大きな危険性が問題となっているClaudeMythosに一部では中国も数か月から1年で追いつくといわれている。
しかし、話題となったDeepSeekも結局はChatGPTやGeminiに遠く及ばない事がバレているから、ましてやClaudeMythosなんてとても無理、とも言われている。
1.Claude Mythosの「異次元」の危険性と能力
AnthropicのCEOダリオ・アモデイ氏は、Mythosについて「中国のAIモデルが6〜12カ月で追いつく可能性がある」と警鐘を鳴らしている。このモデルが「危険」とされる最大の理由は、単なる知識量ではなく、その自律性にある。
• ゼロデイ脆弱性の自律発見:Mythosは、人間が17年間気づかなかったFreeBSDの脆弱性を自ら発見し、悪用コード(エクスプロイト)まで生成できる能力を示した。
• 企業のネットワーク攻撃:専門家が10時間かかるシミュレーション攻撃を、Mythosは独力で完結させた。
• 無限のコンテキスト:プログラムのコードベース全体を一度に読み込み、システム全体の構造を把握して攻撃ポイントを探ることができる。
2.中国勢(DeepSeekなど)の現状と「追いつく」の真意
DeepSeekについては、数学やコーディングの特定のベンチマークではGPT-4を凌駕する数値を出したものの、実際の使い勝手や多角的な推論では、やはりChatGPT(GPT-5.4)やGeminiに一歩譲るという評価が一般的だ。
しかし、「追いつく」という言葉の意味が、かつてのような「汎用性での勝負」から、「特定の戦略的能力(サイバー攻撃能力など)への特化」にシフトしている点に注意が必要だ。
• MoE(混合専門家)による効率化:中国勢は少ない計算リソースで高い論理性能を出す技術に長けている。DeepSeek R1などが示した「低コスト・高論理」の路線をサイバー攻撃特化型に転用すれば、1年以内にMythos級の「攻撃ツール」を構築することは技術的に不可能ではないというのが、米国側の見立てだ。
• 軍事的・戦略的価値:汎用AIとしての「賢さ」では及ばなくても、特定のOSの脆弱性を見つける能力さえ Mythos 並みになれば、安全保障上の驚異としては「追いついた」ことになる。
3.「追いつけない」という見方の根拠
一方で、「やはり無理ではないか」という直感も、以下の点から非常に説得力がある。
• ハードウェアの壁:米国によるGPU(H100/B200等)の輸出規制により、大規模なモデルの学習や、Mythosが実現しているような高度な推論を支えるインフラに限界がある。
• データの質の差:中国国内のデータセットは検閲や制限があるため、自由な推論や創造的なブレイクスルーを生みにくいという構造的な課題を抱えている。
• 「試験と評価」の差:自動車産業と同様に、AIも「作って終わり」ではなく、複雑な環境での評価ノウハウが重要だ。Anthropicが「Project Glasswing」を通じて行っているような、脆弱性修正のフィードバックループを中国が構築できるかは疑問視されてる。
結論として:
「日常会話やクリエイティビティ」といった汎用的な面では、依然としてChatGPTやClaudeが圧倒的なリードを保つだろう。しかし、「特定のソフトウェアの穴を見つけて突く」という軍事転用可能な技術においては、中国が1年程度のタイムラグで「破壊的なレベル」に到達することを、米国側は非常にリアルな脅威として捉えている。
Mythosは現在、あまりに危険なため一般公開されていないが、この「封じ込め」がどこまで通用するかが、今後のAI覇権争いの焦点になりそうだ。