ヒュンダイ自エンジン欠陥内部告発者に米政府が褒賞金2430万ドル

 

米国NHTSA(運輸省交通安全局)は9日、ヒュンダイ自動車と起亜自動車の米国法人で安全問題の内部告発を行ったヒュンダイ自、キム・グァンホ元部長に2,430万ドル(約27億7千万円)の褒賞金を支払うと発表した。

キム氏は2016年に米韓両政府に現代/起亜自動車のシータ2エンジンの欠陥を暴露した事で、会社の営業秘密を流出したとして解雇され、業務上背任容疑で検察に告訴された。

ところが、この情報に基づき米国でシータ2エンジン搭載車160万台のリコールが実施され、欠陥について重要な情報を正確に報告しなかったとして両社に8,100万ドル(約92億円)の課徴金支払いを命じだ。

この課徴金により米政府が得た金額の10~30%が情報提供者に支払われるという規定により、30%に当たる2,430万ドルがキム氏に支払われたことになる。

ところでキム氏は韓国ではどうなったのだろうか?

業務上背任容疑で有罪?

と思ったらなんと、勲章を受け取っており、国民権益委員会から2億ウォン(約1900万円)の褒賞金も受け取っていた。

流石に韓国の司法も米国の意向に逆らう事は出来なかったようだが、残念だなぁ。内部告発者を犯罪者にすれば、如何にも韓国、如何にも文ちゃんらしかったのにねぇ。

ところで、問題のシータ2エンジンだが、これは日本の三菱自動車、ドイツのダイムラークライスラー(当時)とヒュンダイ自動車の合弁会社がワールドエンジンとして開発したものだが、共通なのはエンジンの基本部品のみで、各社の仕様は異なっている。

まあ共同開発と言っても、事実上は三菱とダイムラーの技術だが‥‥。

それでは三菱はどんな車種に採用したかと言えば‥‥まあ一応アウトランダーに搭載された4B12型 2.4Lエンジンなどがこのワールドエンジンと言われているが、実は殆ど別物だという。そしてダイムラーについてはメルセデスベンツの‥‥ではなくて、クライスラーの安物に使用している。

というのが現実で、要するに殆どヒュンダイ/起亜のみが搭載しているのだった。

ではどんな欠陥内容だったのかというと、走行中にエンジンが焼き付きを起こしするというもので、これにより走行中エンジンから激しい騒音が出たり、エンジンが停止したり、はたまた火災の起こる可能性まであるという。今時焼き付きを起こすエンジンってぇのはあり得ないが。

焼き付きの原因はクランクシャフトにオイル供給穴を作る過程で金属異質物が生じた事というが、まあ根本的にエンジンを製造する技術が無い、という事だ。

そう言えば、ヒュンダイの高級ブランドであるジェネシスの新型車が走行中に激しい振動が起こるなどで問題になっているが、もしかしてこれも同じとか?
韓国ヒュンダイの高級車ジェネシスの新型車に重大欠陥

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