2011年12月16〜31日
2011/12/31(Sat) |
今年もあと少し |
2011年もあと僅かになってしまったが、今年は本当に大変な年だった。リーマンショックからやっと回復したと思ったのも束の間で、3.11の大震災と大津波、それによって起こった福島第一原発の事故。クルマ業界はといえば、東北の被災により部品の供給がストップし、それも何ヶ月というオーダーで生産ラインがストップするという、前代未聞の事態となってしまった。
こんな状況だから新型車の発表も軒並み延期となり、話題性に乏しい年となってしまったのは仕方ないが、それでも12月のモーターショーでは来年デビューのトヨタ86(とスバルBRZ)が大なる人気だったし、ショーの直後に発売されたスバル インプレッサ、トヨタ アクアなども注目の新型車だった。
これに対して輸入車勢はといえば、ビッグマイナーチェンジにより大きく進歩したメルセデスCクラスや、BMWの新1シリーズと主力車の小排気量ターボ化、アウディA6のFMCなど、そしてポルシェは伝統の911をプラットフォームから一新する完全なFMCを行うなど、国産車を尻目に話題が尽きない一年だった。
最後に、このサイトは名前のとおりでクルマの試乗記がメインだから、今年1年間で発表した試乗記の中からベスト10を勝手に選んでみた。
暇があったら、再読してみてはいかがでしょうか?
アウディ A1:アウディ初のBセグメントという話題性と、高級コンパクト市場は受け入れられるかという興味がある。
トヨタ FJクルーザー:ランクル40の流れを汲む正統派のオフロードカーは質素ではあるが、価格も買い得で実にお勧めだ。
レクサス CT200h:レクサス最小のCセグメントハッチバック。しかもハイブリッド専用車という、これぞレクサスというブランニューモデル。
ポルシェ カイエンターボ:V8ターボによる500psのSUVは無駄の塊だが、これはこれで楽しい。
アルピナ B5:5シリーズベースでV8ターボ 520psのパワーとハイセンスな内装など、これぞ究極のEセグスポーツセダン。
ベース価格でも1,500万円という価格は伊達ではない。が買えない!
ボルボ S60:クルマ自体の性能は平凡だが、先進的な安全装備を積極的に採用していることは評価できる。
BMW X3:ミドルサイズのSUVであるX3がFMCした。X1とX5に挟まれて存在価値が希薄だった旧型に対して、新型は独自の存在価値を求めた
ようだ。
メルセデス C200:マイナーチェンジにより実に良い車となったCクラスは、ライバルである3シリーズがFMCを前倒
しせざるを得なかった程に出来が良い。
アウディ A6:イマイチ地味なA6だが、FMCによってEクラスや5シリーズとは違う良さを追求している。
BMW 120i:BMWのボトムレンジである1シリーズがFMCされ、小排気量ターボ化により動力性能も向上し、ライバルを一気に引き離した。
それでは皆様、良いお年を。
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2011/12/29(Thu) |
GMの3シリーズ対抗車種 |
GMの3シリーズ対抗車として開発されたキャデラック ATSが2012年1月のデトロイトショーでワールドプレミアされるという。
まあ、米国で3シリーズに年間9万台もの市場を持っていかれているのだから、米国製高級車の本家本元のキャデラックとしては、なんとか奪回したいだろう。
そのキャデラックATSが例のニュル北コースをテスト走行する動画が公開されている。
BMW3シリーズの対抗車種と言えばレクサスISはどうなったのだろうか?GSは来年早々にもFMCだが、より量販が期待できるDセグメントのISと何とかしなければならないのだが。来年は具体的な動きがあるのだろうか。
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2011/12/27(Tue) |
トヨタ アクア<1> |
予てから話題のスモールクラス(Bセグメント)のハイブリッド専用車、アクア(AQUA)が12月26日に正式発表となった。先ずは基本緒元で
同クラスガソリン車のヴィッツやハイブリッドの兄貴分のプリウス、そしてライバルと思われるホンダ フィットハイブリッドと比べてみる。
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|
|
① |
② |
③ |
④ |
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|
|
TOYOTA |
TOYOTA |
TOYOTA |
HONDA |
|
|
|
AQUA S |
VITZ 1.3F |
PRIUS 1.8S |
Fit Hybrid
Smart Selection |
|
車両型式 |
|
DAA-NHP10 |
DBA-NSP130 |
DAA-ZVW30 |
DAA-GP1 |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
3.995 |
3.885 |
4.480 |
3.900 |
|
全幅(m) |
