電通といえばエンタメ界を牛耳る悪の権化、キムチ系企業というのがネットでの常識だが、その電通が目出度くも経営不振により、東京汐留の本社ビルを9月30日付で売却する、と発表した。
売却先は非公表だがヒューリックなどが出資する特別目的会社(SPC)といわれている。SPCというのは「Special Purpose Company」の略で企業が不動産など特定の資産を企業内部から切り離し、その特定の資産やプロジェクトのためだけに作られる会社で、実際には企業本体の資産を保有する受け皿として機能するだけで、その実態はペーパーカンパニーだ。
またヒューリックとは、東京都心にある不動産の保有賃貸業・投資開発事業を柱とする不動産会社で、旧富士銀行の店舗、社宅等の不動産を多く保有しており、みずほフィナンシャルグループとの関係が強い企業だ。
なお電通は低層部の商業施設を除いて賃貸借契約を結び、引き続き本社として使う。経営不振で本社ビル売却と言えば、1998年に日産自動車が東銀座の本社を売却し、三井不動産系のSPCが所有し、その後しばらくは賃貸としていた事を思い出す。
日産は翌年、ルノー傘下となりカルロスゴーン氏が立て直した事で倒産は免れたが、さて電通はどうなるのだろうか?
まあ、日産は自動車という重要な産業を担っているし、実態を伴う製造業だったが、電通は‥‥まあ、無くなっても庶民は困らないだろう。
といことは‥‥だねぇ。
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