B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)


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2016/11/15(Tue) 【続報】ブレーキとアクセルの踏み間違い

一昨日に東京立川市の85歳の女性ドライバーによるブレーキとアクセルの踏み間違い事故を取り上げたと思ったら、またまた踏み間違い事故が発生した。ドライバーは82歳の男性で京都府宇治市内の郵便局前の駐車場に止めるためにバックさせている時にブレーキとアクセルを間違えて後ろ向きに正面入口のガラスに突っ込んだ、というものだ。高齢ドライバーと踏み間違えがこんなに頻繁に起こっているのは単なる偶然か?

そこで前回と同じように事故車のペダル配置を調べたくなって、先ずは車両の特定から始めたがニュースなどにも事故車の写真が載っていなくて、さて困ったと思っている矢先に出処不明で多少怪しいがその事故写真らいいものが見つかり、画像の内容からも恐らくその事故の写真と思われる。

それが写真左下で、さてこのクルマはと言えばテールランプの形状や太いCピラーの一部に小さな窓が付いているBセグメントくらいのハッチバックといえばフォルクスワーゲン ポロに間違いないだろう (写真右下) 。

それでポロのブレーキペダルの配置はといえば‥‥

写真下がそれで、GTI の為にペダルパッドがアルミ製のスポーツペダルだが、それ以外はベースグレードのポロと同じで、さてその位置といえば‥‥やっぱり、ブレーキペダルが大きく左に寄っていて、右足でブレーキペダルを踏むには大きく体を捩る必要があるという、これは一昨日に事故を起こしたアクアと全く同じ状況だった。

そこで同じフォルクスワーゲンでポロより上級のゴルフの写真を調べてみたらば、おやっ、これはちゃあんとブレーキペダルがほぼドライバーの中心になっているではないか。要するにポロは手抜きと言われても弁解できない訳で、まあゴルフは多少車両サイズが大きくスペースに余裕があることも解るが、それ以上に価格帯の違いからよりコストを掛けられるという事では無いだろうか?

実は同じ GTI といってもポロ (327.9万円) とゴルフ (AT:399万円) では、その価格差以上に内容に差があるのだった。片や小型高性能ハッチバックの世界標準であるゴルフGTI と、それより約70万円安いとは言えイマイチもいいところのポロについては下記の試乗記を参照されたい。
 ⇒ Volkswagen Polo GTI試乗記 (2012/8)
 ⇒ Volkswagen Golf GTI 試乗記 (2014/3)

それにしてもこの踏み間違いとペダル配置の関係は何やら気になるところだ。それと共に最近は妙に高齢ドライバーの事故が報道されるが、こういう時はマスゴミとかダマスゴミとか言われて、世の中の仕組みを解っている階層からは、どうせまたハイエナ役人が何か企んでいるのでは、と推測されるだろう。ただし、高齢ドライバーから免許を取り上げようとすると、今度は日本の公共交通機関の不備が浮上してしまい、他の省庁のハイエナ役人から文句が出てハイエナ同士の共食いになってしまう。

尤も極最近の情勢を考えれば、近い将来日本のハイエナ役人達もプーチンやトランプといういわばオスラインがやってきて一撃で息の根を留められて、その辺に放置されるだろう。ライオンは余程の空腹でもない限りハイエナを殺しても食べることは無く、見せしめに放置しておくという。

いやまてよ、インパラや鹿などの草食動物はハイエナがいなくなった後は、ライオンの餌になるわけで、いやこりゃ大丈夫かいな。





2016/11/14(Mon)
Mercedes-AMG GLE vs BMW X5 M <4>

今回はダッシュボードに目を移して、先ずは全景から。

両車共最近のクルマらしくディスプレイが最上部に、しかもダッシュボード天板より飛び出して視認性を高めている。デザイン自体はそれぞれのポリシーに従っているが、どちらもダッシュボード天板は低目でメータークラスターが上部に飛び出しているように見える。

センタークラスターの最上部のディスプレイは GLE では縦横比の小さい、正方形に近いものを使用し、X5 は対称的に可成りの横長となっている。その下はどちらもオーディオとエアコン関連のパネルとなっている。勿論このクラスの常識としてナビと共にオーディオやエアコンがシステム化されている。まあ千五百万円超でオーディオレスに市販の一体ナビを付ける、なんていうのはシャレにならないが、何を隠そうポルシェの場合は最近までそれに近い状況だった。

