2012年3月15〜31日
2012/3/29(Thu)
|
HONDA N BOX |
今や軽自動車メーカーはダイハツとスズキの2強が制覇してしまい、その他のメーカーはといえば、マツダはとっくに撤退済みだし、スバルは
最近撤退したところだ。ミツビシは何とか未だやってはいるが、これはミツビシ系の企業、特に銀行など相手に何とか商売をしているというところだろうか。
そして、ホンダはといえば、もう軽自動車からは撤退かと思いきや、何と新モデルを発売した。N
BOXという名称で下の写真を見れば判るように、ハイトワゴンとでもいうのだろうか、ダイハツ
タントに代表されるタイプだ。
バリエーションにはスタンダードに加えて、ド派手なクロームメッキのグリルを付けたカスタムというモデルがある。
そして今回紹介するのがカスタムGというグレードだが、あれっ、何やらライバルと同じような名前だが・・・・・・・
↓軽自動車の常識として、フロントはディスクブレーキ
(といっても通気フィンのあるベンチレートタイプではなく、単なる丸い鉄板であるドリッドディスク)だが、リアはドラムブレーキを使用している。それにしてもリアドラムの径の小さいのには驚くが、元々重量が軽いのに対してフロント負荷が大きい為に、リアの負荷は殆ど掛からないから、こんなものなのだが。
この手のハイトワゴンといえばダイハツ
タントが最もメジャーであり、一番売れてもいる。タントに対抗してたのがスズキ パレットで、ニッサンにはルークとしてOEM供給している。これにミツビシのトッポを加えた軽ハイ
トワゴンの緒元を下表にまとめてみた。
|
|
|
HONDA
N Nox
Custom G |
DAIHATSU
TANT
EXE Custom G |
SUZUKI
PALETTE
SW XS |
MITSUBISHI
TOPPO
Loadest G |
|
車両型式 |
|
DBA-JF1 |
DBA-L455S |
DBA-MK21S |
DBA-H82A |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
3.395 |
← |
← |
← |
|
全幅(m) |
|
1.475 |
← |
← |
← |
|
全高(m) |
|
1.780 |
1.730 |
1.735 |
1.700 |
|
ホイールベース(m) |
2.520 |
2.490 |
2.400 |
2.340 |
|
駆動方式 |
|
FF |
← |
← |
← |
|
車両重量(kg) |
|
950 |
890 |
930 |
860 |
|
乗車定員(名) |
|
4 |
← |
← |
← |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン型式 |
|
S07A |
KF |
K6A |
8G93 |
|
エンジン種類 |
|
I3 SOHC |
I3 DOHC |
← |
I3 SOHC |
|
総排気量(cm3) |
|
658 |
← |
← |
657 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
58/7,300 |
52/6,800 |
54/6,500 |
50/6,500 |
|
最大トルク(N・m/rpm) |
6.6/3,500 |
6.1/5,200 |
6.4/3,500 |
6.3/4,000 |
|
トランスミッション |
CVT |
← |
← |
4AT |
|
燃料消費率(km/L)
(10・15/JC08モード) |
24.5/22.2 |
27.0/24.8 |
22.5/20.8 |
21.0/18.8 |
|
パワーウェイトレシ(kg/ps) |
16.4 |
17.1 |
17.2 |
17.2 |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
← |
← |
← |
|
|
後 |
車軸式 |
トーションビーム |
トレーリングリンク |
3リンク |
|
タイヤ寸法 |
|
145/80R13 |
155/65R14 |
165/55R14 |
165/55R13 |
|
ブレーキ |
|
ディスク/ドラム |
← |
← |
← |
|
価格 |
|
日本国内価格 |
|
144.0万円 |
144.0万円 |
