遅ればせながら海保が辺野古転覆事件で運航団体関係者自宅への捜索


2026年3月に発生した沖縄県名護市辺野古沖での小型船(「平和丸」「不屈」)転覆・女子生徒ら2名死亡事故。

この事故をめぐり、海上保安庁(第11管区海上保安本部)による船長・運航団体関係者の自宅や関係先への家宅捜索・強制捜査を行った。その経緯は以下の通り

強制捜査(家宅捜索)の経緯
1. 事故直後の運航団体拠点への家宅捜索(2026年3月20日)

• 捜索先:船を運航していた市民団体「ヘリ基地反対協議会」の名護市内の事務所など関係先2箇所。
• 容疑: 業務上過失致死傷容疑。
• 捜査状況:安全管理の実態解明のため関係資料を押収するとともに、生存した「平和丸」の船長および乗組員らに対し、弁護士立ち会いのもと任意で事情聴取を実施した。

2. 同志社国際高校への家宅捜索(2026年7月25日)

• 契機:死亡した女子生徒の遺族が、学校関係者や運航団体関係者ら計11人を業務上過失致死傷などの容疑で刑事告訴し、海上保安庁に受理されたため。
• 捜索先:京都府京田辺市の同志社国際高等学校。平和学習計画や引率体制の書類などを押収。

3. 船長関係者・運航団体幹部の自宅への家宅捜索(2026年8月12日)

• 捜索先:運航団体「ヘリ基地反対協議会」の共同代表および船長・乗組員ら関係者少なくとも3人の自宅。
• 目的と押収品:携帯電話やパソコンなどの電子機器を押収。当日の出航判断、現場での連絡・指示系統、事故発生時の対応および日頃の安全管理体制の実態を検証・立証するために実施された。

主な捜査・立証の焦点

• 出航判断と運用責任:当時、現場海域には波浪注意報が出ており風速約7〜8メートルであった中で、明文化された基準がないまま出航を決定したプロセスの妥当性。
• 安全指導と連絡体制:船長・乗組員と運航団体側の当日の通信履歴、事前の安全確認手続、救命具の確認・着用指示の実態。

とりわけ、平和丸船長については、強制捜査が進まない事に世間からの批判も多かったが、ようやく海保も動き出したようだ。