B_Otaku のクルマ日記

放射能関連データ (http://atmc.jpへリンク)


2014年11月9〜15日
2014/11/14(Fri)
PORSCHE MACAN

ポルシェのブランニューモデルであるマカンは富裕層の間で最近流行りの高級SUVで、サイズ的には同じポルシェのカイエンより一回り小さくBMW X3 やレクサス NX などど同サイズだが、全幅については1,925oとライバル (X3:1,880o、NX:1,845o) よりも幅広で、殆どカイエンに近いサイズとなっている。

ここでマカンの3つのラインナップについて基本諸元を表にまとめておく。

今回は国内市販モデルとして最初に輸入された車両の内外装について写真で紹介する。以下の写真でグレーのクルマが MACAN S でブラックボディは MACAN TURBO であり、616万円からというポルシェとしては破格のベースモデルは残念ながら今回は無かった。

 

エクステリアは基本的には兄貴分の CAYENNE と似ているし、フロントは如何にもポルシェの顔つきだから、普通のちょっとクルマに詳しいくらいの人なら、CAYENNE と思うかもしれない。
えっ? あまり詳しくない人は、って? 多分何だか判らないでしょうねぇ。マツダ CX-5 と区別が付かないとか??


リアスタイルも CAYENNE を踏襲しているが、よ〜く見ればテールランプの形状がより細くて長く、また当然ながらバンパー形状は大分異なっている。

 

つづく。




2014/11/12(Wed)
LEXUS NX vs MAZDA CX-5<4>

今回はインパネの比較から。


このような全体の写真ではそれ程の違いは判らないが‥‥

拡大してみれば、NX はベースグレードでさえもインパネはステッチが入ったパッドで覆われているが、CX-5 では単なる樹脂成形となっている。

センタークラスターはNX の場合つや消しクロームメッキのフレームで囲われていて、これは見るからに高級感がある。対するCX-5は‥‥まあ、使用上は問題ないが、これこそ実用一点張りに近く、高級感演出などはやっていない。とはいえ価格帯から考えても高級車ではないので文句をいう筋合いではないのだが、何やら言いたくなるのもまた事実だ。

なお、両車ともナビのディスプレイは最上部に配置されていて、運転中の視線移動を最小限にしようという設計思想は感じられる。

 

センターコンソールにはどちらも AT セレクターが配置されているが、NX の場合はその周辺に走行モード切り替えや電動パーキングブレーキ等のスイッチ類、そしてタブレットのような入力デバイスなどが並んでいるし、シフトノブやスイッチ、ダイヤル等の質感も良いから、これまた高級車らしい雰囲気がある。これに比べるとCX-5 は実用車丸出しというか、安物丸出しというか、写真で見ても一目瞭然だろう。下の写真を見てCX-5 の方が好みだ、という読者はいるのだろうか?

 

次に運転中最も視界に入っている時間が長いデバイスであるメーターはといえば‥‥

フロアーコンソール程の圧倒的な差は無いが、それでもメーター自体の質感けはやはり NX の勝ちとなるのも、まあ当然だろう。

前回、ドアのインナートリムを比較した時点では価格の割には大きな差が付いていないとも感じたが、今回のように常にドライバーの目に入るインパネとなるとNX は流石にプレミアムブランドのレクサスらしい高級感を演出しているのは、トヨタの上手さを如実に表している。それでも、今回の CX-5 XD の価格は268万円であり、収入に対するクルマの適正価格は年収の 1/3 なんて言われているから、CX-5 XD の適正なユーザー層の年収は 800 万円であり、これは大手企業としても結構給与水準の良い企業の平均年収くらいだ。

今回は実際の走りについては触れていないので比較としては50%くらいだから、読者各位の評価も好みで変るだろうが、実際の走りとなると好みだけではなくなり、勿論走りだって好みの味というものもあるが、それでも良い物は良いということで、かなり勝負がハッキルするだろう。

とまあ、何やら暗示を示しながら、今回はこれで終了とする。




2014/11/11(Tue) Fiat 500X (2015)

先日紹介した Volvo V60 Cross Country の例でも判るように、既存のワゴン等をベースとして少しヘビーデューティー (風) にしたクロスオーバーとかいう分野のクルマが最近のトレンドになっているようだが、その手のクルマとしてあのフィアット 500 をベースにした 500X が発表された。それにしてもフィアット 500ってA セグメントだから可成りの小型車で、こういうクルマにもクロスオーバー系がラインナップされる時代になったということだ。

