ほぼ全ての軍艦を撃沈されてしまったイラン海軍だが、日本を含めた左翼やオールドディア、そしてChatGPTも、イランには無数の小型特攻ボートが残っていて、ホルムズ海峡封鎖を突破する船に対しての攻撃力は充分だとホルホルしている。
ところが米軍にはこれに対抗するサーフェスモードというものがある。
米軍艦がイランの「特攻ボート(爆装した自爆型高速艇)」などを迎撃する際に使用する「サーフェスモード(Surface Mode)」とは、主に艦載の近接防御火器システム(CIWS:ファランクス)に搭載された、対水上目標専用の射撃モードのことだ。
もともと対艦ミサイルを迎撃するために開発された兵器だが、近年、ホルムズ海峡などでのボートによる「スウォーム攻撃(群れによる攻撃)」への対策として、このモードが強化・運用されている。
主な特徴と機能は以下の通り。
1.ファランクス CIWS Block 1B の機能
米軍艦に搭載されている「ファランクス」の最新型(Block 1B)には、対空(ミサイル・航空機)だけでなく、低空のヘリや水上の小型艇を攻撃するための「サーフェスモード」が追加されている。

• FLIR(赤外線前方監視装置)の追加:従来のファランクスはレーダーのみで目標を追尾していたが、Block 1Bからは赤外線カメラ(FLIR)が搭載された。これにより、レーダーに映りにくい小型の木製・プラスチック製ボートも視覚的に捉え、正確に照準を合わせることが可能となる。
• 手動操作と自動追尾のハイブリッド:対ミサイル時は完全自動だが、サーフェスモードでは艦内のオペレーターがモニターを見ながら目標を指定し、ジョイスティック等で精密な射撃を行うことも可能だ。
2.迎撃の仕組み
• 目標の選別:通常の対空モードでは「高速で接近する物体」を優先するが、サーフェスモードでは海面を移動する「低速だが脅威となる目標」を識別する。
• 高い制圧力:毎分3,000発〜4,500発という圧倒的な発射速度(20mm機関砲)により、一瞬でボートを蜂の巣にして無力化する。
3.他のシステムとの連携
サーフェスモードという言葉は、ファランクス以外にも以下の装備による「対水上防御」全般を指す文脈で使われることがある。
• Mk 38 25mm 機関砲:遠隔操作式の機関砲で、赤外線センサーを用いてボートを精密射撃する。

• 光学照準(EO/IR):船体の各所に配置されたカメラで水面を監視し、複数の自爆ボートが同時に接近しても、優先順位をつけて次々に撃破する「多目標対処」が行われる。
補足:なぜ「サーフェスモード」が重要なのか
イランが多用する自爆ボートは、安価でありながら大型艦に致命傷を与える能力を持っている。従来のミサイル防衛用レーダーでは、波に紛れる小さなボートを見落とす危険があったが、この「サーフェスモード(赤外線+最適化されたレーダー)」の実装により、米海軍は死角のない防御網を構築している。
考えてみれば、イランやその配下のゲリラ組織が安価な小型特攻ボートを所有している事など米軍は当然判っているから、その対処を考えていた事は当然だ。