中国の遼寧省瀋陽市で発生し、SNS等で世界的に大きな話題となった「電気自動車(EV)のモーター脱落事故」

1.事故の概要と拡散された映像
• 発生時期・場所:2026年7月上旬、中国・遼寧省瀋陽市。記録的な豪雨により道路が激しく冠水しているエリアだった。
• 該当車両:中国の大手EVメーカー・BYDのミドルサイズSUV「唐(Tang)」の四輪駆動(AWD)モデル。
• 衝撃的な映像の内容:ハザードランプを点滅させながら冠水した道路を低速で進む「唐(Tang)」の車体後部から、金属製の大きなリアモーター(駆動ユニット)が丸ごと脱落しているのが目撃された。オレンジ色の高電圧配線(ケーブル)1本だけで車体とかろうじて繋がったまま、水没した道路を引きずられている様子がネット上で急速に拡散し、衝撃を与えた。


2. 製造元・BYDの公式見解
この映像が拡散され、EVの安全性や製造品質に対する懸念が急速に広がったため、BYD側は公式に回答を発表した。
BYD側の主張:「製品の品質欠陥ではない」
車両の走行データと固定箇所の損傷状況を分析した結果、冠水した道路を走行中に水中に沈んでいた障害物(大きな石や道路の突起など)に車体下部が激しく衝突(アンダーボディ衝突)したことが直接の原因であると説明しています。この衝突の強い衝撃によってリアモーターを固定していたマウント(支持部)が破損し、脱落に至ったとのことだ。
3.この事故が投げかけた論点と教訓
このニュースは、単なる珍しいトラブルというだけでなく、EV特有の設計や安全対策に関するいくつかの重要な議論を巻き起こした。
• 高電圧ケーブルの堅牢性と危険性:
引きずられていたオレンジ色のケーブルは、バッテリーとモーターを結ぶ「高電圧ケーブル」で、これが水中で剥き出しのまま引きずられたにもかかわらず、車両がショートして爆発したり、周囲の水が感電したりする深刻な事態に至らなかった点について、専門家の間では「保護設計が機能していた」とする声がある一方、「一歩間違えれば大惨事だった」という不安視もなされている。
• 冠水路走行におけるEVの物理的リスク:
BYDの幹部は「バッテリー自体は高い防水規格(IP67/IP68)をクリアしているが、だからといって冠水路を平気で走れるわけではない」と事前に警告していました。水没している道路は底に何が沈んでいるか見えないため、今回の事故のように「水中の障害物との衝突」という物理的な破壊リスクがあることを示す教訓となった。
EVは床下に重量のあるバッテリーや重要な駆動ユニットが集中しているため、冠水した道路を無理に走行する際は、水対策だけでなく、底打ちのリスクにも細心の注意を払う必要があることを改めて認識させる事件となった。
というのだが、いやいや、いくら何かに当たったとはいえ、モーターブラケットが簡単に破壊されるという事は、取付強度不足としか思えない。しかも、モーターが障害物に当たるという事は、剥きだして取り付けられていたという事だろう。
まあ、流石は中国製。それでもBYDは中華EVではましな方であり、もっと粗悪なブランドが山ほどあるだった。