142.8万円 |
134.4万円 |
|
価格帯 |
|
124-178万円 |
117-166万円 |
120.8-167.8万円 |
105.6-157.5万円 |
|
販売台数(2011) |
|
− |
112,320台 |
54,825台 |
8,250台 |
|
備考 |
|
|
|
ルークスハイウェスター
(ニッサン向OEM)
49,548台 |
|
なお、2012年2月の販売実績ではN
BOXが15,322台で3位となり、4位のタント15,015台を辛うじて抜いているから、発売初期の需要とはいえ、滑り出しは好調ということになる。
なお、次回はインテリアを紹介する。
つづく
|
|
2012/3/26(Mon)
|
HONDA CR-V
|
初代ホンダCR-Vは1995年にそれまでのクロスカントリー系オフロード車とは全く異なる、ライトSUVという新分野の草分けとして発売された。初代と2代目はシビックのシャーシーをベースとした、いってみれば
見掛けだけのナンチャッてオフローダーだった。
それが、2006年発売の3代目では、グローバルプラットフォームに変更され、エクステリアもプレミアムSUV風となった。そして昨年末に発売された4代目は、より高級
なSUV的な姿に徹底して登場した。
↑初代CR−Vのチャチな外観とは打って変わって、今や一見プレミアムブランド並みの風格すら感じられる。
↑リアゲートのウィンドウは大きな曲率で広さを稼ぐと共に躍動感を演出している・・・という。
↓サイドから見ると、ウエストラインは水平に近く、Cピラー以降のリアクオーターウィンドが3角形を描
いて後方へキックアップさせることで高い位置にあるリアウィンドウ曲面にウエストラインを繋げている。
こういうデザインはK国辺りが早速マネをしそうだ。
↓ホイールの中を覗いてみたらば、フロントにはホンダとしては珍しく2ポットのブレーキキャリパーを搭載していた。あれっ、ホンダ系のN工業って、2ポットキャリパーを作れるんだったっけ?
ここで、CR-Vの立ち位置を確認する為に、ライバルと思わしき国産ミドルクラスSUVとの緒元を比較してみた。
|
|
|
HONDA
CR-V 20G |
TOYOTA
RAV4 STYLE |
NISSAN
DUALIS 20G |
MAZDA
CX-5 20S |
|
車両型式 |
|
DBA-RMT |
DBA-ACA36W |
DBA-KJ10 |
DBA-KEEFW |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
4.535 |
4,335 |
4.315 |
4.540 |
|
全幅(m) |
|
1.820 |
1,815 |
1.780 |
1.840 |
|
全高(m) |
|
1.685 |
1,685 |
1.615 |
1.705 |
|
ホイールベース(m) |
2.620 |
2.560 |
2.630 |
2.700 |
|
駆動方式 |
|
FF |
← |
← |
← |
|
車両重量(kg) |
|
1,460 |
1,460 |
1,440 |
1,440 |
|
乗車定員(名) |
|
5 |
← |
← |
← |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン型式 |
|
R20A |
2AZ-FE |
MR20DE |
PE-VPS |
|
エンジン種類 |
|
I4 SOHC |
I4 DOHC |
← |
← |
|
総排気量(cm3) |
|
1,997 |
2,362 |
1,997 |
← |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
150/6,200 |
170/6,000 |
137/5,200 |
155/6,000 |
|
最大トルク(N・m/rpm) |
19.5/4,300 |
22.8/4,000 |
20.4/4,400 |
20.0/4,000 |
|
トランスミッション |
CVT |
← |
← |
6AT |
|
燃料消費率(km/L)
(10・15/JC08モード) |
15.4/14.4 |
13.4/− |
15.0/− |
17.0/15.6 |
|
パワーウェイトレシ(kg/ps) |
9.7 |
8.6 |
10.5 |
