今回のアフガン撤退で米軍は7兆円分とも言われる最新兵器を置き去りにしてきた。さてその内訳は
米国がタリバンに渡した兵器 pic.twitter.com/RalKq0nVFn
— 船瀬俊介の船瀬塾 (@funasejuku) September 1, 2021
これらの兵器から主なモノの内容を列記すると
・Humvee (M998 ハンヴィー):22,174台
AMゼネラル社が製造した米軍向け汎用四輪駆動車で、M151(ジープ)に代わる汎用輸送車両として1989年より実践投入された。全幅2.16mという幅の広さは中東の砂漠での使用を考慮していた事が伺える。
・M1117 (装甲警備車):634台
警備目的の為に米陸軍憲兵隊に採用された装輪装甲車で愛称はガーディアン(Guardian)。M2重機関銃とMk19 自動擲弾銃を同軸並列で装備している。
・MxxPro (マックスプロ):155台
インターナショナル・ミリタリー・アンド・ガバメント LCC(IMG)社により開発された4輪駆動の対地雷/伏撃防護装甲車(Mine Resistant Ambush Protected, MRAP)で、1台100万ドル(約1億1000万円)もすると言われているが、これを155台もタリバンにくれてやるとは‥‥。ただし、MRAPは撤退前に無力化してあるというから、このバカでかいボディだけでは大した役には立たないだろう。
・M113 (装甲兵員輸送車):169台
「戦場のタクシー Battle Taxi」の概念のもと、米軍自らが開発した兵員輸送用の装甲車で、2名の乗員で運用出来、兵員は11名を輸送する事が出来る。これをタリバンが使うとなると、機動力は大幅に向上するだろう。
今回は汎用四輪駆動車と装甲車についての概要を述べたが、何しろ放置した車両の数が半端ではない。
次回は同じく放置されたその他の軍用機器類を調べてみる。
つづく
⇒米国がアフガンに置いてきてタリバンが入手した兵器とは?<2>
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