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2023/5/20 (Sat) BYD ATTO3
中共の EV メーカーの中でも遂にテスラを抜いたと、これまた日本のマスコミが絶賛しているのが BYD だが、何と BYD は既に日本で販売されていた。
現在販売しているのは SUV の ATTO 3だが、さてこのクルマ、一体どんなモノなのだろうか?
エクステリアはどこかで見たような典型的な SUV であり、BYD のアイデンティティなどは一切無い。アウターサイズは、全長 4,455 x 全幅 1,875 x 全高 1,615 mm、ホイールベース 2,720mmで、これはトヨタ RAV4 の全長 4,600 x 全幅 1,855 x 全高 1,685 mm 、ホイールベース 2,690mmに近く、SUV としてはミドルクラスとなる。
リアは、最近流行りの横長テールランプを採用しているが、これまた見ただけではどこのクルマか判らない無国籍車だ。
インテリアについては EV らしく結構未来的なデザインではある。
テスラのようにセンタークラスタのスイッチパネルは無く、大型のディスプレイを使用するが、スマホやタブレットのように縦・横どちらでも使用できるのが目新しい。「テスラの真似と違うあるよ」、ってえところかな。
メータークラスタは勿論フル LED タイプを使用する。
セレクターはテスラと異なり、センターコンソール上にレバーを配置するという、意外にもコンベンショナルな方式だ。
スペックは、モーター出力 150kw、最大トルク 310Nm、電池容量58.56kWh、航続距離は 470Km、車両重量 1,750㎏、と発表されている。因みに RAV4 PHV のシステム出力は225kw。
BYD の日本向け HP にはプラットフォームについて自慢げに説明しているが、ハテ、どんなものか?
BYD ATTO 3のベース価格は 440万円で、フルオプションでも 500万円以内で治まると言うが‥‥。前述のRAV4 PHV は 469~563万円だから、出力の差を考えれば ATTO 3には価格的なメリットすら無い。
加えて保守整備やリセールバリューを考えればとても買い手がいるとは思えないが、それでも 4月には 91台も登録されている。
一体だれが買ったのだろうか?
なお、日本向けの BYD のサイトは
⇒ https://byd.co.jp/e-life/cars/atto3/