国内普通車の2024年度売り上げで一位のヤリス、二位のカローラに続いて三位は同じくトヨタのシエンタだった。さて、シエンタってどんな車だろうか?
シエンタは5ナンバーサイズのミニバン型乗用車で、初代は2003年に発売されたが、当時ほハッキリ言って人気はなかった。現在のモデルは3代目で2023年8月に発売されたもので、この年からシエンタの売り上げは大きく伸びている。
2021年4月~2022年3月 14位49,993台
2022年4月~2023年3月 5位92,776台
2023年4月~2024年3月 3位122,706台
2024年4月~2025年3月 3位116,368台
シエンタのプラットフォームはTNGAに基づいたGA-Bプラットフォームをベ―スにしているが、新たに設計されている。そこでGA-Bプラットフォームを採用しているヤリスと比べてみると、同じく5ナンバーサイズではあるが、シエンタはホイールベースを200㎜延長し、全長も310㎜長く、大きな特徴として7人乗りのモデルがある事だ。
リアは両側にスライドドアを持つのも人気の一因だろう。
こんな小さなクルマに7人も乗れるか何て思うが、まあ子供も含んだ親子3代のファミリーならOKかもしれない。ただし、追突されたときのクラッシャブルゾーンを考えると、あまり気持ちの良いものではないが。
パワートレインは3気筒1.5Lと4気筒1.5L+電気モーターのハイブリッドで、ヤリスとほぼ共通となっている。
シエンタとヤリスの主要諸元を以下にまとめる。
結局売り上げ1位と3位は、プラットフォームやパワートレインを共有している事になり、量産効果は抜群だろう。前モデルではイマイチだったシエンタだが、FMCと共に一気に上位に躍り出たという、トヨタの戦略の上手さには関心するばかりだ。