南シナ海のフィリピン沖に200隻程の中共の漁船(実は民兵)が停泊している問題は前回のブログで取り上げた。
⇒南シナ海南沙諸島周辺に「海上民兵」中共漁船200隻が集結
それに対して、フィリピンでは自国のEEZ内に中共が勝手にサンゴ礁を埋め立てて「領土」と主張している人口島に対して、上空で戦闘機を超低空で旋回させるなどを行っている、という。
⇒Philippine fighter aircraft’s flybys over Chinese fishing boats in South China Sea ‘risky’: experts
南シナ海の中国漁船へのフィリピン戦闘機の低空接近飛行は「危険」:専門家
中共がフィリピン沖のEEZ内に大手を振って自国の民兵の乗る事実上の軍艦を待機させても、フィリピンの経済力ではどうにもならず、只々抗議をするだけ、と高を括っての中共の行動だが、フィリピンとしても指を咥えている訳のもいかず、さてどうするかと思ったら、結構危険な行動に出てきた。
それでフィリピン軍が南沙諸島監視に使用している戦闘機ってどの程度なのかと調べてみれば、なっ、なんと、韓国より輸入したFA-50の可能性が高いという。
FA-50はロッキード社の技術支援を受けて韓国が製造した練習機T50をベースとして軽戦闘爆撃機としたもので、お笑い韓国兵器らしく機銃の故障が相次ぎ、5年間で331日が機銃無しの状態だった。機銃無しの戦闘爆撃機というのもちょいと何だが(笑
このFA-50は意外にも国外に輸出されていて、フィリピンでは2017年までに全12機が引き渡されている。今回の任務についているのはこれらの機体だろう。それでFA-50の戦闘能力だが、中共とパキスタンが共同開発した軽戦闘機JF-17の初期バージョンと比べても劣っている、って、やつぱりねぇ。
そして今回のフィリピンの行動に対して、韓国では自国の戦闘爆撃機を使用した事で大いなる成果を得ていると褒め称えている。あれあれ、宗主国様に逆らって良いのかねぇ。実はフィリピンは韓国からすればお得意さんで、韓国・現代重工業のミサイル護衛艦(2600トン級)も2隻導入している。
これじゃあ、フィリピンが中共になめられまくっているのも頷ける。では同じく中共の民兵漁船が自国EEZ内に停泊したら、これを拿捕したマレーシアの軍備はどうなのだろうか?
空軍の戦闘機としては、F/A-18D 戦闘爆撃機8機、ロシアのSu-30MKM 戦闘爆撃機18機、英国BAe ホーク Mk.208軽攻撃機13機、とフィリピンに比べれば圧倒的に勝っているし、これは中共も油断は出来ないだろう。
そして海軍はイギリス製とドイツ製のフリゲート艦を各2隻。EEZ哨戒用にドイツ製のクダ級哨戒艦6隻、フランス・スペイン設計の潜水艦2隻など、実は東南アジアの海軍としては最も大規模で先進的な装備を持っているのだった。
結局、中共は殆ど軍備を持たないフィリピンに対しては大いに強気に出ているが、東南アジア最強の軍隊を持つマレーシアには、自国の民兵漁船が拿捕されても軍事行動を取れないという事がハッキリ判った訳で、日本も自衛艦の古いのを海上保安庁に払い下げて、尖閣周辺にへばり付けておく必要ありだ。
フィリピンは、日本のお花畑左翼の言うような軍備を持たない国が、どうなるかの良い例題となっていた。
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