9.3 |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
← |
← |
← |
|
|
後 |
ダブルウィシュボーン |
← |
マルチリンク |
← |
|
タイヤ寸法 |
|
225/65R17 |
225/65R17 |
215/60R17 |
225/65R17 |
|
ブレーキ |
|
Vディスク/Vディスク |
← |
← |
← |
|
価格 |
|
日本国内価格 |
|
248.0万円 |
220.0万円 |
230.8万円 |
220.0万円 |
|
備考 |
|
247-275万円 |
|
|
|
それにしても、このクラスの国産SUVは各社が相当な力を入れているのが判るが、ここで売れ行きを調べてみると2011年の登録台数では
ホンダ CR‐V: 4,017台
トヨタ RAV‐4: 4,031台
ニッサン デュアリス: 6,374台 (エクストレイル:25,114台)
マツダ CX‐5: 新規車種により実績なし
何と、一番売れているデュアリスの兄弟分であるエクストレイルがダントツの年間25,000台と他車を圧倒していた。これに対してCR‐VとRAV‐4は振るわないが、海外ではどうなのだろうか。そこで、米国の2011年上半期(1〜6月)のデーターを調べたら、CR‐Vが110,916台、RAV-4が73,155台という売れ行きで、これは国内分の30〜50倍という凄まじさだった。
要するにCR‐V(とRAV-4)にとっては、日本国内なんてどうでも良いのだろう。その証拠に、これらは日本のマンションの立体駐車場に入れる前提条件である全幅1,800mm以下という寸法を全く無視している。まあ、その前にこの手のSUVは高さ制限
(1,550mmの場合が多い)に引っかかる場青が多いが。
つづく。
|
|
2012/3/22(Thu)
|
TOYOTA VELLFIRE HYBRID
|
今回紹介するのは、昨年11月にデビューしたヴェルファイア ハイブリッドで、国産フルサイズミニバンのヴェルファイアのハイブリッド版だ。ベルファイアはアルファードの兄弟車となるトヨタのフラッグシップミニバンで、ベースとなるガソリンモデルは09年にFMCされている。販売ルートがそれぞれネッツ店とトヨペット店という違いがあり、そのためにユーザー層が異なることからエクステリアなどはヴェルファイアーの方が言ってみればケバい。
エクステリアからは、一目でガソリンエンジン版との違いは判らない。
しかし、背の高いヴェルファイアに対して、標準の16インチホイールがやけに小さくて頼りない。
↓ハイブリッドとは言え図体の大きなヴェルファイアは、バッテリーなどを積むスペースに余裕があるために、リアラッゲージスペースを犠牲にするということ
はなく、ガソリンエンジン版と変わらないスペースがある。
↓ボンネットを開けてみると、車両右側がエンジンで、左側にはフロント用のハイブリッドユニットが見える。
↓バッテリー
は車両中央付近の低い部分に搭載されている。
↓車両重量がほぼ2.5トンもある重量級の割にはブレーキはフロントでさえシングルピストンとショボイ。と、いっても普通に運転するには全く問題はないだろうが、高速での車間距離を開けない追従運転、要するに煽りなどをやると緊急時に止まれない可能性はある
が、そういう運転しているクルマを結構目にする。まあ、近づかないのが賢明だが、向こうが近づいてきたりする。
ここでトヨタの中型ハイブリッド車のスペックを比較してみる。
ヴェルファイアとSAIのハイブリッドシステムはエンジンまで含めて同じもののようだ。カムリの場合は電気系(モーダーなど)は共通だが、エンジンはSAIなどの2.4Lに対して2.5Lと異なっている。
同じヴェルファイアでもガソリン版と比較すると、車両重量はガソリン版よりも何と650kgも重く、これではハイブリッド化で稼いだトルクなども全て帳消しになるのではないか??ただし、燃費はデーターで見る限りはハイブリッド版に大いなるメリットがあるが、イニシャルコストの差がが100万円以上もあるから、これの元をとるのは余程の距離を走行しないと無理そうだ。
|
|
|
① |
② |
③ |
④ |
|
|
|
TOYOTA |
TOYOTA |
TOYOTA |
TOYOTA |
|
|
|
VELLFIRE
Hyb. V |
SAI G |
CAMRY Hyb.
