B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)


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2015/6/24(Fri)
BMW X5 xDrive 35d <2>

でっかいキドニーグリルと共にごっついフロントが他を威圧する迫力は「オラオラじゃまだぁ〜」気分を求めるユーザーにはピッタリだ。あっ、勿論紳士淑女にも似合いますが (汗

フロントの迫力に比べるとリアは実用車的で、後ろについたクルマは全く恐怖を感じることはない。

全長 4,910o 、全高 1,760o というサイズは PORSCHE Cayenne よりも更に少し大きいから、迫力満点、というよりもブクブクと大きく決してスマートとは思えない‥‥というのは、あくまで個人の見解だが。

ヘッドライトはバイキセノンタイプが標準で、コーナではヘッドライトの角度を自動調整するアダプティブヘッドライトも標準装備される。なおオプションで アダプティブLED ヘッドライトも装着できるが、個人的には LED ヘッドライトのメリットを感じていない。

テールライトは当然ながら 全て LED を使用している。テールライトのような照射というよりもマーカーとしての使い方には LED が一番だ。

 

フロントフェンダー後部には最近のBMW が好んで採用しているエアアウトレットがある。
更にその後方、ドアの前部には "X Drive 35 d" というエンブレムある。X5 ではリアゲートには "X 5” のみでエンジンのグレードを示すものはこのドア上のエンブレムのみである。

エンジンは N57D30A 直6 3.0L ディーゼルで、ターボチャージャーにより258ps、560 N-m を発生する。

実はこのモデルは日本では X Drive 35 d だが欧州では X Drive 30 d と呼ばれているようだ。それで右の図は欧州向けカタログより一部を抜粋してものだが、ねっ!
日本向けの X Drive 35 d と同じでしょ。

 インディアン嘘つかない。
 B_Otaku も嘘つかない。


標準装備のタイヤは前後とも 255/55R19 というサイズで、まあこのクラスなら特に珍しくもないサイズだ。

フロントフェンダーの中を除いてみると、クリアランスの大きな SUV のためにサルーンでは見ることの出来ないフロントサスのリンクが見えるが、これを見ればアルミ製であることが判る。流石にBMWの誇る高級 SUV だけのことはある。

ブレーキは BMW のポリシー (サスには金を掛けるがブレーキには金を掛けない) からライバルに比べるとチョイとショボい片押しキャリパーを使っている。この点では PORSCHE どころか、資本系列が同じということで PORSCHE と同じオポーズドブレーキを使用している VW トゥアレグにも負けている。

つづく。




2015/7/23(Thu)
BMW X5 xDrive 35d

PORSCHE Cayenne のライバルといえば BMW X5 が思い浮かぶが、現行 X5 は 2013年に発表された3代目 (F15) であり、このサイトでは試乗記として‥‥あれっ? まだ乗ってなかった。それどころか何と日記での実車の写真紹介も未だだった。F15 が日本で発売されたのは2011年の秋で、この時期は BMW では現行3シリーズが発表された頃であり、そりゃあまあ、プライオリティーから言えば誰が考えても3シリーズだろう。そして後はトヨタ 86というこれまた絶対に外せないアイテムが続き、その影に隠れてX5 は忘れられてしまったのだった。

X5 のオーナーからすれば「何てぇこった、冗談じゃねえぞ!」という気持ちだろうが、X5 は車両価格も大きさも維持費も普通のサラリーマンが購入するのはあまり現実的ではないのが実情ではある。まあその点では PORSCHE Cayenne なんてそれ以上に ”普通の” ファミリー向きではない訳だが、それでもハイクラスの読者にも目を向ける事も大切、と何やら訳の分からない言い訳をしながら、今回はX5 xDrive 35d という X5 の中では最も売れ筋のモデルを取り上げてみる。

商品の価格というのは売り手と買い手の力関係で決まるから、M3 のように強気の価格を付けても欲しいユーザーがいれば成立するし、逆にそれほど強みの無い商品は良心的な価格にしないと売れない訳で、その意味では X5 というのはこの日本では決して売りやすい部類の車ではないだろう。ということで、今回の X5 xDrive 35d の価格は 927万円と決して安くはないが、それでも今現在試乗記を新規掲載中の Cayenne S E-Hybrid の 1,167万円よりは小型車一台分相当の 240万円 も安い。

それでライバルとのスペック比較だが、Cayenne では価格の近い、というか X5 xDrive 35d よりも多少 (70万円) 安いベースモデルを取り上げてみた。そして同じBMWでは X5 よりワンランク下のX3 から、その中ではトップモデルの X3 xDrive35i xLine (767万円) を取り上げたが、このモデルは X5 xDrive35i xLine (888万円) と同じエンジンを搭載しているが価格は120万円程の差があるから、要するにX3 と X5 では100万円以上の価格差があるということで、これはサルーンならば3シリーズと5シリーズの違いと似ている。

そしてもう一台は X3 と X5 の関係と似ている Cayenne と Macan の関係から 、X3 xDrive35i と競合すると思えるMacan S を取り上げてみた。

