BMW G20 320i (2019/3) 前編 その1 |
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今や郊外の住宅地に行けば頻繁に目にするクルマが BMW 3シリーズで、その頻度は落ち目の日産スカイライン等よりも余程上であり「日本も結構豊かじゃねぇか」何て言いたくなるが、逆に2世代前のワゴンRも結構見られるという面では、見事に小泉・竹中政策である格差社会が達成されたという事だ。 これ程メジャーな3シリーズだから、当サイトでも3シリーズの試乗記は結構充実している積りで、以下 F30 試乗記についてその一覧を纏めたみた。 ⇒ @ 318i 試乗記 (2017年7月) (後期型) なお3シリーズの簡単な歴史については @ (セダン) および D (ツーリング) を参照されたい。 ここで何時ものように新旧のスペック比較表を掲げておく。 そして何時ものとおりに内外装写真から始めるが、これまた何時ものように既に日記でよりサイズの大きい写真を掲載している。 という事だから、こちらでは趣向を変えて新型3シリーズ G20 と先代 F30 の新旧比較を行なう事にする。比較するのは G20 が 320i M Sport で価格は 583万円、F30 は事情により 330e M Sport で価格は 642万円を使用しているが、内外装については基本的に320i M Sport と変わらないと思って良いだろう。 先ずはフロント側から比べると、個別に見ればどちらも紛うことなき3シリーズだが、こうして比べるとフロントの造形が大分違う事が判る (写真1) 。しかしリアについてはボディーのフォルム自体は基本的に変わっていないようにも見える (写真2) 。 |
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ではフロント同士を比べると、キドニーグリルは大型化されてライトもより幅広となり、完全にグリルと繋がっていて、力強さという面では新型が勝っているように感じる (写真3) 。これって3シリーズにしちゃ立派過ぎるような気もするが‥‥。 リアについては変わりは無いかとも思ったが、こうして比べるとより立体感が増しているし、リアコンビネーションランプもよりスマートになっている (写真2) 。また排気管は左2本から左右各1本となった。サイズは G20 が全幅 1,825 x 全高 1,440o でこれは G30 より 25o広く高さは同じだから事実上は大きな変わりは無いのだが、何故か新型は数値以上に大きくみえる。 こうして比べると、見た目では新型は明らかに車格が上がったと感じられるから、先代のオーナーはチョイと惨めになるかもしれない。 |
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サイドビューは G20 が全長 4,715 X 全高 1,440o ホイールベース 2,850o で、これは全長が 100o 長く ホイールベースも 40o 長い (写真6) 。写真で見るとボンネットがより高くなっているのが判り、これがより立派に見える原因だろうか。また写真では 100−40=60o 長くなった前後のオーバーハングの多くがリアの延長に使われているのも判る。それ以上にサイドビューでの違いは新型のボンネット上面がより高い位置にあり、これが立派に見える原因の一つかもしれない。 次にトランクリッドを開けてリアラゲージスペースを比べると、リアオーバーハングの長い G20 の方が当然ながら奥行きが長い (写真7〜8) 。しかし G20 は幅方向の張り出しが大きく、結果的に幅は狭くなっているように見える。といっても大した差ではないが‥‥。 |
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写真6
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以下はその2につづく。 |