|
1.695 |
1.695 |
1.745 |
1.695 |
|
全高(m) |
|
1.445 |
1.500 |
1.490 |
1.525 |
|
ホイールベース(m) |
|
2.550 |
2.510 |
2.700 |
2.500 |
|
駆動方式 |
|
FF |
← |
← |
← |
|
最小回転半径(m) |
|
4.8 |
4.6 |
5.2 |
4.9 |
|
車両重量(kg) |
|
1,080 |
990 |
1,350 |
1,140 |
|
乗車定員(名) |
|
5 |
← |
← |
← |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン型式 |
|
1NZZ-FXE |
1NR-FE |
2ZR-FXE |
LDA |
|
エンジン種類 |
|
I4 DOHC |
← |
← |
I4 SOHC |
|
総排気量(cm3) |
|
1,496 |
1,329 |
1,797 |
1,389 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
74/4,800 |
95/6,000 |
99/5,200 |
88/5,800 |
|
最大トルク(kg・m/rpm) |
11.3/3,600
-4,400 |
12.3/4,000 |
14.5/4,000 |
12.3/4,500 |
|
トランスミッション |
|
CVT |
← |
← |
CVT |
|
モーター型式 |
|
1LM |
− |
3JM |
MF6 |
|
モーター最高出力(ps) |
61 |
− |
82 |
14/1,500 |
|
モーター最大トルク(kg・m) |
17.2 |
− |
21.1 |
8.0/1,000 |
|
燃料消費率(km/L) |
10.15 |
37.0*1 |
24.0 |
35.5 |
30.0 |
|
|
JC08 |
35.4 |
20.6 |
30.4 |
26.0 |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
← |
← |
← |
|
|
後 |
トーションビーム |
← |
← |
車軸式 |
|
タイヤ寸法 |
|
175/65R15 |
165/70R14 |
195/65R157 |
175/60R15 |
|
ブレーキ方式 |
前/後 |
Vディスク/ドラム |
← |
Vディスク/ディスク |
Vディスク/ドラム |
|
価格 |
|
車両価格 |
|
179.0万円 |
129.0万円 |
232.0万円 |
172.0万円 |
|
車両価格帯 |
|
169-185万円 |
106-189万円 |
217-334万円 |
159-210万円 |
|
備考 |
|
*1:Lは40.0 |
1.5U:160万円 |
|
|
アウターサイズはヴィッツやフィットとほぼ同等だが、ホイールベースはこれらより40〜50mm長い。
モーター性能でも燃費でもフィットHVを圧倒しているのは、トヨタの意地だろうか。しかも、価格的にもフィットHVに対して僅かに安いくらいだ。虎の尾を踏んでしまったホンダの報いか。
エクステリアはプリウスのように燃費いのちの特殊な形状ではなく、チョイと見にはヴィッツなどと大きく変わらない。
↑ラッゲージスペースは決して広くないが、それでもBセグのハッチバックとしては特に狭いとはいえない。
↑プリウス(1.8L)よりワンサイズ小さいアクアのエンジン(1.5L)ルーム内。
プリウスに比べるとエンジンに対してインバーターが大きく見えるのは、エンジンが小さいからか?
↓トップグレードのGにはアルミホイールが標準となるが、それ以外はスチールホイール+樹脂キャップとなる。アルミの場合はリアホイールからブレーキドラムが見える
のは、プリウス(全車4輪ディスク)と違い、アクアは全てリアがドラムブレーキとなるからだ。
次回はインテリアを紹介する。 |
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2011/12/25(Sun) |
スバル ニュー インプレッサ<1> |
東京モーターショーでお披露目された新型インプレッサだが、ショーではトヨタ86(とBRZ)の人気の影で、イマイチ注目を得られなかった。しかし、正式発売されるや否や、全国のスバル党の濃〜いメンバー達が速攻で試乗した結果がブログなどで紹介されていて、多くは絶賛
のアラシだった。まあ、スバル党だから、少し割引して考えるにしても期待は充分に出来そうだ。
新型ではセダンがG4、ハッチバックがスポーツと呼ばれ、今回紹介するのはスポーツの1.6iLと言うモデルで、駆動方式はFF、ミッションはCVTで、価格は171.2万円。
先ずはエクステリアから紹介しよう。特に注釈は付けないのので、皆さんそれぞれ判断願いたい。
↓ラッゲージルームはハッチバックよりは広いがワゴン程ではないという、最近流行のタイプだ。
それにしても、この手のクルマをスポーツというのはマツダアクセラやアウディA1みたいだが、他にもう少し気の利いた名称は無いのだろうか?
