10月6日のブログで取り上げた、ヒュンダイの電気自動車が充電中に突然出火した事故の車種、ヒュンダイ コナEVがリコールとなった。
⇒韓国大邱で充電中の電気自動車が全焼
韓国国土交通部は8日に「コナ・エレクトリックで、高電圧バッテリーセルの製造不良による火災発生の可能性を確認した」として、ヒュンダイ自動車がリコールを決定したと発表している。
韓国国土交通部傘下の韓国自動車安全研究院は、昨年9月から現代自と共に欠陥調査を行い
「バッテリーセルの陽極(プラス)板と陰極(マイナス)板の間にある分離膜が損傷して内部でショートが起きる可能性がある」
と結論を下した。
なーんだ、以前から判っていたんだ、何て思う読者もいるかもしれないが、リコールというのは発表した時点で既に原因の究明やその対策、果ては対策部品を既に製造済で、即座にディーラーに配布出来る状態にならないと、発表出来ないのだった。
そりゃそうだろう。ユーザーからすれば自分のクルマに欠陥があると発表されたら、少しでも早く改修してもらいたいわけで、発表後から実際の改修には時間が掛かります、何て事は許されないから、遥か以前から不具合がある事を認識しているのは当然だ。
それで、今回の対策だが、対象車は2万5千台というから、これらの電池を全て交換となったら膨大な予算と時間が必要となる。そこで対策としては、バッテリー管理システム(BMS)のソフトウエアをアップデートし、バッテリーセルの急激な温度変化などの異常の兆候を感知したらば、充電を中止しスターターがオンにならないようにロックさせる。そしてバッテリーが異常の兆候が感知された場合のみバッテリーそのものを交換する、という事らしい。
成程、この結論に至るまでに1年間掛かった訳だ。
加えて原因が「製造不良」となっているが、これはお約束の事で、ハッキリ言って社内で一番レベルが低いと思われている製造現場の責任にする、というのが会社としては痛手が一番少ないのだ。世間も製造現場のチョンボかぁ、それぁあるだろうなぁ、何て事になる。特にヒュンダイ自動車の製造ラインなんてスマホ見ながら組み立てているんだから、不良品があって当然だ、と納得するだろう。
これに対して、設計ミス、何て事になったら、その会社の技術力が疑われて信用マル潰れとなる訳で、これは絶対に避ける事が必要だ。
因みにリコールの可能性が出た時点で、対応の担当部署は土日無の毎日午前様状態が続く事になる。
いや、まあ、ご愁傷様。
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