【重要】UAEはイランを攻撃していた





WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)の最近の報道によると、現在中東で激化している紛争において、UAE(アラブ首長国連邦)が従来の「仲裁者」としての立場から、より複雑な軍事的・政治的役割を担うようになっていることが報じられている。

1.紛争の背景とUAEの立場
2026年2月28日に開始された、アメリカとイスラエルによる対イラン軍事作戦(コードネーム:エピック・フューリー)に伴い、中東全域で緊張が極限に達した。

• 従来のスタンス:UAEはこれまでイランとの緊張緩和(デタント)を優先し、経済的なつながりを維持してきた。

• 変化の理由:しかし、イラン側からの報復(ドローンやミサイルによる湾岸諸国のインフラ攻撃)を受け、UAEも防衛およびカウンター的な対応を余儀なくされたと報じられている。

2.報道された「攻撃」の具体的内容
WSJの報道が示唆しているのは、UAEが直接的にイラン本土へ空爆を行ったというよりは、以下のような形での関与のようだ。

• 米軍への基地提供:UAE国内の基地を米軍の作戦に使用させることを容認。これはイラン側から見れば「敵対行為への加担」とみなされる。

• サイバーおよび情報戦:イランの軍事ネットワークや代理勢力に対するサイバー攻撃において、UAEが協力している可能性。

• 迎撃と反撃:イランの支援を受ける武装組織(フーシ派など)からの攻撃に対し、UAEが高度な防空システムで応戦し、その発射拠点を叩くための限定的な攻撃。

3.イラン側の反応とリスク
この動きを受け、イラン政府はUAEを強く非難している。

• ホルムズ海峡の封鎖:イランはUAEやサウジアラビアのタンカーを阻止するため、ホルムズ海峡の「実質的な閉鎖」を宣言した。

• インフラへの標的:イランの革命防衛隊(IRGC)は、UAEのジェベル・アリ港やハリーファ港、さらにはデータセンターなどの経済拠点を報復対象にすると警告している。

まとめ
WSJの指摘を要約すれば、「UAEは中立を保ちたかったが、米イの直接衝突に巻き込まれ、自国防衛と同盟国への協力のために、イランの軍事能力を削ぐ作戦に実質的に加わらざるを得なくなった」という状況だ。

直接的な「UAE軍によるテヘラン攻撃」といった事態ではなく、多国籍連合の一部としての後方支援や、自国を狙うイラン系勢力への反撃が、現在の「攻撃」の実態であるといえるだろう。

ではUAEとイランの軍事力はどのような状況なのだろうか。

UAEとイランの軍事力は、質と量の両面において非常に対照的な特徴を持っている。UAEは「少数精鋭の最新鋭兵器」を誇り、イランは「圧倒的な数と非対称戦力(ドローン・ミサイル)」に強みがある。

最新の状況を踏まえた主な比較は‥‥

1.兵力と基本統計(2026年時点)
イランは人口・兵員数ともにUAEを圧倒しており、中東最大級の動員力を持っている。
現役兵員数
◦ イラン:約61万人(正規軍および革命防衛隊)
UAE:約6万3,000人

軍事予算
◦ イラン:推定約80億ドル前後(経済制裁下で限定的だが、国産化比率が高い)
UAE:推定約230億ドル以上(世界最高水準の装備購入費)

2.空軍力(質 vs 維持力)
空軍力はUAEが優位とされているが、近年のドローン技術の台頭でその差は複雑化している。

• UAE:F-16 Block 60(デザート・ファルコン)やフランス製のミラージュ2000など、西側の最新鋭機を運用している。パイロットの練度も高く、米軍との共同演習も頻繁に実施されている。

• イラン:F-14トムキャットなど1970年代の旧式機が主力だが、近年はロシア製Mi-28NE攻撃ヘリの導入や、国産ドローン(Hadid 110など)による波状攻撃能力(群狼作戦)を強化しており、数で防空網を突破する戦略をとっている。

3.ミサイル・ドローン戦力(非対称戦)
この分野ではイランが周辺諸国に対して大きな脅威を与えている。

• イラン:中東最大級の弾道ミサイル・巡航ミサイルの在庫を保有。精密誘導性能も向上しており、UAEの都市部や石油インフラを直接射程に収めている。

• UAE:高度な防空システム(米製パトリオット、THAADなど)に多額の投資をしているが、安価なドローンやミサイルの大量同時発射に対する「防衛コストの高さ」が課題となっている。

4.海軍力と地理的要因
ホルムズ海峡の制海権をめぐる争いが焦点となる。

• イラン:高速艇を用いた「ゲリラ的な海上封鎖」を得意としている。海峡という狭い海域では、小型ボートによる自爆攻撃や機雷敷設が大きな威力を発揮する。

• UAE:近代的なコルベット艦やフリゲート艦を保有しているが、海峡を完全に封鎖された場合、経済的なダメージはUAEの方が大きくなるリスクがあり。

結論として、 純粋な航空戦や正面衝突ではUAEの最新装備が優位に立ちますが、イランが得意とするドローンやミサイルによる「飽和攻撃」およびホルムズ海峡での通商破壊戦に対しては、UAEにとって非常に防衛が困難でコストのかかる戦いになると分析されている。