↓エンジンは新型の1.6L FB16が搭載されている。
↓写真のモデル(1.6iL)では標準でアルミホイールが付いてくる。しかし、標準の195/65R15タイヤは今にしてみると随分ハイトが高く感じる。
ブレーキは全車に4輪ディスクが採用されている。
ここで新旧インプレッサの主要緒元を比較してみる。
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|
|
Subaru 新Impreza (GP) |
Subaru 先代Impreza (GH) |
|
|
|
Sport 1.6iL |
Sport 2.0iS
4WD |
Hatch back
1.5iL |
Hatch back
2.0iLS 4wd |
|
車両型式 |
|
DBA-GP2 |
DBA-GP7 |
DBA-GH2 |
DBA-GH7 |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
4.415 |
← |
← |
← |
|
全幅(m) |
|
1.740 |
← |
← |
← |
|
全高(m) |
|
1.465 |
← |
1.475 |
← |
|
ホイールベース(m) |
2.645 |
← |
2.620 |
← |
|
駆動方式 |
|
FF |
4WD |
FF |
4WD |
|
最小回転半径(m) |
|
5.3 |
← |
← |
← |
|
車両重量(kg) |
|
1,260 |
1,350 |
1,270 |
1,350 |
|
乗車定員(名) |
|
5 |
← |
← |
← |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン型式 |
|
FB16 |
FB20 |
EL15 |
EJ20 |
|
エンジン種類 |
|
H4 DOHC |
← |
← |
← |
|
総排気量(cm3) |
|
1,599 |
1,995 |
1,499 |
1,994 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
115/5,600 |
150/6,500 |
110/6,400 |
140/5,600 |
|
最大トルク(kg・m/rpm) |
15.1/4,000 |
20.0/4,200 |
14.7/3,200 |
19.0/4,400 |
|
トランスミッション |
CVT |
← |
4AT |
← |
|
燃料消費率(km/L)
(10・15/JC08モード) |
20.0/17.6 |
17.0/17.2 |
15.6/NA |
13.6/NA |
|
パワーウェイトレシオ(kg/ps) |
11.0 |
9.0 |
11.5 |
9.6 |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
← |
← |
← |
|
|
後 |
ダブルウィシュボーン |
← |
← |
← |
|
タイヤ寸法 |
|
195/65R15 |
205/50R17 |
195/65R15 |
205/50R17 |
|
ブレーキ |
前/後 |
Vディスク/ディスク |
← |
← |
← |
|
価格 |
|
日本国内価格 |
|
171.2万円 |
222.6万円 |
163.8万円 |
222.6万円 |
|
価格帯 |
|
155.4-192.2万円 |
185.9-233.1万円 |
|
|
なんと、新型の外形寸法は先代と全く同じで、唯一全高が10mm低くなった。これに対してホイールベース(W/B)は25mm延長されたから、相対的に前後のオーバーハングは更に短くなった事になる。
なお、今回からセダンはG4と呼ばれる。仕様が発表される前、巷では新型インプレッサは大きくなってしまうとか言われていたので、そんなものかと思っていたが、上記のようにスポーツの寸法は変わらず、またセダンG4も先代セダンのアネシスと同一寸法
で、唯一W/Bが伸びただけだった。
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2011/12/23(Fri) |
トヨタ86のルーツ |
既に11月27日の日記で紹介したが、フロント水平対向エンジンというトヨタ86のレイアウトは、トヨタスポーツ800(通称ヨタハチ)にまで遡ることになる。
そこで、ヨタハチとそのベースとなったパブリカ、そして当時はヨタハチのライバルであったホンダS600クーペとの
スペック比較を行ってみよう。
|
|
|
TOYOTA |
TOYOTA |
TOYOTA |
HONDA |
|
|
|
86 |
Sport 800 |
Publica |
S600 Coupe |
|
発売 |
|
2012年3月予定 |
1965年4月 |
1961年 |
1965年4月 |
|
型式 |
|
- |
UP15 |
UP10S |
AS285C |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
