最近調剤薬局で何時もの薬が無い、といわれる例が多いという。実は潰瘍性大腸炎の薬や花粉症の治療薬など約160品目が不足していて、薬局に在庫が無い状態だという。
その多くは後発医薬品とかジェネリック医薬品とか言われているモノだった。
な~んだ、ジェネリックが無いなら、オリジナルの先発医薬品を使えば良いじゃないか、と思うが、先発品は価格が高いという問題がある。でも、まあ、その逆よりはマシな気もするが‥‥。
と言うのは以前、ある医薬品をジェネリックに代えたら効きが悪くて酷い目にあった経験があり、個人的には余程どうでも良いモノ以外はジェネリック医薬品は使わないようにしているからだ。そう言えば、最近は服用していないが、花粉症の治療薬でやたらと高いのがあったっけ。元値が高い場合はジェネリックにすればかなり助かるかもしれない。
さて、その原因とは何か、といえば、昨年末に発覚した福井県のジェネリック医薬品メーカー「小林化工」が製造した水虫など真菌症の治療薬に睡眠導入剤の成分が混入した問題で、製造工程で手抜きをしたり、そのような不正が発覚しないように二重帳簿を作ったりと、組織的な隠ぺいを長年続けていた事がバレてしまったのだった。
この問題を契機として、他のメーカーも厳しく監査をしたら、4つのメーカーで問題が発覚し、業務停止となってしまった。その中にジェネリック医薬品では大手の日医工も含まれていたことから、多くのジェネリック医薬品が供給停止となってしまった事で、今の状況になってしまったようだ。
ジェネリック医薬品は研究開発費がかからない事で価格を安くするという建前だったが、実は製造工程での手抜きでも原価を下げていたのだった。
そのジェネリック医薬品は、保険者(健康保険事業の運営主体)は少しでも保険の支払いを減らすために推奨するのは判るが、調剤薬局でもやたらこれを勧めたがる。国の指導に真面目に従っている、とも解釈出来るが、いやいや、何か変だぞ。
もしかして、別にメリットでもあるのだろうか。
例えば、保険点数の割に仕入れ価格が安い、とか?
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