 

コンソール上にはオーディオやエアコン・ナビなどの統合システムのコマンドダイヤルは配置されているし、X5 M ではBMW ではお馴染の電子式 AT セレクターも配置されているが実は他のBMWとは異なり、こちらはMモデル伝統のパターンとなっている。ただしこのパターンは本来セミオートだった DSG からの伝統であり、DCT ならともかく Mモデルとは言えトルコンAT を搭載している X5 M ではその意味が見い出せないが、まあMらしさということでオーナーの満足感には効果があるだろう。

GLE の場合は良く見るとコンソール上にはAT セレクターが無いもの最新のメルセデスの仕来り通りだ。

 

GLE の セレクトレバーというかシフトレバーはステアリングコラム上のか弱きレバーを使用する、言ってればコラムシフトだ。コラムシフトって半世紀前に絶滅したのに、時代が変わるとこれが主流になるのだろうか。なお X5 M のレバーは他のBMW車よりも短く、これもMモデルの伝統だ。

次はメーターの比較をするが、運転中常に目に入るメーターはこのような高性能モデルでは極めて重要なアイテムとなる。

 

配置は両車共左右対称に2つの大径メーターを配し、その中間 (センター) にはインフォメーションディスプレイを設ける点では同じだ。ただし、小径メーターは GLE では大径メーター内に組み込んでいるが X5 では左右の下端に別メーターとなっている。

回転計の目盛りと見ると、どちらも高性能車と言ってもターボモデルなので最高回転数は意外に低めだが、GLE の6,300rpmのレッドゾーンに対しては排気量の少ない X5 M の方がレッドゾーン 7,000rpm (イエローゾーンは6,500rpm) と回転数はより高目になっている。

 

ペダル類についてはアルミパッドのスポーツペダルを装備する GLE に比べて、例によってMモデルでさえ樹脂パッドを使用する X5 だが、そのペダル配置をみると X5 M はどう見ても3ペダルから左のクラッチペダルを取っ払ったような配置となっている。

さて写真でどこまで質感を理解してもらえたかは疑問だが、とにかく SUV も1,500万円を軽く超えるクラスになれば内装も充分過ぎる満足感が得られる。まあそれにしても格差社会丸出しのクルマだが、実は本当の格差というのは何千億円とか場合によっては兆の単位の資産を隠し持っている1%の超富裕層の事であり、そうなると一千万円超のクルマのオーナーと言ってもその1%のパシリをやっておこぼれをもらっているだけという事にもなる。

おっと、話が危ない方向に進む前にこの項目は終わりにする。




2016/11/13(Sun) ブレーキとアクセルの踏み間違い

昨日起きた東京立川市の85歳の女性ドライバーによる事故は、結局二人が死亡するという痛ましい結果なってしまった。実は今日は日曜日なので特別編で嫌韓ネタでもやって楽しんでもらおうと考えていたのだが、急遽変更することにした。

それでこの事故の原因だがドライバーはブレーキが全く効かなかったと言っているようだが、その後の調べでは駐車場のゲートで停止したらクルマが暴走したということで、これはブレーキと間違えてアクセルを踏んだことが原因と言われている。

恐らく本人はブレーキと思ってペダルを踏んだら止まらないので更に踏んだら、実はこれがアクセルだったから目一杯踏めばクルマは急発進するし、本人は何が何だか解らないうちに何処かに突っ込んでしまった、ということだろう。

それでは何故にペダルの踏み間違いが発生するのか? 今回のドライバーは85歳ということで、きっと頭がボケてたんじゃなないのか? って、まあそれも無いことは無いかもしれないが、しかしブレーキとアクセルの踏み間違いというのは以前から意外とあるようで、聞いた話では本来プロの筈のタクシードライバーでも踏み間違いと思われる事故が起こっているとか。

