韓国史上最悪の大統領との誉れ高い文在寅前大統領、要するに我らの文ちゃんだが、その悪事の多さと質の悪さの割には、追及が一向に進んでいない感があった。
ところでここに来て、文ちゃんの悪事が最近になって急にクローズアップされるようになった。そのきっかけは、先月末に娘宅に検察が家宅捜索したことで、その容疑は娘の元夫がタイのLCCに社員採用される過程で、採用した同社の所有主である元国会議員と文ちゃんとの間で互いが見返りを授受した事で、今回の家宅捜索の令状に文ちゃんを「被疑者」と記載していたことが分かっている。
文ちゃんについては、以前から5つの疑惑が取りざたされている。
① 2018年、文ちゃんの30年来の友人を市長選に出馬させるため、反対陣営の保守系候補のイメージダウンを図る“工作”を警察を動員して行い、逐一その報告を受けていた。
② 2019年、「北朝鮮を刺激しないためなら国民の命も犠牲にするのか」と非難された脱北漁民の強制送還事件。
③ 2020年、韓国西海上のNLL(南北海上境界線)付近で漂流していた韓国海洋水産部漁業管理団所属の公務員イ・テジュン氏が、北朝鮮軍の銃撃を受けて死亡した後、遺体が燃やされた事件で、文ちゃんは文ちゃんはイ氏が北朝鮮に亡命しようとして殺害された、として事件を終結させた。
④ 2022年、漁業指導をしていた海洋水産省の公務員が誤って海に落ち、境界線を越えて北側海域に入ったところを北朝鮮軍に銃殺、焼却された事件で、「自ら越境した」と事実を歪曲して発表し、関連資料を削除した。
そして5つ目は前述の娘の元夫に関する事件だ。
文ちゃんが退任してから、既に2年以上が経った今でも、文ちゃんの追及が出来ないのは、尹大統領が自分を育ててくれた文ちゃんへの恩義を感じている、との見方もある。しかし、文ちゃんの悪事は歴史に残るものであり、それをお咎め無では済まされないだろう。
ところで、文ちゃんにより逮捕され懲役17年の有罪が確定して収監されていた李 明博元大統領は、尹政権発足直後の2022年6月に健康状態を理由として懲役刑が執行停止となり、12月には特別赦免を受け懲役17年のうち15年の刑期が免除され、自宅に戻っている。
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