B_Otaku のクルマ日記 放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク) |
2016/8/5(Fri) |
Nissan X-Trail Hybrid |
このところ新型車の全く出ない日産だが、近日セレナがFMC されるという事で「全く何年ぶりの FMC だよ」と言いたくなる。セレナといえば日産の数少ない売れ筋車だから、これは落とす訳にはいかないだろう。そして同じく日産を支えているが SUV のエクストレイルで、これは2013年に FMC で3代目となっているが、ふとラインナップ一覧を見たらばハイブリッド車がラインナップされていた。日産の HV といえば「これをハイブリッドというか?!」みたいな超マイルドなヤツとか、エコ狙いではなく動力性能補強タイプのフーガみたいなヤツか、兎に角両極端で「もっと、マトモなヤツはないのか」という状況だと思っていたが、エクストレイルのハイブリッドはスペックを見れば日産としては一番 ”マトモ” な、言ってみれば HV の王道を行くタイプのようだ。 それでは国産の SUV でしかも HV というと、さてどんな車があるのだろうか。まず思い当たるのはトヨタであり、ハリアーだろう。ハリアーハイブリッドは簡易試乗記で簡単に取り上げているから、興味のある方は参照されたい。 しかし、ハリアーの場合はサイズ的にエクストレイルとそれ程違わないようにも感じるが、エンジンも大きく電気モーターの出力も大きく更には価格も100万円程も高いから、これはライバルとは成り得なさそうだ。 次にホンダ ベゼルにも HV がラインナップされているが、ベゼルは元々ベース車がBセグメントのフィットであり、HV もフィット ハイブリッドのユニットだから、これはハリアーとは逆にクラスが一つ下となり価格的にもエクストレイルよりも安いが、それでもその差は20万円程度だからエクストレイルって結構買い得なのかもしれない。 そしてもう一つは当然ながら "スバル” で、これを忘れるとスバヲタさんからクレームの嵐となる。そのスバルのハイブリッド SUV はといえば XV だが、この XV は初代はインプレッサ XV という名称で、その名の通りインプレッサベースのクロスオーバー SUV である。現行の2代目は2012年の発売だが、2台目からは "インプレッサ" を付けずに単に "XV" となったが、インプレッサ派生のクロスオーバーである事に変わりはなく、その全高はエクストレイルよりも165o も低い 1,550o であり、同じスバルの SUV であるフォレスターの 1,751o と比べても明らかに乗用車寄りのクルマとなっている。 こうして国産 ハイブリッド SUV を比べてみると、下の4車は其々クラスもコンセプトも異なるということで、どのメーカーも似たような金太郎飴みたいなクルマが多い国産車としては HV ということもあるが其々が個性を持っているから選びやすいとも言える。えっ? SUV なんて遊びクルマを買うのに、何でエコな HV にするんだ? って、まあ、流行りですよ、ハヤリ。 その4車のハイブリッドシステムはといえば、これこそ各社の技術レベルやコンセプトにより方式も大いに異なっているが、まあこの分野ではダントツに強いトヨタだから、ハリアーのシステムも充分な熟成と実績のあるもので、性能的にも4車の中では最もガソリンエンジンの排気量が大きく、また電気モーターのパワー、出力共に圧倒的に大きいし、前後にモーターを付けて 4WDにする方式もトヨタ得意のものだ。そしてこのシステムはエンジンおよびモーター共にカムリ ハイブリッドと共通化されていて、量産効果という面でも大いなる強みを発している。 これに対してエクストレイルは日産唯一のマトモな HV であり、今の段階では当然ながら生産数も少ないだろう。そのエクストレイルのハイブリッドシステムはといえばトヨタとは全く違う方式で、モーターをエンジンの出力軸、すなわち変速機の先に取り付ける方式で、スペックを見てもガソリン車と同じエンジン&ミッションにモーターを付加したようになっている。 ホンダとスバルのハイブリッドシステムについては、また別の機会に取り上げることにして、早速エクストレイル ハイブリッドのエクステリアを見ると、まあハッキリ言ってガソリン車と特に変わったところは無い。 とは言っても良く良く見ればガソリン車との違うもあるだろう。ということで、例によって次回からは内外装を写真で紹介してゆく事にする。 つづく
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2016/8/4(Thu) |
Porsche 718 Boxster <3> |
走行関連の装置といえば先ずは AT セレクターだが、これはコンソール上の同じ位置に同じ形で変更は無い。 しかしコンソール上を良く見ると、 981 では車名のロゴ (この場合は ”Boxster S") がある場所にはハザードとドアロックスイッチ。因みに車名のロゴは写真では見辛いが ATセレクターの枠の部分移動して、それも ”718” となっている。 更にコンソール上で手前のスイッチ群をみると何やら 718の方がスイッチ自体が少ない感じがする。一体何が無くなったのかと思ったらば、走行モードの切り替えスイッチが無くなっている。実はこれ、既に 991 Phase2 試乗記をご覧になった方はピンとくるだろうが、ボクスターも今回から走行モード切り替えスイッチはコンソールから引っ越しをしていた。 そお走行モード切り替えスイッチは 991 と同様にステアリングコラムから出た回転式スイッチを使用する。 