最新鋭のハードウェア(兵器)をいくら揃えても、それを扱う「組織的練度」「自立的な維持管理能力」「統合運用能力」が伴わなければ意味をなさない。
防衛・軍事のアナリスト間でも、サウジアラビア空軍(RSAF)の「カタログスペック上の豪華さ」と「実際の組織的実力」のギャップは頻繁に指摘されており、日本の航空自衛隊(JASDF)と対比した場合、ソフト面(練度・運用能力)には決定的な格差が存在する。
1. サウジ空軍が「宝の持ち腐れ」と言われる3つの構造的理由
① 整備・ロジスティクスの「外国人請負業者(コントラクター)依存」
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サウジ空軍はF-15SAやユーロファイター・タイフーンといった世界最高峰の戦闘機を保有しているが、その複雑な機体の高度整備、部品調達、ソフトウェア管理の大部分を、BAEシステムズやボーイングなどの米英民間請負業者(外国人エンジニア)に依存している。
自国の兵員だけで機体の稼働状態を維持・修復する能力が極めて低く、有事や外交関係の悪化で外国人が撤収すれば、数週間で空軍としての稼働率が暴落する構造的弱点を抱えている。
② 組織・人事における能力主義の不全

空軍のパイロットや指揮官の選抜・登用において、純粋な能力やシビアな訓練適性だけでなく、王族や有力部族との血縁・政治的背景が強く影響するとされている。
欧米や自衛隊のように「脱落率の高いシビアなスクリーニング」と「純粋な実力主義」によって淘汰・錬成された軍人層が薄く、組織全体としてのプロフェッショナリズムにムラが生じている。
③ イエメン介入で露呈した「実戦の質」

2015年からのイエメン介入でサウジ空軍は数万回の出撃・空爆を行ったが、近接航空支援(CAS)の精度不足、誤爆(民間人被害)の頻発、目標選定から攻撃までの指揮統制の遅さが露呈した。
「一方的な制空権のもとでの対地爆撃」という有利な環境下ですら多くの失策を重ねており、近代的な防空網を持つ相手との本格的な航空優勢(制空権)争いを行う能力には大きな疑問符がついている。
2. 航空自衛隊(JASDF)との決定的な違い
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まとめ
サウジ空軍は「爆買いした最新型F-15やユーロファイター」という豪華な武器庫を持っているが、それを稼働させる「ネジの一本まで知り尽くした自前の整備部隊」と「極限状態で組織として完勝する高度なドッグファイト・統合作戦の練度」を欠いている。
これじゃあ、イランに何をされても耐えるしかないなぁ。