ヒュンダイが北京第一工場を中共スタートアップEV企業に売却

 

ヒュンダイ自動車は中共の北京に3つの工場を展開していた。同社は2010年代中ごろまでは成功街道まっしぐらでホルホルしていたが、2016年を最後にヒュンダイ自の中京での成長は終わりを告げた。その最大の原因は2016年に終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国への配備に伴い、中国国内で反韓感情が高まり販売が激減した事による。

まあ、そうは言ってもクルマ自体に魅力があればそれ程の販売激減に至らないだろうが、中共自体の自主開発車のレベルが上がり、安物路線のヒュンダイは苦しい状況に陥っったのだった。2016年には中共市場のみで179万台を売り上げた現代・起亜グループは2020年には66万台まで落ち込んでいた。そして昨年は中共だけで2兆ウォン(約2,000億円)の赤字を出している。

そこでヒュンダイ自では、中共事業での体質改善のために、セダン主体の車種構成をSUVに切り替えての反撃を開始した。その一環としてヒュンダイ自としては北京第一工場を売却して現金を確保し、再出発を目論んだのだった。

まあ、それが上手く行くかといえば、頼みの綱のSUVや高級ブランド、そしてEVなどは次々に大リコール連発であり、中共どころか世界中で相手にされない状態だが‥‥。

その北京第一工場の購入先として浮上してきたのが理想汽車(リ・オート、Li Auto)で、同社は蔚来汽車(NIO)およびシャオペン(小鵬)汽車と共に中共のEV スタートアップ(新規起業)主要3社として数えられ、既に米店頭市場のナスダックに株式を上場している。

理想汽車の現行車種は理想ONEで、これは可なり大型のSUVタイプのEVだ。
試乗記本篇日記 中共の新規起業EV 理想汽車 2021/6/16 (Wed)

理想ONEの販売実績は2020年1~10月で約2.2万台であり、まあそれなりに順調ではあるが、同社では2025年までに年間160万台まで増やすという。

しかし、その前に2025年に未だ中華人民共和国という国があるのか‥‥が問題だが。

 

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