4.240 |
3.580 |
3.620 |
3.300 |
|
全幅(m) |
|
1.775 |
1.465 |
1.415 |
1.400 |
|
全高(m) |
|
1.300 |
1.175 |
1.380 |
1.195 |
|
ホイールベース(m) |
2.570 |
2.000 |
2.130 |
2.000 |
|
トレッド(m) |
前 |
1.520 |
1.203 |
← |
1.150 |
|
|
後 |
1.540 |
1.160 |
← |
1.128 |
|
駆動方式 |
|
FR |
← |
← |
← |
|
車両重量(kg) |
|
N/A |
580 |
620 |
734 |
|
乗車定員(名) |
|
4 |
2 |
4 |
2 |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン型式 |
|
D-4S |
2U |
U-B |
AS285E |
|
エンジン種類 |
|
H4 DOHC |
H2 OHV(空冷) |
← |
I4 DOHC |
|
総排気量(cm3) |
|
1,998 |
790 |
697 |
606 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
200/7,000 |
45/5,400 |
36/5,000 |
57/8,500 |
|
最大トルク(kg・m/rpm) |
20.9/6,600 |
6.8/3,800 |
5.7/4,000 |
5.2/5,500 |
|
トランスミッション |
6MT |
4MT |
4MT |
← |
|
パワーウェイトレシオ(kg/ps) |
N/A |
12.9 |
17.2 |
12.9 |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
ダブルウィシュボーン |
ウィシュボーン |
← |
|
|
後 |
ダブルウィシュボーン |
リーフリジット |
← |
トレーリングアーム |
|
タイヤ寸法 |
|
215/40R18 |
6.00-12-4PR |
← |
5.20-13-4PR |
|
ブレーキ |
前/後 |
Vディスク/Vディスク |
ドラム(2L)/ドラム(LT) |
← |
← |
|
価格 |
|
価格(発売当時) |
|
- |
59.5万円 |
36.0万円 |
54.5万円 |
|
参考 |
|
|
4年間で3000台製造 |
|
S500:1963年発売 |
ヨタハチの外寸は今から考えると随分小さく、ダイハツ
コペンの全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1245mmに対して全長で+95mm、全幅では逆に−10mmで、ホイールベースはコペンの2,230mmに対して−230mmと、全長以外はヨタハチに方が小さいくらいだ。
しかも、ヨタハチの車両重量は580kgという驚異的な軽さで、コペンの840kgよりも260kgも軽い。コペンのパワーウェイト(P/W)レシオは13.1kg/psであるのに対して、ヨタハチは12.9kg/psと多少ではあるが勝っている。
↑さらにヨタハチはルーフを外せるデタッチャブルトップで、言ってみればポルシェ911タルガと同じ構造となっている。しかも、911よりも早い1965年からの採用だから、なんとポルシェよりも進んでいた。更には、空冷水平対抗エンジンというのもポルシェと同じ!
↑ペースとなったパブリカは、軽量ボディとコンパクトな水平対抗2気筒エンジンによる理想を追求したが、
極普通の日本人には全くうけずに大きな成功は得られなかった。その後トヨタは理想主義を捨てて、見かけだけのカローラで大成功し、その後マークⅡなども同じ手法で着実にシェアを拡大して、遂には世界一の座を仕留めたことになる。
↑本田は全く別のアプローチ、高回転型のDOHCエンジン搭載のS600(エスロク)を発売していた。オリジナルはオープンだったが、写真はその後に追加されたクーペバージョン。
今から約半世紀前にトヨタはこれだけのポリシーのクルマを作っていた。高出力エンジンのホンダのエスロクに対して、軽量なヨタハチはP/Wレスオでは同等の値となっていた。トヨタに理想主義を捨てて、インチキなクルマ作りに走らせたのは、結局は我々日本人自身だったことになる。
|
|
2011/12/19(Mon) |
国産BセグメントMT車
|
先日発売されたスイフトRSのような特別な高性能版でなくても、足回りがしっかりしていて、しかもMTがラインナップされているというのは、欧州ならば当たり前なのだろうが、悲しいかな日本では殆ど絶滅、というか最初から無かった訳で、それでもスイフトRSなんて一部のマニア
から熱い視線を浴びているようだ。
そこで、国産BセグメントでチョイとスポーティーなMTというものを探してみることにした。
