9万 73.2-97.5万
備考       Dieselあり

  
 ⑥ WAGON Rは日本国内で販売されている同名のベストセラー軽とは別物で、寸法的には軽より大きい。Aセグメントのハイトワゴンというのは、良い処を突いている。
 ⑦ EECO(Eエコはエブリイランディをベースとしている。
 エブリイランディとは軽自動車のエブリイをベースにフロントを延長して1.3ℓエンジンを搭載し、サードシートを追加して7人乗りとして国内販売されたものだが、当然売れなかった。

  
 ⑧ A−STARは欧州でアルトという名で販売されているAセグメントのハッチバック車で、 7月2日の日記で紹介している。このクルマはニッサンへもOEM供給されていて、ニッサン・ピクソの名前で欧州ニッサンで販売されている(7月1日の日記参照)。
 ⑨ RITZは日本でも発売されているサブBセグメントのスプラッシュで、オペルにもアギーラとしてOEM供給されている。なお、スプラッシュやアギーラはハンガリーのマジャールスズキで生産されているが、RITZはインドで生産されている。また、近日中に中国でも生産されるという、正に世界戦略車だ。

次回は、CセグメントおよびSUVについて紹介する。


 
2010/8/18(Wed) インフィニティM35h


V6ガソリンエンジンと7速ATに組み込まれた68ps電気モーターを搭載し、新しいステアリングとブレーキシステムを搭載するハイブリッドセダンがインフィニティブランドから2011年に米国と欧州で発売される。

ステアリングは自然でスムースな油圧パワーステアリングと操舵時以外はパワーをカットすることで燃費を改善する電気式パワーステアリングの双方の長所を持っている、エレクトロ-ハイドロリックシステムを採用している。
ブレーキはElectric Driven Intelligent Brakeと呼ばれるシステムが装着されている。これは、ドライバーがブレーキペダルを踏むと、回生制動による電気エネルギーでモーターが直接ブレーキシリンダーを作動させる。これにより単純で小型軽量化が可能なことと、コンピューター制御が可能になるなどのメリットがある。
駆動系は1モーター/2クラッチシステムで、1つ目のクラッチは3.5ℓ V6エンジンと電気モーターの中間に設置され、オートマチック・トランスミッションが組み込まれている。電子制御クラッチは電気走行と回生モードの時に、V6エンジンを完全に切り離すことが出来る。 これにより、機械的な摺動抵抗を無くして、電気モーターの効率を上げることが出来る。 M35hはダウンシフトにスロットルをブリッピングする7速ATや新しいブレーキングとステアリングシステムにより、最もドライブが楽しいハイブリッドだそうだ。

なお、国内では今年の末に同等のクルマがフーガハイブリッドとしてニッサンブランドから発売されるようだ。


 


 
2010/8/17(Tue) マルチスズキ その1


日本が世界に誇る軽自動車の技術は、海外向け、とりわけ新興国向けの低価格車にアレンジされて活躍している。その代表例がインドのマルチスズキで、今ではインド最大の自動車メーカーとなっている。
今回から3回に分けて、マルチスズキのラインナップを紹介してみよう。
 
   
      MARUTI
SUZUKI
MARUTI
SUZUKI
MARUTI
SUZUKI
MARUTI
SUZUKI
MARUTI
SUZUKI
      M800 Alto Estilo Omuni Gypsy
寸法重量乗車定員
全長(m) 3.335 3.495 3.600 3.370 4.010
全幅(m) 1.440 1.475 1.475-1.495 1.410 1.540
全高(m) 1.405 1.480 1.595 1,640 1.845-1.875
ホイールベース(m) 2.175 2.360 2.360 1.840 2.375
  最小回転半径(m)   4.4 4.6 4.6 4.1 5.3
  最低地上高(mm)   170 160 165 165 N/A
車両重量(kg)   683 690-705 845-865 785-800 985-1,050
乗車定員(   4 5 5/8  
エンジン
エンジン型式   N/A N/A K10B N/A G13BB
エンジン種類    I3 2Valve I3 4Valve I3 I3 2Valves I4 16Valve
総排気量(cm3) 796 796 998 796 1,298
  最高出力(ps/rpm) 37/5,000 47/6,200 68/6,200 35/5,000 80/6,000
最大トルク(Nm/rpm) 59/2,500 62/3,000 90/3,500 60/3,000 103/4,500
トランスミッション 4MT 5MT 4MT 5MT/2Trans.
サスペンション・タイヤ
サスペンション方式 ストラット リーフ
コイルスプリング 3リンクリジット リーフ
タイヤ寸法 前/後 145/70R12 145/80R12 145/70R13 145R12LT 205/75R15
ブレーキ方式 前/後 ディスク/
ドラム
N/A Vディスク/
ドラム
ディスク/
ドラム
価格
車両価格 (Rs) 19.3-23.0万 23.2-28.1万 32.4-41.1万 19.9-25.7万 51.8-54.3万
    (円) 35.3-42.1万 42.5-51.4万 59.2-75.8万 36.4-47.0万 94.8-99.4万
備考     155/65R13の設定あり    

  
 ① M800は2代目アルトをベースとしている低価格車で、1984年から生産されているという超ロングセラー。
 ② ALTOは先々代アルトをベースとしていて、M800よりは多少価格が高い。

  
 ③ ESTILOは初代MRワゴンをベースとしている。エンジンは1ℓと他モデル(800cc)より大きい。
また、価格帯も高いのでアルトなどよりも高級市場を狙っているうようだ。。
 ④ OMNIは2代目エブリイがベースで、ファミリー用(乗用)とビジネス用(バン)がある。

⑤ GYPSYは 2代目(SJ30)ジムニーベースだが、全長は長くエンジンは1.3ℓが搭載されている。価格は他の軽より高くアルトの倍以上もする。

今回の5モデルは何れも日本では旧型の軽自動車をベースとしていて、M800に至っては二十数年も生産が続いているから、設備や開発費も完全に償却しているであろう。そのため、驚くべき低価格となっている。

次回は残る軽自動車ベース車とともに、小型車についても紹介する。


 
2010/8/16(Mon) ハイブリッドスポーツ


このところ、各社が発表したハイブリッドのコンセプトスポーツカーは、なぜかスーパーカークラスの超高性能車が多い。
ますは、ポルシェ918スパイダーで、既に3月12日の日記で紹介したが、
V8 3.4ℓで最高出力は500ps以上のガソリンエンジンと最大出力218psの電気モーターの組み合わせで、0−100k m/hが3.2秒という超高性能車だ。そして、このクルマは近日中に市販されるようだ。



次はフェラーリのハイブリッドカーである599 GTB HY−KERS Concept。これも3月18日の日記で紹介済だが、市販される予定は無い。
 


そして最後が、メルセデスベンツSLS AMG E−Cellで、こちらは6.2ℓガソリンエンジンの代わりに各車輪に独立したモーターと装備して、トータルで533ps、89.7kgmを発生するという、電気自動車のスーパーカーで、
0−100km/hは4秒以内という性能を発揮するそうだ。

これについては、メルセデスから多くの有用な資料が発表されているので、興味のある方は下のパネルの右下next>ボタンでページを送りながらサムネイルを
探してクリックすれば、大きな画像をダウンロードが可能です。


 



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