それで早速 500X のエクステリアを見てみれば、あれっ? どう見ても500とは違う。というか、500よりも立派だし、大きそうにも見える。

リアスタイルも 500 とは全く異なる。ということは、単に500の車高を上げてオフロード化したとかいうものでは無さそうだ。

そこで調べてみたところ、一足早く発表された フィアット 500L がベースになっているらしい事が判明した。500Lはワンクラス上のプントをベースとしたもので、500よりも一つ上のセグメントのクルマだ。

室内も従来の500とは全く異なり、インパネシフトに近い形状だったシフトレバーもフロアに移動している。まあ、ベース車両がプントなのだからインテリアが 500 と違うのは同然だが。

それでは 500X のインテリアは 500L がベースかといえば、そうでもない。勿論シフトレバーがフロアにあるとか、3ダイヤルの空調ユニット等は共通だが、インパネ自体は違うようだ。ということは、フィアットは500Xのためにボディの主要なプレスやインパネの形状など別の金型を起こした訳で、言い換えればそれだけの投資をするほどに小型クロスオーバーの市場規模が大きいと見込んでいるのだろう。

このクルマを見た日本のカーメーカー関係者はどう思ったのだろう。そうか、その手があったのか、とか言ってヴィッツやマーチのクロスオーバーでも出したらば、さて売れるだろうか?
と思ってはみたが、考えてみたらばプントベースということはBセグメントだから、欧州では既にVWからクロスポロが発売されていた訳で、これらの事実を考えてみれば国産車に先ずは欧州向けとしてこの手のクルマが追加される可能性は充分にありそうだ。

それで、何時ものようにオリジナル記事は下記を参照願いたい。
500X http://www.netcarshow.com/fiat/2015-500x/
500L http://www.netcarshow.com/fiat/2013-500l/





2014/11/10(Mon)
LEXUS NX vs MAZDA CX-5<3>

今回からはインテリアを比較する。

ドアを開けた瞬間はどちらもブラックのインテリアカラーということもあり、マルで高級感が違うとか、雰囲気が違うということはない。ただしNX の場合は上級グレードになるとアイボリー系やレッド系のツートーンなどが選択できるから、これらを選べばマルでイメージが異なる。

なお CX-5 の内装色はマツダのサイトなどで調べてみたが、どうやらブラック一色のようだ。と、何やら確定的でない表現をしたのはインテリアカラーについては全く触れていないからであり、まあ特にブラック一色しか設定はない、なんて書くのもみっともない、と思ったかどうかは判らないが‥‥。

ドアを開けた時に視線を下に向けると見えるお馴染みのスカッフプレートは、NX の場合は写真のベースグレードでもゴールドに輝くプレートに LEXUS のロゴという具合で、そりゃあ憧れのプレミアムブランドだから乗り込むたびにオーナーになった喜びを感じてもらう! という趣向だろうか。これに対して、CX-5 はただの樹脂性カバーが付いているだけで、言ってみれば無印良品的な扱いだ。最近は大分意識も変わってきたが、以前のマツダといえば安物ブランドの典型で、オーナーからすれば自分がマツダ車に乗っていることは忘れたい、これはノーブランドの買い得品だという気持ちになりたいくらいで、その伝統として敢えてブランドを出さない、なんてことは無いだろうが‥‥。

シートの調整は NX の場合、ベースグレードでも電動式が装備されている。まあ、そりゃあそうだろう。憧れのプレミアムブランドのシート座面を上下するのに無骨なレバーをガチャガチャと操作するなんてことは許されないから、ここはやはりボタンひとつでスーっと、いや現実にはウィーンといって上下できるのは当然でもある。対する無印良品のCX-5 は当然手動操作だ、と言いたいところだが、上級グレードである ”L Package” では運転席10Wayパワーシートが採用されている。えっ? 助手席は? って、ハテ、何も書いてないからパワーは付いていないんでしょうねぇ。

スカッフプレードを比較時に気が付いたのだが、ドアの開口部でBピラーの立ち上がり部分のR はCX -5 の方が大きくより強度のある設計となっていて、これは BMW に代表される欧州車などと同じ手法だ。更には写真では分かり辛いがサイドのアンダーフレーム自体の厚みや形もCX-5 の方が高剛性志向となっている。実際に走り比べればCX-5 の方が明らかに剛性感が高かったが ”感” だけではなく、実際の剛性も高そうだ。

しかしながら、車両重量はといえば NX は CX-5 よりも何と約200kg程重いのはどうしたものだろうか??

