トヨタに半導体不足の影響は無かった!?

 

世界中でコロナパンデミックと自動車用半導体不足という2重苦により生産台数と売り上げが減少している自動車メーカーだが、(⇒自動車用半導体の世界的な不足の原因ってなんだ?)何と、トヨタは2011年3月期連結決算で、売り上げこそ前期比8.9%の減少だったが、純利益は10.3%増の2兆2,452億円だった。

その理由は半導体などの重要部品の在庫を4ヶ月分確保していた事が幸いしたのだった。トヨタといえば、ジャストインタイム(JIT、別名「かんばん方式」)、すなわち部品在庫を持たずに工場の生産ラインで使用する直前に納入する方式で有名だが、ここ一番の重要部品は在庫を持たないどころか4ヶ月分を確保していたというのは流石だ。

しかし、こうなる迄には痛い目にもあっていた。というのは、コスト重視のJIT方式が原因で、2011年の東日本大地震では部品の確保が出来ずに、工場の操業が出来なくなったという経験が大きく作用していた。

と言っても、トヨタ自身が半導体を確保したのでは無く、トヨタに電子機器を収めているデンソーなどの系列企業が確保していたという事だ。実はカーメーカーが生産するのはエンジンとボディのみで、それ以外は他社からの購入品だ。

な~んだ、それって、デンソーが優秀だったからじゃねえの、って事になるが、トヨタの強みはデンソーやアイシンなど、重要部品では世界的にもトップクラスの部品メーカーを傘下に持っている事だ。この点では日産は弱いし、ホンダもハッキリ言って系列メーカーのレベルではトヨタに劣る。

ではヒュンダイの系列部品メーカーは、と言えば、ハテ?

日本は韓国(ヒュンダイ)にクルマの組み立て方は教えたが、部品の重要性と作り方は教えなかったのだ。

これを画策した当時の通産省(現経産省)の官僚は優秀だったね。だからこそ日本は高度成長したのだが、それに比べて今の官僚といえば‥‥だめだ、こりゃ。

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