クルマ試乗記の裏話13 【7シリーズに試乗】




2003年は4月のBMW7シリーズから始まった。冬の間、試乗をしていなかったのは、3月の年度末に向けて、ディーラーは最後の追い込み中である事と共に、試乗車も中古車として販売してしまうために試乗の選択肢が狭い事も原因だ。

という事で晴れて新年度となり、戦も終わって閑散とした感があるディーラーを訪れたら、シリーズの試乗車があるので、乗ってみませんか?という話があり、一瞬ビビったが意を決して試乗してみる事にした。

全長5m、全幅1.9mという巨体の運転席に座ると、流石にデカい。

ここで、操作方法のレクチャーを受ける。というのは高度に電子化された7シリーズは操作方法を知らないとドライブレンジにすら入れ方が判らない。

当時アマチュアのクルマサイトで7シリーズの試乗記なんて無かったから、これは大いにアドバンテージになった‥‥と思ってはみても、相変わらずアクセス数は大したことはなかったが、それでも徐々に増えてはいた。

当時の試乗記を復活しておいたので、興味のある方は参照されたい。
BMW 745i (2003/04/21)

因みに当時、745Iの価格は1,080万円!遂に一千万超のクルマに試乗したが、いやもう次元が違った。

試乗記では触れなかったが、途中の県道のコーナーでコーナリング性能を試そうと思っていると、前をトロいクルマが走っている。これではコーナーリングを試すどころではないので大きく距離を空けることにした。しかし、50km/h制限の道をそれ以下で走っている前車と距離を空けるには更に速度を落とす必要がある。ルームミラーで確認すると後ろにクルマはいない。そこで30km/hぐらいで走っていて、ふとミラーを見たらば、なっ、何と‥‥後ろに長い列が出来ていた。普通は後ろのクルマが頭に来てホーンを鳴らしたりするのだが、黒いバカでないビーエムで、しかもリアウィンドウは電動シェードを掛けていたので真っ黒けで中は見えず。これぁ、危ない職業、しかも組長クラスが乗っている雰囲気がムンムンしているから、一般市民、いや反グレの兄ちゃんだって近づかないのだろう。

このクラスの意外なメリットを肌で感じた瞬間だった(笑

その翌月、久々にメルセデスベンツのディーラー(シュテルン)を訪れてみたらば、 C200があるので試乗してみたらどうか、という事になった。7シリーズの後という事で気持ち的に実に楽だったのを覚えている。なれと言うのは恐ろしいものだ。
メルセデスベンツ C200 コンプレッサー (2003/05/12)

つづく