B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)


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2016/11/10(Thu)
Mercedes-AMG GLE vs BMW X5 M <2>

それではGLE 63S (1,740万円) と X5 M (1,598万円) の比較、先ずはエクステリアから。

前回も述べたが、フロントグリルは正にベンツ・ビーエムのアイデンティティそのモノという感じだ。これらのブランド価値を金額にすると一体幾らになるのだろうか? これに Lexus のスピンドルグリルで対抗出来るかと言えば‥‥いやぁ、やっぱり伝統が違うよねぇ。

そのフロントに付くヘッドライトは両車共 フルLED のインテリジェントタイプで、今現在では最新技術のモノを使っている、って、そりゃ価格帯から言っても当たり前でしょう。

フロントが両車とも強烈なアイデンティティを放っている割にはリアは何となく似ているという感じで、頼りはエンブレムという状況だ。

そのエンブレムは GLE では左に "AMG" とロゴマーク、右には ”GLE 63S” が、X5 では右に ”X5” とM のロゴマークが付いている。また排気管はどちらも迫力の左右各2本の4本出しで、これが半端な性能ではないことを暗示している。

リアゲートは GLE が一般的な一枚の上に跳ね上げるタイプだが、X5 は昔のアメ車のように上下に開く。

エンジンルームの中は両車共V8エンジンとターボチャージャー&補機類がぎっしり詰まっているが、そんな状況でも X5 M はエンジンを極力後方に搭載するという BMW のポリシーを死守している。

GLE 63S はV8 5.5L ターボで585ps/5.500rpm, 760N-m/5.250rpm 、X5 M はV8 4.4L ターボで575ps/6.000rpm, 750N-m/2,200-5,000rpm と何れも凄まじいパワー&トルクだが、どちらかと言えば X5 M の方が排気量よりもチューニングで性能を出すダウンサイジングの部類だが、4.4L あって何処がダウンサイジングだよ、という突っ込みもできそうだが、いやいや本来は5.5L の性能を4.4L で発揮するのだから、こりゃやっぱり ”小排気量化” の部類でしょう?

このクラスになるとエンジンだって単に性能が良いだけでは許されず、外観上もソレナリのステイタスを必要とする。そういう意味では AMG の方が徹底している。

標準装着タイヤは GLE 63S では前後とも 293/35R21、X5 M ではフロント285/40R20, リア325/35R20 というサイズで、これってタイヤ交換にいくらかかるんだいと思ってしまうが、そんな事を考えるようではこれらのクルマのオーナーには成れそうもない。いや、元々成れそうもないが。

ホイールから覗くブレーキは両車共フロントはブレンボ製と思しきアルミ対向ピストンキャリパーで、それぞれのシンボルカラーとロゴが入っているし、ディスクローターは勿論穴あきタイプを使用している。BMW はブレーキに金を掛けないので有名だが、流石に最近ではMモデルには ”世間並み” のモノを使用するようになった。

次回はインテリアの比較に進むことにする。

つづく





2016/11/9(Wed)
トランプ大統領誕生!

この日記でも今までに特別編で一部触れた米国大統領選挙は、遂にトランプ氏の勝利となった。ネットユーザーである本サイトの読者なら既に真実をご存知だろうから驚くこともないだろうが、テレビや新聞の情報が全てという、いわゆるB層からすれば何が起こったのか解らない、という事だろう。

そして先程、トランプ氏の勝利宣言が生中継されたが、最初にヒラリー氏の善戦を讃え、米国の再建と世界の国々との共存を誓い、そして米国らしく家族の、そして選挙スタップの貢献を讃える、これは歴史的な演説であり、それをリアルタイムで見ているのは大変な事なのだが、意外にもそんな歴史的瞬間にいるという実感は無い。

何しろ昨日までは毒舌を吐きまくりの政治には素人のオッサンと思われていたトランプ氏が、当選が確定したら何と立派な名演説を行い、その風貌も歴代大統領の中でもトップクラスの風格に見えるくらいで、いやまあ、驚いた。