そこで今回の事故車はというと、報道されている写真から見てトヨタ アクアに間違いないだろう。それでは踏み間違えたアクアのペダルの写真を見てみれば‥‥

何とブレーキペダルはドライバーの中心よりも大きく左に寄っていて、意識せずにペダルを踏んだらばアクセルペダルを踏んでしまいそうだ。これではチョッとした不注意でブレーキと思って踏んだのがアクセルだったなんてことは充分に有り得る。というよりも、米国人のように AT 車のブレーキを左足で踏むならばこの配置でも良いが、この位置にあるペダルを右足で踏ませる設計に問題が無いのだろうか。

そこで他車はどうかということで、先ずはBMW 218i Gran Tourer で比較すると、なっなんと、ブレーキペダルはシッカリとドライバー中心よりも多少右側にあり、これなら殆ど無理なく右足でブレーキを踏める。しかもアクセルペダルはオルガンタイプだから踏んだフィーリングがブレーキとはマルで違うから例え踏み間違いそうになっても直ぐに気付くし、いやその前にボディ右サイドに目一杯寄せたアクセルペダル位置は手探り、ではなく足探り (?) でも直ぐにアクセルだと判る。

この比較で BMW でも218i を選んだのはなるべく小さく (安く) てしかも FWD というのが理由だが、それでも天下のBMW!伊達に高いわけでも無さそうだ。それじゃ国産の安いクルマではどうなるのだろうか、ということで比べたのは軽自動車のアルト RS で、さてその結果は‥‥

ややっ、BMW程ではないがアクセルペダルのリンクを工夫したりして、上手い具合にブレーキペダルがドライバーの中心に来るように配置している。FWD の右ハンドル車、とりわけ小さい車程右側のタイヤハウスに干渉してペダルが左寄りになる傾向はあるし、実際に写真のアルトでは右側のタイヤハウスの位置はアクア以上に手前にあるのだが、それを上手く逃げているのは設計の上手さだ。

それでは同じトヨタのハイブリッドで、価格的にはより上位に位置するプリウスはどうかと思って調べてみたらば、まあアルト程度の配置にはなっていた。

アクアは発売直後に試乗したら、もうどうしようもない不安定なクルマで唖然としたが、その安定性も最近のマイナーチェンジで大幅に向上していた。しかしペダル配置のようなクルマの構造に根本的に手を入れないと直しようが無い項目については少なくともFMC までは手を付けられない。

これって欠陥車とは言えないまでもチョッと難しいところだ。BMW と比較した時点では地獄の沙汰も金次第と思ったが、アルトでもOK となると、やっぱりアクアなんて買うもんじゃあない、って言いたくなってしまう。事故を起こした婆さんだって、アクアじゃあなくてアルトを買っていたら 85歳にもなって手錠かけられた連行されて、留置場に入れられるなんて事にはならなかったのに‥‥。

さ〜て、読者の皆さんはどうお考えだろうか?




2016/11/11(Fri)
Mercedes-AMG GLE vs BMW X5 M <3>

今回はインテリア編。例によってドアを開けてるところから‥‥。

インテリアの比較では X5 M が左ハンドルで内装色も明るいタンカラーということで、右ハンドルでブラックインテリアの GLE 63S と比較するのは多少の無理はあるが、それは置いておいてもシート形状は其々のメーカーのスポーツシートの特徴を表している。

なお双方共サポートの良さそうなシート形状だが、AMG や M から想像するような過激なレーシングシートに近い物では無い。尤も AMG の場合は元々レーシング志向では無いが。

シート表皮は当然ながら質の良いレザーが使用されている。X5 M は座面の先端を前後させるというBMW のスポーツ系に共通した構造になっている。

スカッフプレートには勿論 ”AMG" や ”X5 M" のロゴ付プレートが貼ってある。シート調整は当然ながら電動式だがその調整スイッチ類は X5 M ではシート側面だがGLE 63S はドア側に付いている。

ドアのインナートリムは其々の個性で全く違うデザインだが、基本的にはドアノブを中心として水平トリムを使ったり、アームレストのパワーウィンドウスイッチのパネルなど概ね似たような場所にある。

前述のように GLE 63S は最近のメルセデスの主流であるトアノブ隣にシート調整スイッチを配置する方式を採っている。其々の水平トリムや開閉ノブ等の質感は当然ながらすこぶる良い。

やはり千数百万円超となるとインテリアの質感も流石に良い。

次回も引き続きインテリアを比較する。

つづく


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