B_Otaku のクルマ日記

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2016/8/9(Tue)
Nissan X-Trail Hybrid <4>

ダッシュボードのデザインは中央最上部にエアアウトレットを置くという、チョッと古いタイプの設計となっているのはベースが2013年に発売されたガソリンモデルだからであり、たった3年前だがチョイとコンセプトが古いという感じがする。

ルームミラー前方にはエマージェンシーブレーキシステムのカメラ等が取り付けられている。

ダッシュボード右端、欧州車なら回転式ライトスイッチなどがある場所だが、エクストレイルは国産車らしく各種安全デバイス関係のスイッチが並んでいる。

センタークラスターのナビシステムはラインオプションで、その下のエアコンはハイブリッド車の場合は全てオートエアコンが標準装備となる。ガソリン車のベースモデルのみマニュアルエアコンとるのは、まあこのクラスの SUV を 234万円で買えると思えばマニュアルエアコン何のその!

センターコンソールには AT セレクターがあるのは極一般的だが、このパターンにはマニュアルモードが無い。まあ CVT だし、SUV という性格からもこれをマニュアル操作したい、なんて思うユーザーはいないだろう。その手前にはドリンクホルダーを挟んで4WD のモードセレクターがある。その両側はシートヒーターのスイッチも配置されている。

 

基本的にはガソリン車と共通のメーター類だが、左の回転計の中には電気モーターのパワーメーターらしきものが組み込まれている。

メーター中央のディスプレイには HV ではお馴染のチャージとモーター駆動など電気の流れを示すエネルギーモニターなるものが表示される。

コンソール後端はお馴染のリア用エアアウトレットとなっている。

 

といことで、エクストレイル ハイブリッドの内外装を見てきたが、さて実際の走りはどうだろうか。ということで、これは次回の試乗記にて扱うことにした。このところ試乗記のターゲットといえばテスラS、AMG GLE 43、ポルシェ カレラSというどもれ一千万を軽く超えるようなクルマばかりで、まあこれが現実的な価格帯という読者もいるだろうが、普通のサラリーマンでは手が出ない価格帯だ。そこで今回は趣向を変えて300万円という現実的な価格と、SUV という今流行のカテゴリーであり、しかもハイブリッドだから、もうこれは簡易試乗記なんてケチな事を言っている場合ではない。

あっ、勿論セレブの読者には庶民の暮らしを垣間見られるから、これはこれで意義があるだろう。

乞うご期待。




2016/8/8(Mon)
Nissan X-Trail Hybrid <3>

今回はボンネットフードを開けたところから。

このクラスの SUV となるとボンネットフードは結構重いが、エクストレイルではその重いフードを片手で抑えながらロッドを手動でセットする。これに対してハリアーでは上級車のようにダンパーが装着されていて勝手に保持してくれる。外形寸法の近いハリアーだが 100万円の価格差は伊達ではないようだ。

それでエンジンルームの中はといえばオレンジ色の高圧ケーブルが HV らしさを醸し出している。

エクストレイルのエンジンはガゾリン車と HV では型式・性能共に全く同じだが、こうして見るとエンジンのトップカバーが違うためにあたかも全く別のエンジンに見える。そして下の写真ではバッテリーがドカンと居座っているがよく見れば車体の左端 1/3 くらいは事実上何もなく、これが HV になると電気モーターの駆動や制御機器が配置されている。

HV では本来なら電気モーターとの協調に適した特性の専用エンジンを乗せるのだが‥‥とか言うのは、ここでは抑えておこう。

今回のクルマは エクストレイル 4WD 20X HYBRID “エマージェンシーブレーキ パッケージ” という長い名前だが、価格はオプション別で 287.6 万円 と決して手頃とは言えないが、最近のクルマとしては中級という感じだろうか。

標準シートは全グレーに共通の防水シートでフロント表皮はサイドもメインも人工皮革が使用されていて、特にサイドは一見本革というくらいに質感が良い。日産の人工皮革といえば、10年前のフーガ何てまるで小学生の ”運動靴” という感じで、見るからに質の悪い人工皮革丸出しの素材だったが、いつの間にやら随分進化していた。勿論これは日産の技術ではなく、これを作っている繊維メーカーの技術だが。因みにこれらはスミノエテイジンテクノという会社だそうで、要するに住之江と帝人の合弁会社ということだろう。

シートの調整は手動式でオプションにパワーシートがあるかと思って探したが無さそうだ。やっぱり、このクラスでは必要ないのだろう。そしてチョッと高級なクルマには必ず付いている車名のロゴ入りのスカッフプレートなどと呼ばれるものは一切見当たらないが、別に性能には関係無いので気にしない、とは思っても何だか安っぽいなぁ。

ドアのインナートリムは、まあクラス相当のもので特に立派でもないがチャチでも無い。

拡大してみるとアームレストのみステッチの入ったレザー貼りパッドで、その他は樹脂製となっている。それでも肘の当たる部分だけでもパッドとなっているのは大いに気分が良くなる。

次回はも引き続きインテリアを見ることにする。

つづく




2016/8/7(Sun)
Nissan X-Trail Hybrid <2>

現行エクストレイル自体は既に2013年末より販売されているから2年半以上が経過しているから今更と言われそうだが、特に下の角度から見た場合の SUV らしさは中々のもので、価格の割には充分に立派に見える。特にベースモデルとなるガソリンの 20S (RWD) の 224万円という価格は大いなる買い得車と言っても良さそうだ。えっ、スバル フォレスターだって 215万円から、しかも4WD だぞ、って? 確かにこれまた大いなる買い得車だ。凄いっ、流石はスバル! とスバヲタさんを煽てておこう。

フロントフェイスは当然ながら最近の日産顔となっている。

サイドビューも如何にも SUV らしいものだ。

リアビューを見れば縦横比が殆ど等しく、これが SUV らしさを強調している事が判る。なお全幅1,820o はファミリーマンションの立体駐車場には入らないが、元々全高だって1,715o だから平地の駐車場に置くしか無いのだった。

ハイブリッドの場合は全て LED ヘッドランプが標準となるのは最近の常識でもある。ポジジョンライトもアウディなどから始まったL字型に光るタイプで、まあこれも LED のご利益だ。

リアのバックゲート右下には青地に白文字で ”PURE DRIVE" 、そしてメッキ地に青色で ”HYBRID" のエンブレムがある。

 

リアゲートを開いて現れるラゲージスペースは下に大型バッテリーが配置されていることから、床位置が少し高い。

しかしラゲージスペースの後部半分は床板を持ち上げると、浅いとはいえ小物なら充分に入るスペースが現れる (写真左下) 。
リアゲートは一丁前に欧州車みたいに電動式のクローズスイッチが付いている (写真右下) 。

 

標準装備のタイヤは 225/60R17 と、まあ最近のこのクラスの国産 SUV としては標準的なものだ。
なお、フロントフェンダー後方のボディサイドにも ”HYBRID” のエンブレムが付いている。

ブレーキは4輪ベンチレーテッドディスクでフロントに至っては2ピストンキャリパーが奢られている。

次回はエンジンルーム内を見てから、インテリアへと進む予定だ。

つづく


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