3月の韓国株式市場は外国人による韓国株の売り越しが13兆4500億円ウォン(約1兆2000億円)に達し、これは2月の3兆2250億ウォン(約2900億円)に続き2ヶ月連続の売り越しとなり、しかも大幅に増えていて、単月ベースでは過去最高の記録だった。
な~る程、過去最高の記録とは素晴らしいじゃないか。なお地域別では米国の投資家による売り越しが5兆5000億ウォン(約4900億円)で次に英国1兆9000億ウォン(約1700億円)、ルクセンブルク1兆7000億ウォン(約1500億円)となっている。
やっぱり米国人の売りが一番多いようで、元々他国より投資額が多かったのだろうが、兎に角韓国から今のうちに逃げようという気持ちがありありと見えている。そりゃまあ、損切しても今のうちに処分するのは当然だし、米国だって米韓為替スワップは米国人投資家の撤退資金の確保の一面が多いと言われているくらいだ。
それで韓国の業績だが、世界的にも今年の第一四半期ではテレビの販売台数が昨年より87%減、スマートフォン市場も27%減と予想されている中で、これらを主力としている韓国の業績悪化は相当なものだったと推定できる。また自動車に関しては同期の中国市場でのヒュンダイ自動車の3月期売り上げは前月比97%減!だった。って、事は殆どゼロに近い事になる。
それだけでは無い。原油価格の急落で、1-2月の世界造船受注は昨年より76%急減し、「積み出す船も貨物もない」という状況という。中小規模の船会社は厳しい経営事情の中で運賃までが大きく下落し、倒産危機に追い込まれている。
このような状況だから韓国大手企業の収益は急激に悪化していて、第一四半期の営業利益予想値は、SKが-40%、ロッテが-37%、ポスコが-26%、LGが-25%などという悲惨な状況だ。でもまあ、”減”という事は赤字になっている訳ではないのかな?
これらの結果、2018年時点での韓国の外貨準備高は約2400憶ドルで、これは日本の約2兆4000億ドルに比べれば殆ど一桁少ない。
韓国の外貨準備高は1997年アジア危機で39億4000万ドルまで減少しIMFに緊急支援を要請したが、その後2008年3月には2642憶ドルまで回復した。ところが年末のリーマンショックで2012憶ドルまで再度減少、と何度も危機をくり返しているが、まあ未だIMFに支援要請した時よりは余裕があるから、もう少しは持つかもしれない。
それで4月の株価はといえば
まあ3月よりは多少持ち直しているが、暴落すれば安値買いに掛けて一儲けしようとする投資家だっているから多少は持ち直すし、日本と同様に韓国政府も年金資金をつぎ込んで株価を支えているとも言われているから、再度の大暴落も十分にアリエール。
何れにしても長い事はないだろう。
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