NX のシート表皮は写真のベースグレードの場合はファブリックであり、CX-5 はといえばコレまたファブリックだが、NX の方がファブリックといっても少し高級感があり、さらにシルバーのステッチなども入っている。CX-5 は欧州の低グレード車のような織り目の粗いファブリックで、欧州が主戦場のマツダらしくVWやBMWの下位グレードにみたいな欧州 (の安物) テイストとなっている。

まあ CX-5 には、というかマツダには本革シートなんて柄ではないが、な・な・何と L Package にはオプションで本革シートが設定‥‥なんて事を期待して調べてみたが、そんなものは無かった。当然といえば当然だが、こういうのが好きなユーザーもいるようなのでもしやと思った訳だ。

次にドアのインナートリムを比べてみれば、NX の場合は水平のインテリアトリムに金属質のモノを使ったりして一見した高級感では CX-5 よりも勝っているが、よくよく見ればそれ以外はアームレストがステッチの入ったパッドというくらいで、基本的には樹脂成形丸出しだっりする。

パワーウィンドウ操作スイッチなどはパネルも含めて両車とも大して違わはないように見える。

う〜ん、ここでも200万円分もの違いというのは感じられないのだが‥‥。

つづく。




2014/11/9(Sun) Volvo V60 Cross Country (2016)

最近はクロスカントリー系のクロスオーバーというのだろうか、SUVよりもサルーンやステーションワゴン (SW) に近いような車種が増えている。例えば最近新発売されたNew レガシィはSWの設定が無い代わりにアウトバックというSWベースのクロスオーバータイプが設定されている。

レガシィ アウトバックの前身であるレガシィ ランカスター(1995-1998年)も言ってみればクロスオーバーの部類であり、その意味ではレガシィがこの手のルーツかもしれないが、本格的に車高を上げてそれらしいスタイルになったのは3代目 (BP系、2003年 - 2009年) でこのモデルからアウトバックの名称が使わている。

そうなるとこの手のクルマの本家はといえば、アウディ オールロード クワトロ(初代:1999-2005年)が思い当たる。このクルマは内装の高級感やAWDの長所がハッキリ判る安定した走りなど、当時は輸入車の中でも一押しの良さで輸入車マニアの間では有名だったが、その後ベースモデルの FMC を機に上手く新型に移行できず、何やら鳴かず飛ばずの状態になってしまった。

このようなクロスオーバーブームを見れば、ワゴンとしての伝統のあるボルボとしても黙って見過ごすわけも無く、現在のボルボとしては主力であるミドルクラスのSW、V60のバリエーションであるVolvo V60 Cross Country が、このほど 2014 Los Angeles Auto Show にて発表された。

ボルボのクロスオーバーといえば、フォード時代にV70 のバリエーションが発売されていたが、当時のボルボは最悪の状況で、実際にV70なんてボディはヨレヨレで走りは最低。そしてパワーは無いし振動は大きく、もうどうにもならない5気筒エンジンの時代であり、知らずに買ったオーナーが可哀想になってしまうくらいだ。

そんなボルボも今では中国資本となり、一体どうなる事かと思ったら、今のところは金は出すが口は出さないという理想的なスポンサー的存在で、お陰で最新のボルボは決して悪い車では無い。勿論、V60 もC クラスや3 シリーズと比較すれば、まあ、何ですよ。

と、余計なことを書いてしまったが、まずはエクステリアから見てみよう。

クロスオーバーとはいえ車高もそれ程上げていないし、マッチョ感もそれ程感じられない。

次にインテリアは‥‥んっ? 今回のオフィシャルフォットにはインテリアは無かった!
まあ標準の V60 に準じているのではあろうが。

詳細は下記にてオリジナル記事を参照願いたいが、今回は未だ写真も少ない。
http://www.netcarshow.com/volvo/2016-v60_cross_country/




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