今日は特別編ではなく通常の日記として書いているのでこれ以上は書かないが、今後日本も大きく変わる事には間違いない。




2016/11/8(Tue)
Mercedes-AMG GLE vs BMW X5 M

前回の日記ではトヨタ シエンタという言ってみれば低価格なミニバンを取り上げたので、今回はそれと対比する意味でも Mercedes-AMG GLE vs BMW X5 M というシエンタよりも一桁価格の高い超の付く高級 SUV の比較をやってみる。まあこの2つはどちらも高級&高性能 SUV の代表だが、しかしこの分野は他にも結構ライバルも多く、ポルシェ カイエンやレンジローバーなどもあるが、まあメジャーと言う意味ではやはりベンツ・ビーエムというくらいで、この2車だろう。

メルセデスの AMG も BMW の M も本来はとてつもない高性能車なのだが、最近のメルセデスは AMG といっても本来の AMG と言えるグレードの他に、一般モデルの高性能モデルも AMG と名乗るという、ちょっと胡散臭い商法を始めたようで、GLE の場合も V8 5.5L ターボ 585psという如何にも AMG らしい GLE 63S というモデルに加えて、V6 3.0L ターボ 367ps の GLE43 まで AMG を名乗ってしまった。対する BMW は GLE43 に相当するモデルには xDrive50i という一般モデルとしてラインナップしている点が異なっている。尤も BMW も X4 に於いては M40i というモデルもある訳で、それなら AMG GLE43 に対抗して X5 M50i と名乗っても良いような気がするが。

それで、 GLE43 と X5 xDrive50i については既に以下の試乗記を掲載済みなので、未だご覧になっていない読者はこちらにて↓。
 ⇒ Mercedes-AMG GLE 43 試乗記
 ⇒ BMW X5 xDrive50i 試乗記

ここで何時ものように主要諸元を比較しておく。この中で GLE43 のみは V6 エンジンであり、他3車種のV8 エンジンに比べるとステイタスという面ではチョイと弱いし、パワーが 300ps台というのも今時の高性能車として AMG を名乗るにはチョイと足りないようにも感じる。

それではエクステリアの比較を始めるが、写真は原則として GLE 63S と X5 M という1,500万円を軽く超える高価格車同士で比較する。前回のシエンタとよく見比べて‥‥なんて事は先ずやらないだろうが‥‥。

今回はイントロみたいなものだから、両車の前後斜めのアングル同士で比べてみるが、まあどちらも背の高い SUV でしかも全幅は 1.95m を軽く超えるという大きさで、これにスリーポインテッドスターやキドニーグリルをドカ~ンと付けているから、その迫力は中々のモノだ。

例によって次回からは内外装についての詳細比較を行う事にする。

つづく



2016/11/7(Mon) あのクルマは今? WISH

テレビ番組で、その昔は多いにヒットしたが今や全く音沙汰の無い芸能人を追跡して、その現状を披露する 「あの人は今」という手の企画がある。そこでそのクルマ版として「あのクルマは今」という企画を立ててみた。

今回取り上げたのは TOYOTA WISH 。2004年には年間売上普通車部門でフィットに続く第2位 (126,530台) だったものが、2010年の売上では12位 (59,447台) と半減し、そして2015年では何と7,137台 (月平均595台) まで落ち込んでいた。と言うことは未だ WISH って売っていたんだ!

現行 WISH は2009年に FMC された2代目 GE20系が継続販売されていたが、ということは既に7年経過しているから、流石に今となっては基本設計が古過ぎて、まあ売れないのは当然だ。この WISH については2010年に簡易試乗記として公開したが、これがまたどうしようも無く不安定な特性のクルマで、それを承知の上の読者に対する限定公開、要するに特別編扱いという悲惨なクルマだった。

 ⇒ TOYOTA WISH 20G 簡易試乗記

WISH の初代モデルは 2003年に発売された NE10系で、プレミオ/アリオンというDセグメントセダンのプラットフォームを延長して使用していた。それに対して上記のボソクソ評価となった2代目はMC プラットフォーム、すなわち当時のカローラのプラットフォームを使用した訳で、初代に比べてワンランク下のものを流用していたということだろうか?