まずは、スイフトRS。そしてヴィッツにもRSがあるし、ホンダにはフィットにRSがある。あれっ、揃いも揃ってみんな”RS”というグレード名だった。マーチは昨年のFMCから全てCVTとなり、スポーツモデルも無くなってしまった。マツダデミオには1.5スポルトという5MTモデルがある。ミツビシ コルトの場合はラリーアートバージョンRに5MTがあるが、これは1.5Lターボで163psというホットモデルであり、今回の主旨とは異なる。ということで、候補車は4車種となり、それらを一覧表にまとめたみた。
|
|
|
Toyota |
Honda |
Mazda |
Suzuki |
|
|
|
VITZ 1.5RS |
FIT 1.5RS |
DEMIO 1.5Sport |
SWIFT 1.2RS |
|
車両型式 |
|
DBA-NCP131 |
DBA-GE8 |
DBA-DE5FS |
DBA-ZC72S |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
3.930 |
3.915 |
3.900 |
3.850 |
|
全幅(m) |
|
1,695 |
← |
← |
← |
|
全高(m) |
|
1,500 |
1.525 |
1.475 |
1.510 |
|
ホイールベース(m) |
2.510 |
2.500 |
2.490 |
2.430 |
|
駆動方式 |
|
FF |
← |
← |
← |
|
最小回転半径(m) |
|
5.6 |
4.9 |
← |
5.2 |
|
車両重量(kg) |
|
1,020 |
1,050 |
1,000 |
970 |
|
乗車定員(名) |
|
5 |
← |
← |
← |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン型式 |
|
1NZ-FE |
L15A |
ZY-VE |
K12B |
|
エンジン種類 |
|
I4 DOHC |
← |
← |
← |
|
総排気量(cm3) |
|
1,496 |
← |
1,498 |
1,242 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
109/6,000 |
120/6,600 |
113/6,000 |
91/6,000 |
|
最大トルク(kg・m/rpm) |
14.1/4,400 |
14.8/4,800 |
14.2/4,000 |
21.0/4,800 |
|
トランスミッション |
5MT |
6MT |
5MT |
← |
|
燃料消費率(km/L)
(10・15/JC08モード) |
18.0/17.2 |
17.4/16.2 |
19.4/- |
21.0/19.4 |
|
パワーウェイトレシオ(kg/ps) |
9.4 |
8.8 |
8.4 |
10.7 |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ストラット |
← |
← |
← |
|
|
後 |
トーションビーム |
← |
← |
← |
|
タイヤ寸法 |
|
195/50R16 |
185/55R16 |
195/45R16 |
185/55R16 |
|
ブレーキ |
前/後 |
Vディスク/ディスク |
← |
Vディスク/ドラム |
← |
|
価格 |
|
日本国内価格 |
|
172.0万円 |
169.8万円 |
162.2万円 |
137.0万円 |
全幅は揃いも揃って5ナンバー枠一杯の1,695mmであり、これは最近の傾向であるワイド化の結果だが、
もう少し狭いほうが機敏に走れるような気もするが・・・・。
スイフトはホイールベースから見ても他の2車より幾分小さいし、エンジンも小さく比力である。とはいえ137万円という価格には大いなる魅力がある。
スズキのワークスに代表される軽のスポーツタイプは絶滅してしまい、Aセグメントは国産車ではクルマ自体が殆ど無い状態では、若者向けのエントリースポーツは、この手のBセグメントから探すしか無いの
が現状だ。ところで、スイフトRSの発売を知って、身の回りで騒いでいたのは実をいえばカーマニアのオッサン達だった。BMWやポルシェを持っているのに、スイフトRSには大いなる興味があるらしい。
上記4車種で、そのものズバリに試乗できたのはヴィッツRSだけで、他はATの一般的なグレードだが、参考に簡易試乗記のリンクを貼っておく。興味があるかたはご一読を。
TOYOTA VITZ RS HONDA FIT G Type MAZDA DEMIO SPORT SUZUKI SWIFT XG
|
|
2011/12/17(Sat) |
BMWの4気筒2Lターボ |
最近の欧州車のトレンドは、燃費とCO2排出量の減少を目的とした小排気量ターボ化となっている。これはBMW
も同様で、先にフルモデルチェンジされた1シリーズは120iが自然吸気の2Lから1.6Lターボに変更された。そして、次期3シリーズも6気筒の自然吸気エンジンは4気筒ターボに変更されると言われているが、それに先駆けて5シリーズも523i(直6、2.5L)と528i(直6、3.0L)は何れも直4、2.0Lターボに変更となってしまった。そこで先ずは、新旧の523iと今回2Lターボ化された528i、そしてライバルとなるメルセデス E250(1.8Lターボ)の主要緒元を比較してみる。
