EPOCH TIMESによると
『中国の国家市場監督管理総局は26日、米電気自動車(EV)大手テスラの中国法人は国内で約28万5000台のEVをリコールすると発表した。リコール対象EVの86%は中国国内で生産されたものだ。』
リコールの原因はクルーズコントロール・システムのソフトウェアに不具合が見つかったためで、車両が突然加速する恐れがあるため、という事だ。この「突然の意図せぬ加速」という不具合は、既に2020年1月に米国で問題になっていたものだ。
⇒米NHTSA、テスラ車の「意図せぬ加速」で調査検討
リコール対象の28.5万台のうち、約25万台は上海工場製のモデル3とモデルYで、残りは外国で生産されたモデル3だと伝えられているが、ソフトウェアの不具合(バグ)とすれば、恐らく生産国とは関係無いだろう。
テスラに関しては今年春の上海モーターショーで、テスラ車で事故を起こした女性が会場の展示車の屋根に乗って「テスラのブレーキが効かない!」と叫ぶというハプニングもあった。
⇒中国でテスラ製EVの事故が相次ぎ 事故を起こした女性が上海モーターショーで抗議
急に加速したり、ブレーキが効かなくなったりと聞くと、日本でもプリウスの暴走事故を起こしたドライバーが主張している内容と同じだ。あっ、別に、プリウスに欠陥があると言っている訳ではないので、誤解無きよう(汗
ブレーキに関しては電子制御系の不具合と、ブレーキの過熱によるフェード現象という全く別の原因が考えられる。Youtubeの動画に、テスラ モデル3で鈴鹿サーキットを走ったらブレーキが効かなくなった、というのがあるが、これは明らかにフェード現象だ。
これは高温になるとブレーキパッドの材質からガスが発生し、これが燃える事でカーボンがローターに付着してしまい摩擦抵抗が極端に落ちるのが最大の原因で、どんなブレーキでも温度を上げればやがて発生する現象ではある。ただし、その限界が低いか高いかであり、動画を見れば、試験に使った車両のブレーキ容量が小さい事と、パッドの耐フェード性が低かったと推定できる。
何度も指摘してきたように、クルマというのは奥が深く、ブレーキに関しても膨大なノウハウを必要とするので、経験の浅い企業がエンジンが無いEVとはいえ、自動車を作っても、このような不具合のアラシとなるのは想定できた事だ。
テスラよりは経験が長いとはいえ、最近ヒュンダイ自動車の新型車もリコールのアラシ状態だが、三菱のコピーから離れて独自の分野に進出したと思ったらこのザマで、まあ、これらのEVや高級車は生産を中止して、撤退するしか無いだろう。
実際にヒュンダイ自慢のコナEVは既に販売中止となった
⇒対策した筈のリコール対象外の韓国現代自「コナEV」も火災
そして高級車ジェネシスは
⇒米国でヒュンダイの高級ブランド ジェネシス車の集団訴訟が起こった
まあこれも撤退はそう遠い話では無いだろう。
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