上記の2代目ウィッシュの出来の悪さを知った時に、それでもこんなクルマを買うユーザーが結構いるのが不思議だったが、確かに出来の悪さなんて判らないユーザーも多いが、逆にプレミオベースなら買うがカローラベースなんていらねぇよ、とまでは解らないにしても新型に試乗してみたらばその酷さは判った、というユーザーだって多いことが初代と2代目の発売直後の年間売上の差で想像できる。まあ勿論トヨタの戦略や世の中の移り変わりで2代目 WISH には初代ほどの重責を担わせなかったというのもあるだろう、それにしても日本人だって見る目のあるユーザーも結構いるということで、何やらホッとしたもの確かだ。

そう言えば最近の街中を走るクルマを見ていると、都心どころか近県の住宅地だって BMW各車はゴロゴロ走っているし、メルセデスだった頻繁に目にするくらいで、多少割高でもこれらのクルマの良さを認識しているユーザーが多いということだ。

その国の政治のレバルは、国民のレベルを反映しているというのと同じで、クルマのレベルもその国の国民のレベルを反映しているのだった。だから四半世紀前の日本車はキャバレーシートにフニャフニャサスというモノだったのは、当時の技術レベルとともにユーザーである日本のドライバーのレベルが低かったということだ。

そういえば、日本の政治のレベルと言えば‥‥以前の自民党だったらば即刻大臣辞任、いや議員も辞職ものの事実が出てくるわ出てくるわで、しかも誰も辞めずにシカトして‥‥結局最近徐々にバレてきたように、今の自民党は隠れキムチの似非極右集団に乗っ取られてしまったわけで、クルマに例えれば‥‥多くのドライバーが赤信号でもホーンを鳴らして突入してたり、合流では我先に割り込んで接触事故が耐えないような、中東やアフリカ、中南米並ということかな? 困ったもんだ。




2016/11/6(Sun)
Toyota Sienta <4>

ダッシュボードは極めてシンプルだが、水平にオレンジのラインが入っているのがアクセントとなっている。このラインはパッドの端部にオレンジの部材が表皮と共にステッチで縫い付けられているように見える (写真右下)が、写真は下位グレードだから価格を考えればこららは金型で作ったフェイクだろう。

 

AT セレクターはいわゆるインパネシフトで、そのパネルにはエアコンのパネルが同居するという、この手の低価格ミニバンや軽のハイトワゴンでは主流の方式だ。ただし写真左下は上位グレードの "G" のためにパネルは黒で AT セレクターのゲートパネルもメッキされているなど、多少は見た目を重視している。そしてこのクラスでは当然ながらオーディオレス、ナビはディーラーオプションの一体型やカーショップの社外品を付けることになるが、ガソリンモデルならば200万円を大きく下回るクルマだからナビも社外品で10万円程度の廉価版が丁度良い。

インパネシフトを採用したお陰で左右フロントシートの間にウォークスルーのスペースが生まれた。走行中に後席へ移動することは云々‥‥と言いたい輩もいるだろうが、2列目のチャイルドシートにくくり付けた子供がゲロやらお漏らしなど、何やらやらかした時などは実に重宝だ。

 

ルーフの先端部には "一応" オーバーヘッドコンソール、のようなものも付いている。なおパワースイッチはグレードにより金属キーか押し釦となるが、ハイブリッドに金属のキーを差し込んで‥‥っていうのも何やら似合わないが。

 

パワーオフの状態ではメータークラスター内は真っ黒けで、これはもしや最新の全面液晶パネルか? と思いきや、単なる自光式だった。

パーキングブレーキは足踏み式だが、ペダルは立派なアルミパッド付スポーツペダルが奢られている‥‥何ていう事はある筈もなく、ここは BMW の顔をたてて安っぽい樹脂製だ。

今回まで4回に渡って日本で3番目に売れているクルマを見てきたが、さて皆さんが普段乗られているシエンタの何倍もの価格のクルマと比べて、果たしてどうな感じでしょうかねぇ。スタイルが先進的で大勢乗れて、燃費も良くてしかも安い。こりぁ〜売れるわけだ。

なお、このシエンタも例のお台場の MEGAWEB のコースで軽く試乗してみたので、近いうちに簡易試乗記としてまとめる予定だ。まあトヨタの安物だから興味はマトモに走るかどうかということで、もしかすると初期のアクアとかパッソブーンの下位モデルとか、はたまたウィッシュのようにマトモに走らないクルマかもしれない、という期待 (!) とともに楽しみにしていてもらおう。


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