それにしてもこうして見るとX5は Cayenne を、そしてX3は Macan を結構意識しているというか、価格もスペックも近いことが判る。ただし、0 -100q/h 加速についてはパワーでは劣るもののトルクが圧倒的大きいディーゼルのメリットを活かしてX5かCayenne に1秒以上の差を付けている。因みにガソリンのX5 xDrive 35i は6.5秒 と35d よりも0.4秒速く、やはりフル加速はパワーが効いてくるということだ。なおBMWの 0 -100q/h 加速データーは欧州のBMWサイトのデーターであり、日本国内向けは何時もながら発表されていない。加速性能というのはクルマの性能の中でも重要なものなのだが、日本では何故か最高速度と共にカタログ表記は "悪" のような雰囲気あるのは、左翼ババアの批判を考慮してのことだろう。

誰が見ても BMW と判るフロントのキドニーグリルは、これまた誰が見ても PORSCHE と判るカエル顔とともにアイデンティティという面では他社を圧倒している。

今回は例によって前置きが長くなってしまったが、次回からは本格的に紹介する予定だ

つづく。




2015/7/22 (Wed )
Posche 919 Hybrid

Cayman GT4、911 GT3 RS に続いて今回はこの一連の高性能 PORSCHE の〆として、今年のルマン24h レースで総合優勝を飾った 919 Hybrid と取り上げてみる。

ただし、写真のクルマは形だけのモックアップで、外見は本物と同じだが実際に走行はできないものだ。とはいえ正真正銘の PORSCHE 製の本物ではある。

アウターサイズは全長 4,650 x 全幅 1,900 x 全高 1,050 mmで、919の大きな特徴としてキャビン後端からリアにかけて車両中央に大きな整流板が付いていることだ。

ボディはハ二カムアルニミウムコアを備えたコンポジットカーボンファイバー構造となっている。
またサスペンションはマルチリンク式プッシュロッド方式。

正面から見ると フォーミュラレーシングカーにタイヤ部分のみフェンダーを付けたような形になっている。

センターの整流板の後端には当然ながら立派なウェイングが付いている。

エンジンは V4 2.0L ターボで 500ps 以上を発生する。



タイヤサイズはフロント (写真上) 、リア (写真下) 共に 310/710-18 と発表されているが、この表記法はミシュランの方式でタイヤ幅/タイヤ直径で表示されている。そこで、これを一般的な表示に直すと 310/40R18 となり、40扁平という意外にも大人しいサイズが妙だが、確かに写真で見ても "30" なんていうのもある最近のストリートの高性能モデルと比べてハイトが高く見える。

そしてホイールから覗くのはブレンボーのロゴの付いたキャリパーで、形状からしても市販品とは全く違うレーシング用のワンオフ物だ。ローターは勿論カーボンファイバーを使用している。

この手の分野では BRENBO はそれほどメジャ−でなく、寧ろロッキード AP などもがよく使われている。日本のメーカーでは akebono が F1 を始めとする一部のレーシングカーに供給している。

なお取り付け位置がストリートモデルと違い可成り低い位置についているのは‥‥さて、重心を少しでも下げるためだろうか? ちなみに F1 では真下に付けている。

この919も歴代の PORSCHE ルマンカーと同様に当分は無敵の存在になるのだろうか?




2015/7/21(Tue)
トヨタ アクア絶好調!

トヨタ アクアの今年上半期の販売台数は12.1万台というから月平均では2万台であり、これはバブル期のマークU 並みの売行きだ。アクアといえば最初に発売された前期型に試乗した時はその最悪の安定性に唖然としたものだがそれでも売上は好調で、あんなしょうもないクルマが何故にそれ程人気があるのかが不思議であり、これは若しかすると初期型に対して大幅に改良されているかもしれないと思い、お台場にあるトヨタのテーマパークであるメガウェブの専用コースでマイナーチェンジ後のモデルにをちょい乗り試乗してみたらば、何と劇的に改良されいたのに驚いたのだった。ところが実はこのモデルは足回りが違いしかもボディは補強して剛性アップをされていたりというスポーツモデルの ”G’s” というグレードだったということが後に判明したのだった。

⇒ TOYOTA AQUA G "G's" 簡易試乗記

この ”G’s” は 2014 年の販売台数が約1万5千台というから月平均で約1,000台弱となり、こんな特殊なクルマでしかも価格は通常モデルよりも40万円も高いにもかかわらず、月産1,000台というのは驚異でもある。

なお極普通のアクアについてもその後試乗したみたが、少なくとも初期のモデルよりは大いに改善されていて、これならまあ良いか、というレベルだった。

⇒ TOYOTA AQUA G 簡易試乗記

ところで、"G's" は確かにマニアでもある程度は満足できる車だがその価格は238万円であり、しかもオーディオレスだから一体ナビでも付ければ250万くらいになってしまい、これは同じB セグメントのフォード フィエスタ と同等となってしまう。フィエスタはその安定した走りと幾らターボとはいえ1.0Lエンジンとは思えないパワフルさで、このクラスではアッと驚く出来の良さだった。

実はアクアとフィエスタの比較というのをやろうかと思ったこともあるのだが、価格的にも性能的にもアクアの場合は ”G’s” との比較になってしまい、こんな特別なモデルでは一般的で無いということで実施には至らなかったのだが、月に1,000台も売れていると知れば、これはもう立派なカタログモデルだから比較の意義は充分にある。

と何やら、藪蛇で余計な宿題を増やしたしまった‥‥。


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