|
|
|
BMW |
BMW |
BMW |
Mercedes Benz |
|
|
|
523i(2011) |
523i(2012) |
528i(2012) |
E250
BlueEFFICIENCY |
|
車両型式 |
|
DBA-FP25 |
DBA-XG20 |
DBA-XG28 |
DBA-212047C |
|
寸法・重量・乗車定員 |
|
全長(m) |
|
4.910 |
← |
← |
4.870 |
|
全幅(m) |
|
1.860 |
← |
← |
1.855 |
|
全高(m) |
|
1.475 |
← |
← |
1.455 |
|
ホイールベース(m) |
2.970 |
← |
← |
2.875 |
|
駆動方式 |
|
FR |
← |
← |
← |
|
最小回転半径(m) |
|
5.5 |
← |
← |
5.3 |
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車両重量(kg) |
|
1,770 |
1,750 |
1,770 |
1,720 |
|
乗車定員(名) |
|
5 |
← |
← |
← |
|
エンジン・トランスミッション |
|
エンジン型式 |
|
M52B25A |
N20B20B |
N20B20A |
271 |
|
エンジン種類 |
|
I6 DOHC |
I4 DOHC TURBO |
← |
I4 DOHC Turbo |
|
総排気量(cm3) |
|
2,496 |
1,997 |
← |
1,795 |
|
最高出力(ps/rpm) |
|
204/6,300 |
184/5,000 |
245/5,000 |
204/5,500 |
|
最大トルク(kg・m/rpm) |
25.5/2,750
-3,000 |
27.5/1,250
-4,500 |
35.7/1,250
-4,800 |
31.6/2,000
-4,300 |
|
トランスミッション |
8AT |
← |
← |
7AT |
|
燃料消費率(km/L)
(10・15/JC08モード) |
11.4/11.2 |
14.4/14.2 |
13.8/13.6 |
12.8/12.6 |
|
パワーウェイトレシオ(kg/ps) |
8.7 |
9.5 |
7.2 |
8.9 |
|
サスペンション・タイヤ |
|
サスペンション方式 |
前 |
ダブルウィシュボーン |
← |
← |
3リンク |
|
|
後 |
インテグラルアーム |
← |
← |
マルチリンク |
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タイヤ寸法 |
|
225/55R17 |
← |
← |
F:245/40R18
R:265/35R18 |
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ブレーキ |
前/後 |
Vディスク/Vディスク |
← |
← |
← |
|
価格 |
|
日本国内価格 |
|
610.0万円 |
← |
715.0万円 |
634.0万円 |
523iについては、6気筒に対してパワーは204→184psと20ps、約10%ダウンしているが、最大トルクは逆に25.5→27.5kg・mとアップしている。そして、528iについては基本的に523iと同一のエンジンの過給圧を上げるなどしてパワーが184→245ps、トルクは27.5→35.7kg・mと大幅にアップしている。BMWの4気筒は、同一エンジンでチューニングの違いによりグレード差を付けるという方法が全ての車種で採用されることになるが、これには異論もあるだろう。
それで、実際の523iのエクステリアを見てみれば
基本的には6気筒版と同じで、見た限りでは相違点は見つからなかった。
リアから出る片側2本の排気管も6気筒と同じで、従来の4気筒は1本出しというセオリーとは異なるのは性能・車格共に6気筒2.5Lクラスだからということだろう。
そしてエンジンを比べてみると、
当然ながら、新型の4気筒はターボの分があるとはいえ、ボンネットの中を占める割合は6気筒よりも少ない。従って、軽量化と搭載位置が後方になることで、フロント荷重の低減と、それによるハンドリングの向上を期待できるが、果たしてどんなものだろうか。
トップページで予告したとおり、この4気筒ターボ化された最新523iの試乗記を近日中にお届けする予定にしている。
ターボラグは無いのか?
4気筒で振動や騒音など、5シリーズらしい高級感があるのだろうか?
などなど、当然出てくる疑問に対して、どのような結果が出るか?
講う、ご期待。
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