Nissan X-Trail Hybrid (2016/8) 前編 その2

  

イントロが長くなってしまったが今回の試乗車は上位モデルの HYBRID X でベース価格は287.6万円だが、試乗車にはラインオプションのナビゲーションシステム+ステアリングスイッチ (32.7万円) が装着されていたので 320万円という結構な値段になっていた。それで内外装についてはいつもの様に既に8月5日からの日記でより大きな写真で取り上げているから、詳しくはそちらを参照してもらうとして、こちらはサラッと流すことにする。

フロントフェイスは当然ながら最近の日産顔で、グリル中央の NISSAN マークと V字型の太いメッキラインはこれはこれで悪くはないが、勿論高級感が漂うとは言えない。リアビューば縦横比が殆ど等しく、これが SUV らしさを強調している (写真11) 。ただし全幅1,820o はファミリーマンションの立体駐車場には入らないが、元々全高だって1,715o だから平地の駐車場に置くしか無いのだった。

サイドビューも如何にも SUV らしいもので、先代の角ばった安っぽいデザインに比べれば欧州製 SUV も顔負けという雰囲気を持っているし、再度から見るとどこのメーカーだか判らない事もあり、前述のようにフォルクスワーゲン トゥアレグと比べても見劣りがしないくらいだ (写真12) 。


写真11
フロントフェイスは当然ながら最近の日産顔。
リアビューば縦横比が殆ど等しく、これが SUV らしさを強調している

写真12
サイドビューも如何にも SUV らしいもので、先代の角ばった安っぽいデザインに比べれば欧州製 SUV も顔負けという雰囲気を持っている。

エクストレイルではハイブリッド車の全てに LED ヘッドランプが標準で、HV では省電力のLED 方式が常識になりつつある。ポジジョンライトもアウディなどから始まったL字型に光るタイプで、まあこれも LED のご利益だ。さらにバンパー内のアンダーグリルにはエマージェンシーブレーキ用のソナー (写真13) が、そしてルームミラー裏側にはガラス越しにフロントカメラが装着されている (写真14) 。

今回の試乗車の車名は正式には最後に "エマージェンシーブレーキパッケージ” という名称が付いている。そこでこれの無いモデルとの価格差を調べたらば‥‥何と全てのモデルにエマージェンシー云々が付いていて、要するに全車種に標準装備されているということだから、223.9万円のガソリン 20S でもこれが付いているのだった。

リアゲートを開いて現れるラゲージスペースは下に大型バッテリーが配置されていることから、床位置が少し高い (写真15 ←→ 部分) が、ラゲージスペースの後部半分は床板を持ち上げると、浅いとはいえ小物なら充分に入るスペースが現れる (写真16) 。ということは、バッテリーは実際にはリアラゲージスペースの前半分と言う事になる。


写真13
ハイブリッド車の全てに LED ヘッドランプが標準となっている。アンダーグリルにはエマージェンシーブレーキ用のソナーが見える。


写真14
ルームミラー裏側にはガラス越しにフロントカメラが装着されている。


写真15
リアラゲージスペースは大型バッテリーが配置されていることから床位置が少し高い。


写真16
ラゲージスペースの後部半分は床板を持ち上げると、浅いとはいえ小物なら充分に入るスペースが現れる。

ドアを開けて目に入る室内の雰囲気はミドルクラスとしては悪くないし、欧州車的な雰囲気もあるのはこのモデルはデュアリス (キャッシュカイ) に代わって欧州をはじめとする世界中で販売するために日本専用の演歌調という訳にはいかないからだ (写真17) 。

標準シートは全グレード に共通の防水シートでフロント表皮はサイドもメインも人工皮革が使用されていて、特にサイドは一見本革というくらいに質感が良い (写真18) 。日産の人工皮革といえば、10年前のフーガ何てまるで小学生の ”運動靴” という感じで、見るからに質の悪い人工皮革丸出しの素材だったが、いつの間にやら随分進化していた。勿論これは日産の技術ではなく、これを作っている繊維メーカーの技術だが、因みにこれらはスミノエテイジンテクノという会社だそうで、要するに住之江と帝人の合弁会社ということだろう。

シートの調整は手動式でオプションにパワーシートがあるかと思って探したが無さそうだ。やっぱり、このクラスでは必要ないのだろう。そしてチョッと高級なクルマには必ず付いている車名のロゴ入りのスカッフプレートなどと呼ばれるものは一切見当たらないが、別に性能には関係無いので気にしない、とは思っても何だか安っぽいなぁ (写真19) 。

写真17
室内の雰囲気はミドルクラスとしては悪くないし、欧州車的な雰囲気もある。



写真18
全グレードに共通の防水シートは表皮にサイドもメインも人工皮革が使用されている。


写真19
パワーシートの設定は無く、チョッと高級なクルマには必ず付いている車名のロゴ入りのスカッフプレートも見当たらない。

ドアのインナートリムは、まあクラス相当のもので特に立派でもないがチャチでも無い (写真20) 。拡大してみるとアームレストのみステッチの入ったレザー貼りパッドで、その他は樹脂製となっている。それでも肘の当たる部分だけでもパッドとなっているのは大いに気分が良くなる (写真21) 。う〜ん、こりゃあ先ほどクラス相当と言ったのを訂正して、ミドルクラスとしては充分に質感も良い、に訂正しよう。


写真20
ドアのインナートリムはクラス相当のもので特に立派でもないがチャチでも無い。


写真21
肘の当たる部分だけでもパッドとなっているのは大いに気分が良くなる。

ダッシュボードのデザインは中央最上部にエアアウトレットを置くという、チョッと古いタイプの設計となっているのはベースが2013年に発売されたガソリンモデルだからであり、たった3年前だがチョイとコンセプトが古いという感じがする (写真22) 。

センタークラスターのナビシステムはラインオプション (32.7万円) で、その下のエアコンはハイブリッド車の場合は全てオートエアコン (写真23) が標準装備となる。ガソリン車のベースモデルのみマニュアルエアコンとなるのは、まあこのクラスの SUV を 234万円で買えると思えばマニュアルエアコン何のその! 。コンソール後端はお馴染のリア用エアアウトレットとなっている (写真24) 。

それにしても純正ナビの価格は車両本体の10%にもなっているのは高すぎねぇかい、と言いたくなるくらいで、マツダみたいにハードは標準装備でナビが必要なら数万円のソフトカードを購入するだけ、というのを見習ってほしいものだ。言い換えればエクストレイルの売れ筋って下から2番目の 20X (241.3万円) に市販のオーディオ一体ナビを付けて250万円くらいという事かもしれない。

写真22
ダッシュボードのデザインは中央最上部にエアアウトレットを置くという、チョッと古いタイプの設計となっている。

 


写真23
ナビシステムはラインオプション(32.7万円)で、その下のエアコンはハイブリッド車の場合は全てオートエアコンが標準装備となる。


写真24
コンソール後端はお馴染のリア用エアアウトレットとなっている。

さ〜て次はいよいよ試乗だが、走行編については後編に続く。

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