G Package |
VELLFIRE X |
|
車両型式 |
|
DAA-ATH20W |
DAA-AZK10 |
DAA-AVV50 |
DBA-ANH-20W |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
4.870 |
4.605 |
4.825 |
4.870 |
|
全幅(m) |
|
1.830 |
1.770 |
1.825 |
1,830 |
|
全高(m) |
|
1.905 |
1.495 |
1.470 |
1,890 |
|
ホイールベース(m) |
|
2.950 |
2.700 |
2.775 |
2.950 |
|
駆動方式 |
|
E-Four(4WD) |
FF |
← |
← |
|
最小回転半径(m) |
|
5.7 |
5.6 |
5.5 |
5.7 |
|
車両重量(kg) |
|
2,485 |
1,590 |
1,540 |
1,850 |
|
乗車定員(名) |
|
7 |
5 |
← |
← |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン型式 |
|
2AZ-FXE |
← |
2AR-FXE |
2AZ-FE |
|
エンジン種類 |
|
I4 DOHC |
← |
← |
← |
|
総排気量(cm3) |
|
2,362 |
← |
2,493 |
2,362 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
150/6,000 |
← |
160/5,700 |
170/6,000 |
|
最大トルク(kg・m/rpm) |
19.4/4,000 |
19.1/4,400 |
21.7/4,500 |
22.8/4,000 |
|
トランスミッション |
|
CVT |
← |
← |
← |
|
モーター型式 |
|
2JM |
← |
← |
- |
|
モーター最高出力(ps/rpm) |
143/4,500 |
← |
← |
- |
|
モーター最大トルク(kg・m/rpm) |
27.5/0-1,500 |
← |
← |
- |
|
燃料消費率(km/L)
(10/15モード走行) |
19.0 |
23.0 |
26.5 |
11.6 |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
← |
← |
← |
|
|
後 |
トーションビーム |
ダブルウィシュボーン |
ストラット |
トーションビーム |
|
タイヤ寸法 |
前/後 |
215/65R16 |
215/45R18 |
215/55R17 |
215/65R16 |
|
ブレーキ方式 |
前/後 |
Vディスク/ディスク |
← |
← |
← |
|
価格 |
|
車両価格 |
|
440.0万円 |
380.0万円 |
317.0万円 |
300.0万円 |
|
備考 |
|
395-565万円 |
レザーシートは
+22.6万円 |
304-380万円 |
300-478万円 |
次回はインテリアを紹介する。
つづく。
|
|
2012/3/18(Sun)
|
Porsche 991 vs 997 <2>
|
今回は先ず新旧911のスペックを比較してみる。
外形寸法は前回の日記で述べたように全長が65mm、ホイールベースが100mm延長されたことで、相対的にはオーバーハング(特にフロント)が短くなった。
エンジンはカレラが3.6→3.4Lと排気量が小さくなり、カレラSは3.8Lと変わらない
が、内容は全く別のエンジンとなっている。
両モデルともにMTが設定されているが、これが6速→7速となった。ただし、7速目は巡航用のギアレシオで燃費対策を目的としており、最高速度は6速で達成する。
|
|
|
新型 Porsche 911 (991) |
先代 Porsche 911 (997) |
|
|
|
Carrera |
Carrera S |
Carrera |
Carrera S |
|
車両型式 |
|
ABA-991MA104 |
ABA-991MA103 |
ABA-997MA102 |
ABA-997MA101 |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
4.500 |
← |
4.435 |
← |
|
全幅(m) |
|
1,810 |
← |
1.810 |
← |
|
全高(m) |
|
1,305 |
1,295 |
1.310 |
← |
|
ホイールベース(m) |
2.450 |
← |
2.350 |
