21日に打ち上げた韓国産ロケット・ヌリ号は、1段目が爆発する事もなく、兎に角大気圏外までは到達したが、衛星を軌道に投入する事が出来なかった。
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それでも兎に角大気圏外まで到達したという事で、韓国では大成功だとホルホルしている。そして、今回の衛星は1回目であり、日本だって過去4回の失敗をしていたから、まだまだ勝っているニダ、とか言っているようだ。
確かに日本も人工衛星の打ち上げを成功するまでは軌道投入に失敗を4回重ねている。しかしこらは1970年の話であり、当時の人類のレベルから言って、人工衛星を打ち上げる何て言うのは大変な事で、実際に成功しているのはソ連と米国くらいだった時代であり、電子制御技術などが大幅に進化した現代と比べる方がどうかしている。
そしてもう一つ。韓国はヌリ号の前にはロシアの支援によりナロ(羅老)号を打ち上げていて、これは2回の失敗を経て3回目で何とか成功し、そこでロシアとの契約が切れて、その後の開発は中止されたのだ。
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ところが、いつの間にはナロ号の事実は封印してしまった。
さてヌリ号(全長47.2m、直径3.5m)だが、このロケットの衛星軌道投入能力は低軌道なら1,500㎏とナロ号の100㎏よりは大幅に実用性が向上した。
因みに日本のH-3ロケット(全長63m、直径5.2m)は太陽同期軌道で4,000㎏以上と、まるで格が違った。
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