今回の衆議院議員選挙で国政政党となった日本保守党だが、実はこの「日本保守党」という名称の政治団体は2つある。百田日本保守党は2023年10月に結党されたが、それ以前の2021年に元海上自衛隊ヘリ機長の石濱哲信氏が設立し、東京都選挙管理委員会に届け出た「日本保守党」がある。
即ち、百田保守党は後出しだった訳だが、何と2023年7月11日に商標登録を出願していたのだ。出願者は(株)ウィンウィンという企業だが、実はこれ、有本香事務総長が代表を務める会社だった。
ところで、両党の最大の違いは百田保守党はグローバリスト、石濱保守党はナショナリストであり、言い換えれば前者はバイデン・ハリスに代表される米民主党路線、すなわちDS路線であり、後者はトランプ氏に代表されるナショナリスト、すなわち反DSということのようだ。
な~る程、選挙前にDSの僕であるマスコミが百田保守党を爆上げしていた理由が判った。
百田保守党は現在飯山あかり氏に、その胡散臭さを次々にエビデンス付きで暴露されているし、実際にその内情を知って離れていった党員も多いようだ。極めつけは今回の衆議院選東京ブロックでの得票率が東京15区補選時に比べて大幅に減少している
事で、その結果は有本事務総長が落選という事実に現れている。
そして代表の百田氏も近畿ブロックで落選しているから、なんんと代表と事務総長の二人とも国会議員ではない国政政党という、何とも奇妙な政党となっている。この点では、就任直後にも関わらず落選により速やかに辞任した公明党の代表はマトモだった。
党名は盗作で、役員は落選、その他問題続出の百田保守党だが、まあ、内部分裂による崩壊は近いだろう。というか、流石にこんな国政政党が大手を振っていたら、日本の政治の大汚点となってしまう。