← |
|
トレッド(m) |
前 |
1.530 |
1.540 |
1.485 |
← |
|
|
後 |
1.520 |
1.515 |
1.535 |
1.515 |
|
駆動方式 |
|
RR |
← |
← |
← |
|
最小回転半径(m) |
|
5.2 |
← |
5.1 |
← |
|
車両重量(kg) |
|
1,430(1,400) |
1,450(1.430) |
1,490(1,460) |
1,500(1,470) |
|
乗車定員(名) |
|
4 |
← |
← |
← |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン型式 |
|
MAI04 |
MAI03 |
N/A |
N/A |
|
エンジン種類 |
|
H6 DOHC |
← |
← |
← |
|
総排気量(cm3) |
|
3,436 |
3,799 |
3,613 |
3,799 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
350/7,400 |
400/7,400 |
345/6,500 |
385/6,500 |
|
最大トルク(N・m/rpm) |
390/5,600 |
440/5,600 |
390/6,500 |
400/4,400 |
|
トランスミッション |
7PDK(7MT) |
← |
7PDK(6MT) |
← |
|
燃料消費率(km/L)
(10・15/JC08モード) |
NA
/10.0(9.4) |
NA
/9.8(9.1) |
7.5(7.5)/ NA |
7.4(7.3)/ NA |
|
パワーウェイトレシオ(kg/ps) |
4.1(4.0) |
3.6(3.6) |
4.3(4.2) |
3.9(3.8) |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
← |
← |
← |
|
|
後 |
マルチリンク |
← |
← |
← |
|
タイヤ寸法 |
前 |
235/45ZR19 |
245/35ZR20 |
235/40ZR18 |
235/35ZR19 |
|
|
後 |
285/35ZR19 |
295/30ZR20 |
265/40ZR18 |
295/30ZR19 |
|
ブレーキ |
前/後 |
Vディスク/Vディスク |
← |
← |
← |
|
価格 |
|
日本国内価格 |
|
1,192(1,117)万円 |
1,381(1,456)万円 |
1,267(1,192)万円 |
1,392(1,317)万円 |
|
備考 |
|
|
|
2011model |
2011model |
タイヤはカレラ、カレラSとも先代よりもワンサイズアップされており、カレラSに至っては遂に標準サイズが20インチとなった。しかし、20インチの30扁平タイヤなんて、タイヤ交換のランニングコストを考えるとゾッとするが、まあカレラSを買うようなユーザーの経済状態からすれば如何って事はないのだろう。
えっ? 忙しくて載っている暇が無いので一生かかってもタイヤ交換に至らない、って。なるほど。
写真の991はオプションのエレクトリックコントロールスポーツシートのために調整は全てエレキでポジションメモリーもついている。そして表皮はフルレザーとなっているが、標準シート(スポーツシート)はサイドが合成皮革のパーシャルレザーにバックレスト
と上下が電動で前後は手動となる。写真の997は標準シートが装着されているので直接の比較はできないが、シートに関しては大きな変更はなかったようだ。
↑リアシートの形状自体は新しくなったが基本的な寸法や機能は変わらず、スペースもあくまでプラス2であり、大人が乗るには狭すぎる。バックレストを前
に倒せばラッゲージスペースとなるが、荷物はブレーキを掛ければ前に落ちるし、上下方向のスペースも無駄が多いなど、ハッキリいって使い物にならないのは、新旧とも同じ
のようだ。
ドアのインタートリムは全く新しくなった。先代はパワーウィンドウのスイッチがドアの側面にあり、電動ミーラーの調整スイッチはミラー近くにあったのだが、新型ではアームレスト先端のグリップ部分にパワーウィンドウと電動ミラーのスイッチが組み込まれているという、世間一般のクルマと同じになった。言い換えれば、また一つポルシェらしさが無くなった訳だ。
この新しいインテリアは、贔屓目に言えば高級感が増して、やっと1千万円以上のクルマらしくなったが、これまたポルシェ
911らしくはない。
次回は操作系について紹介する。
つづく。
|
|
2012年4月1〜15日← →2012年3月1〜15日
|