佐川急便など宅配向けに中国製EV導入は成功するか?【前編】

 

昨年5月頃に佐川急便が中国製EVを導入、というニュースが駆け巡っていた。それから約8ヶ月経った今、ブルームバーグが『中国製EV、日本の宅配業者にじわり浸透-圧倒的な低価格武器に』何て記事を掲げている。

この記事では佐川よりもむしろSBSホールディングスの中国製EV導入についての記事を主体としている。SBSホールディングスとは東京都墨田区に本社を置く運送、不動産賃貸管理業、金融、人材事業会社で、東証1部に上場し連結売上高は約2,600億円というから結構な規模だ。

同社の運送部門ではEコマース向けラストワンマイルの車両として約2,000台が稼働している。これを今後5年程でEVに置き換え、更に協力会社も含めて中期的に1万台程度のEVを導入する計画だという。

そのEVはSBSが提携するフォロフライ社から供給されるという。そのフォロフライ社は、中国(東風汽車)製EVを日本の安全基準に基づき設計変更してOEM供給を受け、1台当たり約380万円でSBSに納入するという。

このEVは2021年10月のSBS Group Newsにて、『フォロフライ株式会社が輸入・販売を手掛けるEVトラック(1トンクラス)が国内で初めて国外生産による宅配用電気自動車のナンバー交付を受けたことを踏まえ‥‥』として、下の写真も掲載されている。

宅配用電気自動車のナンバー交付を受けた、という割には営業ナンバー(緑色)ではなく自家用ナンバー(白)だが、まあ硬い事は言わない事にしよう。

なお、このクルマはベースとなるモデルが中国の東風汽車のHPで公開されている。これについては試乗記本篇の日記で取り上げている。
2022/1/27 (Thu)  中国製小型商用EV <1>

では佐川急便の状況はどうか?

これについては後編につづく。

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