ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は中国のホワイトカラー現地スタッフ労働者を数百人規模で削減に着手した。
また、同社の高級ブランド、アウディも別途人員削減を実施するという。そして、中国以外でも同社は今後3年間で全世界で従業員の2割を削減する目標という。
VWは中国に最も早く参入した自動車メーカーで、一時期は殆ど独占状態だった。その後、日欧の他社が徐々に参入した事で独占状態は維持できなくなったが、それでも中国でのシェアは大きく、同社は中国向けを主体としてラインナップに走り、その結果本来の欧州向け車両の質は大きく低下して、事実上は中国さまのお陰で維持しているようなモノだった。
そんな状況だから、VWの新型車は増々質が下がり、元々一部の車種のみに優位点が見られたVWは、その後凋落に一途を辿りつつあった。その例として2015年にFMCされたパサートは、一体どうしちゃったの、と思う酷さだった。
⇒Volkswagen Passat Variant 試乗記 (2015/8)
そして、このモデルは日本では2023で販売が終了したが、ワゴンタイプのパサートヴァリアントは未だ販売されている。なお、セダンは中国では引き続き販売されいて、要するにパサート自体が中国販売を念頭において開発された車種と思えば、この出来の悪さも納得できる。
このように中国にどっぷりと浸かり過ぎたVWは、当然ながら今後厳しい経営状態となるのは間違いなさそうだ。
因みに、今年1月から8月までの日本に於けるVWの販売台数は15,794台で、これはメルセデスベンツ 34,139台、BMW 27,287台に比べて半分程度だ。そしてAudiは14,882台。実際に首都圏では今やメルセデスベンツやBMWはゴロゴロを走っているのに対して、VWもAudiも殆ど見かけない。それでも、Audiはメルセデスベンツやの半分程度は売れているのも不思議なくらいで、もしかして、地方で売れているのだろうか?
ぶっちゃけ、メルセデスやBMWに近い金額を払ってAudiを買うユーザーがいるのが不思議なくらいだが‥‥まあ、世間では高級車ブランド御三家という事になっているから、プチセレブの間では十分に見栄を張れるのかもしれない。それどころか、VWでも「外車」という事で、「国産とは訳が違う」と悦にいるのだろか?
パサートバリアントの販売価格は、522~677万円で、これはではC180 ステーションワゴン アバンギャルド 625万円や、318iツーリング Mスポーツ 672万円が買えてしまう。
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