本田と日産が経営統合に向けて協議を進めていることが大きなニュースとして報道されている。
両社は今年3月に包括的な協業に向けた検討を始め、8月には次世代の車に欠かせない車載OSなどのソフトウエアの開発やEVで、部品の共通化を進めることで合意していたから、今回の報道も決して驚くものでは無い。
両社が経営統合に向けて協議を進める背景には、EVや自動運転、それに車のソフトウエア開発など新たな分野の競争が激しくなり、アメリカのテスラや中国のBYDなどの新興メーカーが存在感を高めていることがある(NHK)と報道されている。
まあそれもそうだが、それ以上に今の日産の状況の悪さはかなり深刻であり、EV以前にガソリン車も全く売れず、HVではトヨタに大きく水をあけられ、正に負け組確定状態だ。
地上波TVでは、日産の黄金時代とスカイラインやフェアレディZなどのスポーツ系の「名車」を懐かしむ報道もあるが、個人的にはスカイラインは決して好みではないし、フェアレディZも本来米国ではプアーマンズ・ポルシェであり、実際両車を比較すると日本人として情けなくなってくる。その状況は
⇒フェアレディZ ロードスター (vs ポルシェ ボクスター)2006/6/4
ところで、本田にとって日産と統合するメリットはあるのだろうか?
これって、本田が日産を救済する、すなわち海外資本、とりわけ中国に乗っ取られるのを防止するため、という気がするが‥‥。
なお、「羊の皮を被った狼」と言われて初代スカイラインGTについては
⇒クルマ試乗記の裏話38 【羊の皮を被った狼2】