世間で度々囁かれている噂として、「慶應の設備が地方国立にすら負ける」という話。実は理系界隈ではよく囁かれる「ある種の真理」と「誤解」が混ざった有名なトピックなのだった。
結論から言うと、「一概に負けているわけではないが、潤沢さや『土地が必要な大型設備』に関しては、地方国立に分があるケースが多い」というのが本当のところのようだ。
1. 設備・予算の「構造的」な違い
国立大学と私立大学では、お金の出どころと使い道が根本的に異なる。
• 国立大学(特に旧帝大や上位地方国立): 国から「運営費交付金」が出るほか、広大なキャンパスを持っている。重機、大型加速器、風洞実験室、クリーンルームなど、「場所を取る巨大で維持費がかかる設備」を維持しやすい環境にある。
• 早慶・理科大: 学費や寄付金、企業との共同研究費がメインで、都心の限られた敷地にキャンパスがあるため、大型設備を置く余裕が物理的に無い。そのため、最新の分析機器やIT設備など、「コンパクトで高機能な最新機器」への投資を優先する傾向がある
2. 「慶應が地方国立に敵わない」は本当か?
慶應大(矢上キャンパス)や早稲田大(西早稲田キャンパス)を地方国立と比較した場合、以下のことが言える。
地方国立が勝っている点
• 学生一人あたりの実験スペース: 圧倒的に地方国立が広い。
• 重厚長大な設備: 金属材料の巨大な試験機や、大規模な化学プラント模型などは、広大な敷地を持つ地方国立(九大、北大、あるいは信州大や広島大など)の方が充実していることが多い
• 教員一人あたりの学生数: 国立の方が少人数教育になりやすく、装置の「待ち時間」が少ない傾向にあります。
慶應・早慶が勝っている点
• 資金の流動性と最新機器: 私立トップ校は企業との共同研究費が桁違いに多いため、特定の分野(AI、バイオ、ナノテクなど)においては、地方国立よりも最新の高級測定器が揃っていることがよくある。
• ネットワークと情報: 都心の立地を活かし、他大学や企業と設備を「シェア」して使う文化が発達している。自前で持っていなくても、すぐ近くの東大や東工大、企業の研究所の設備を使うフットワークの軽さがある。
3. 研究実績の比較
研究実績を「論文の質(引用数)」や「外部資金獲得額」で見ると、以下のような序列になるのが一般的だ。

「慶應の設備がボロボロ」というのは、おそらくキャンパスの古さや狭さ、あるいは基礎研究への国費投入額の少なさを指しているものと思われる。しかし、応用研究や産学連携の実績では、慶應は多くの地方国立を圧倒している。
まとめ:結局どちらが良いのか
• 「広い場所で、国のお金を使ってじっくり基礎研究をしたい」なら、地方国立を含む国立大学に軍配が上がる。
• 「最新のトレンドを追い、企業と組んで社会実装に近い研究をしたい」なら、早慶や理科大の方が刺激的な環境かもしれない。
「設備が負けている=研究レベルが低い」とは限らない。限られた設備を効率よく使い、外部と連携する能力は、私立難関大の学生が非常に得意とするところでもある。
と、いう事らしい。
まあ、理系分野で本当にトップの研究をしたければ、東大・京大・東工大(東京科学大)という事は常識だが、そうは言っても難関のレベルが違い過ぎるが‥‥。