偏差値35の文系大学は40の高校から入れるが、理系は55以上でないと入れない?


ネット上には、「偏差値35の文系大学は偏差値40の高校からでも入れるが、偏差値35の理系は偏差値55以上の高校でないと入れない」という俗説があるが、これはどの程度真実だろうか。

結論から言えば、完全なデマでもなく、一定の構造的理由に基づいた「部分的に真実を含む話」という事だ。そうえば、学歴廚といわれる偏差値命のYoutubeコンテンツでは理科系は+5で計算している。

これについて
① 最大の理由:理系は「数学で足切り」が起きる
文系と理系の決定的な違いは数学で
文系(偏差値35大学)
典型的な入試科目:
• 英語
• 国語
• (選択で社会)
数学なしで受験可能な場合が多い。
数学が苦手でも合格可能

理系(偏差値35大学)
典型的な入試科目:
• 英語
• 数学(必須)
• 理科(物理・化学など)
数学が必須。

ここが最大の障壁となる

② 数学は「連続科目」なので途中から追いつけない
英語や国語は暗記である程度カバーできるが、数学は
中学数学→数学Ⅰ→数学Ⅱ→数学Ⅲ
と積み重ね構造であり、基礎が欠けると解くことが出来ない。

そのため、高校偏差値40レベルの学校では理系数学に対応できる学生が少ない。

③ 理系は「そもそも選択者が少ない」
例えば高校100人:
文系:70人
理系:30人

さらに理系30人の中でも:
上位層:15人
中位層:10人
下位層:5人

理系は最初から選抜されている。
つまり、 理系偏差値35大学でも、母集団が理系選択者なので平均能力が文系より高くなる

④ 工学部は「最低限の数学力」を要求される
大学側の事情もあり、例えば工学部では
・微分積分
・線形代数
・物理
を教えるために、数学が全くできない学生を入れると授業が成立しない。

そのため、偏差値が低くても数学の最低基準が存在する。

⑤ 実際の高校偏差値との対応関係(現実的な目安)
これは統計的傾向として
文系偏差値35大学=高校偏差値:38〜55程度まで幅広い
下位高校からでも合格可能

理系偏差値35大学=高校偏差値:45〜60程度が中心
数学ができる層に限定される

つまり、「55以上でないと入れない」は誇張だが、「文系より明らかに高い高校層が多い」は事実。

⑥ なぜこの現象が強調されるのか(本質)
理由は簡単で、 理系は
• 数学という強力なフィルター
• 理系選択という自己選抜
があるため

同じ大学偏差値でも学生の平均的な論理能力は理系の方が高くなる傾向がある。

⑦ 企業が理系を評価する理由もここにある
企業は偏差値より
• 数学的思考力
• 論理的思考力
を重視する。

⑧ AI時代にこの傾向はさらに強まる
今後は特に
• プログラミング
• データ分析
• AI
で数学が必要となり、そのため、理系の価値は相対的に上昇している。

まあ、こんな事は既に知っている人は知っているが‥‥。