メーターの配置はお馴染の3連で、911 の5連と差を付けているのも何時ものとおりで、981 (写真左下) からの変更も無いようだ。 ところでポルシェの場合はセンターの回転計が ”S” の場合はシルバーというのがこれまたお約束だったのだが、そのシルバーも以前は白に近い明るい色だったが、モデルチェンジの度に暗い色になってきて、718 では気のせいが左右のメーターより極僅かに明るいという程度に見える。 ステアリングホイールは特にスポーク形状が大幅変更となっているが、これも 911 (991) と全く同様だ。 ペダルについても踏面の材質が全く変わっている。なおこの部分も写真下の 718 のペダルは 991 Phase2と全く同じものと思われる。 この 718 の最大の興味は、勿論新開発の4気筒ターボエンジンだが、それについては‥‥いや、実は未だ試乗していない訳でして (汗
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2016/8/3(Wed) |
Porsche 718 Boxster <3> |
今回はドアを開けてインテリアを見渡すところから始めるが、予想通りで 981 との大きな違いは思い当たらない。 それでも細かいところでは、”Boxster S” のロゴが付いたプレート形状が変更 (大きく) なっている。 ドアインナートリムも 981 と変っていない。 しかし、フロントダッシュボード周りを見ると、何となく違うような気がする。でも普通は MC でダッシュボードを買えることな無いだろう? ところが、何とエアコンのエアアウトレット形状が角形から丸形に変更となり、天板センターに飛び出していたストップウオッチが少し低い位置となっている。要するにダッシュボード (の金型) を一新したのだった。718 は事実上の 981 Phase 2 であり、その割にはダッシュボードの型を一新するという大掛かりが変更を実施している。これって、MC では無くて 718 というモデルへのフルチェンジなんだぞぉ〜、というメッセージかぁ? センタークラスターを見れば、991 (カレラ) と同様で今回からナビやオーディオが従来の (クラリオン製) 市販品のオーディオ一体型ナビのポン付けから、専用のシステムへと変更になった。これは以前から指摘していた事だが、恐らく世間の批判も多かったのだろう。やっとの事で欧米向けと同じ仕様になった事になる。
上記の理由で今回からはセンタークラスター上にオーディオおよびナビ等のコントロールパネルも付いている。 次回は残る走行関連の操作部分を見ることにする。 つづく |
2016/8/1(Mon) |
Porsche 718 Boxster <2> |
それでは 718 ボクスターのエクステリアから見る事にする。 フロントについてはアンダーグリルというかバンパーのエアインテークが、よくよく見ると多少の形状変更が行われている。 リアについてはトランクリッドの切れ目に接するボディ側が横長のブラックアウトされたラインというように大きく変わっているし、そのライン上に "PORSHE" のロゴも移動している。 サイドに走るリアのエアインテークに繋がるラインは以前と変わらないようだ。このラインは正にスーパーカールックで、むしろ 911 より速そうにすら見えるくらいだ。 リアフェンダーのタイヤハウス付近には妙な縁取りがあるが、これこそ 718 の全幅がスペック上では 25o (1,800 → 1,825 o) 広くなった原因となっている 。理由は言うまでもなく日本の法規を満足するためで、勿論欧州ではこんな馬鹿な事はせずに合法となっている。こういう現実を見ると問題だらけの TPP でも使い方によっては、日本の(官僚なんていうハイレベルではなく) 馬鹿小役人に圧力を掛けるという利点もあるかもしれない‥‥とか言って、米国1% に媚びを売ってみる。 それにしても、タイヤが多少出っ張るよりもこんな突起がある方が危険だと思うのだが。 718 ボクスター S の標準タイヤは 981 と同じ Fr: 235/40ZR19 Rr: 265/40ZR19 で、911 と比べればワンサイズ以上小さいが、いやいや、世間の常識からすれば充分に太いから、タイヤ交換では結構な散財となりそうだ。 ボクスターSのブレーキは前後とも赤い塗装に白い ”PORSCHE” のロゴの付いた4ポットオポーズドキャリパーとドリルドローターというのがお約束だから、その面では当然変わらないが、良く見るとフロントキャリパーが大型化されている。 ポルシェの場合、減速度は加速度の2倍以上という社内の ”掟” があるようだから、718 ボクスターSのように 0 - 100km/h が 4.4秒というチョイと前の 911 並となったから、ブレーキも 911 並に増大されたのだろう。 ドアを開けて最初に目に付く室内を見渡すと‥‥と言いたいどころだが、ここは一つ定番を覆して先にドアヒンジを見る事にしよう。写真下のようにボディ側ヒンジは溶接 (左側) 、それも全周溶接されている。実は念の為に指で触って確認したが、明らかに溶接のビードが全周に渡って確認できた。 ただしヒンジ自体は最近の BMW とも同様で以前に比べて小型化、というかシンプルになっていて、しかもドア側はボルト1本で取り付けている。実は自動車は他の商品に比べると高張力ボルト、いわゆるハイテンボルトの使用が多くて、これで大丈夫なのかと心配になるくらいに細いボルトを使っていたりするが実際の強度は充分にあり、しかも締め付けトルクはものすごく大きいから、ドアの固定に一本のボルトで充分となる。それ故、この部分を外そうとすると特殊なレンチが無いととてもではないが外れない筈だ。 次回はインテリア編とする。 つづく |